一瞬で終わる決闘
雪花はログアウトした後食事をした。
食事の片づけを終えたころに電話がかかってきた。
「もしもし。刀羽です。どちら様ですか?」
『お!雪花か。ちょうどよかった。WWOで闘技場ができるんだってよ!そこで勝つとどんどん順位が上がっていくシステムみたいだ』
「零か。それがどうかしたのか?一緒にやろうと誘いに来てくれたのか?」
『おう。一緒に闘技場で順位上げしようぜ。それと、雪花はどこかのギルドに入るか作るかしないのか?俺らはパーティで戦っていく事にしているからギルドに入ってないけどお前のギルドだったら入るぞ』
「ギルドか。作ってみるのもいいかもな。じゃあ、ログインしたら作ることにするよ。アドバイスありがとな」
『OK。お前がギルド作ったらそれに入るよ。じゃあ切るな』
「おう。じゃあな」
電話を切ると部屋に戻りログインした。
「えっと・・・ギルド作成と。ギルド名か~。げんじつの名前から取って『雪花の花びら』でいいか。これで完成だな」
十分ほどするとレイのパーティとキリン、ユキのパーティのメンバーの名前が登録された。
ユキの許可なく登録できるのはユキのフレンドとそのパーティメンバーだけだ。
キリンとユキのパーティはレイが誘ってくれたのだろう。
レイからのメールが届いた。
『決闘場に集合』
用件だけの簡潔な文章だ。
ユキが決闘場に着くと、決闘場からの熱気があふれてくる。
「ユキか。お前のことも登録しておいたぞ。お前と当たらないことを祈って待つとするよ」
「相手は勝手に決められるのか」
「闘技場にいる間だけな。順位一位と戦えるのは二位だけみたいだ。ただ、二位の奴から戦いを挑まれたら断れないようだけどな。それに十位以内ではよく順位入れかいが起きてるけど一位と二位が変わったことは今の所ないな。おっ。お前の番みたいだな。負ける姿が想像できないがまあ、頑張れよ」
その言葉を聞き終わると闘技場に転移された。
対戦相手は大盾に長剣の騎士のスタイルのようだ。
決闘が始まった。
決闘では神装の能力は武器の状態変化と破壊不可以外の能力が使用できなくなっている。
決闘は武器の性能以外でプレイヤースキルなどの高さで決まる。
ただ、レベル差が大きいとそのせいで負けることはあるようだ。
ユキは自分から攻めるようにする。
相手は最初からカウンター狙いのようだ。
剣を振り上げる前にティアマトを槍へと変化させ魔法を使う。
「『雷装』武器に風属性付与だ」
ユキは体に雷を纏い速度を上げる。
一瞬にして後ろに回り込むと槍で刺し倒した。
ユキの初戦は文字通り一瞬で終わった。
この決闘の相手は十七位だったようで一気に順位が上がった。




