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小さなしあわせ




告白したからと言って何かが変わったのかと言われれば

変わってもいなくて

気持ちを知ってるあの人と

気持ちを伝えた自分という事実が残った






数週間後の誕生日に

はるかちゃんから電話がなって何かあったのか?と思って急いで電話を取った


「お疲れ様でーす、どうかしました?」


「んー?誕生日おめでとう ふふっ」

ものすごく優しい声で不覚にもときめいた


「えーーー、ありがとうございます!!」


「うん、それ伝えたかっただけ 週末一緒に飲もうねっ」


文字でも良かったはずなのに

声で届けてくれたこと それがすごく嬉しかった

告白をして自分のおめでとうにその効力があることを分かってしてる所がまた可愛い



宣言通りその週末はお店に入ってくれた



ちょっとだけバタついて落ち着いたタイミングで

裏に行くと はるかちゃんの親友のみきちゃんと

ケーキを用意してる瞬間を目撃した。笑



「あっ、、、笑」


「ねぇえええええええ!!!何で?!今絶対ここに来るタイミングじゃないよね!?」


そう言いながら近寄ってきて抱きついて


「最悪!!!最悪!!!さいっあく!!!あっちにいけ!!!」

人の胸を叩きながら涙目で必死なはるかちゃんを見て

すごい幸せな気分になって


「ごめんね、ありがとう」


「なんでそんなに幸せそうな顔するわけ!腹立つ!!

大人しく祝われろ!!!」

鬼の形相で怒ってて可愛い


「分かった向こうで待ってるね」


「うん!!!!はぁっ!もう最悪!!!」


この世で一番幸せです。そう思いながらテキトーに客の相手をしながら待ってると


ちょっと不満げに でも優しい笑顔で愛おしそうに

「誕生日おめでとう 幸せな一年にしようねっ!」


焦って立てたであろうロウソクと共にケーキを差し出してくれた


振られたはずの相手にすごい愛おしそうにされて

脳が色々を理解できなかった


愛おしそうな顔を自分に向けられると思わなかったから

結構動揺した。笑




「ありがとうううう」



本当に世界で1番幸せだった


「おいし??」


「ちょー!」


「よかった」



頭を撫でて膝に座ってきて

それにテンパって はるかちゃんの顔面に生クリームをつけた


「おいぃいい!笑」


「ははっww はるかちゃんが悪いですよね?笑」


「はるかなんも悪くないしー!!」


店の中で追いかけられて逃げて

気づいたら2人とも生クリームだらけになって

お腹を抱えて笑って

自分の誕生祭で浴びるほど飲ませられて

クタクタになって その膝にまた座ってきて

身を任せて小さな身体を抱きしめた



「おめでとう本当に」


「ん、ありがとうございます

しあわせ笑」


「へぇー?笑」


意地悪な笑顔で幸せそうに笑ってる

愛されて幸せそうだった




期待もした、そんな顔で見てくるなら

この手を取りなよって幸せにするからさ。って


小さなしあわせを大事に大事にした。




―――――――




存在だけで笑ってる姿だけで幸せを感じながらも

耳を塞ぎたくなるような話も

頭を抱えるよーな話も色々話してきて



嫉妬でどんどんしんどくなって行ってた


そんなはるかちゃんに バカだねほんとに自分大切にして。何回も何百回も言った



それでもあの人はずっと馬鹿なままだった


たまに出来た彼氏も 重い ちょっとなんか違う

そー言って振ってはまた 体の安売り



「ねぇえええこの人どうかな??どう思う???」


「んー?無理だと思う。笑」


「ですよねぇ、、、でもさぁ、、、」


「ん?でもとかじゃないですよね??笑

誰彼構わず抱かれるのやめてくれます?笑」


「はい、すいません、、、」



こんな会話をする度になんで自分じゃダメなんだろう?って思う事が増えた



あぁ、身体は女だもんな

そう思って自分自身も 自分で自分を傷つけた

選択肢に入らない理由を自分で突き刺してた




お客が聞いてきた

「このお姉さんどうですか!好きですか?!」


好きだけど、好きバレめんどくさいもんなぁと思いながら


「可愛いと思いますよ」 ニコッと告げると



エッヘンと効果音がつきそうなくらい自慢げに

「この子!私の事だーい好きなんですよ!!」



何言ってくれてんだこのバカ女www

望むところだよ??笑


「そうなんですよねー、好きで狙ってるんですけど

いっつも交わされてるんです。ね?」

その勝負乗ってやるからな!ってあっかんべーをしながら顔を見ると


「えへへー避けてるらしいです笑 」

キャッキャッと笑いながら 同じように舌を出して

ちょっと挑発するような顔をしてきた


「狙い撃ちの難易度高いんですよねぇ??笑」


「そのうち当てられるかも〜笑」


「至急よけるのやめてもらって?笑」


いたずらっ子みたいな笑顔で

「どうしようかなぁ??」

と呟くあの人に あぁ、この人好かれてんの嬉しいんだなぁって


いいよ思う存分愛されときなよ

いやってほど愛情与えるから。笑


なんだか、2人だけの世界みたいな

見つめあってるその瞬間だけ交わる世界


望む形ではなくても歪でも

2人だけの世界で 2人だけの愛だったと思う



わし客に理不尽に説教されれば

あなたが言われてるの??って顔で泣きそうになりながら相変わらず助けられて


甘えさせても甘えることは出来ない

でもこの人がいれば自分は大丈夫だって

目で追うだけの癒しじゃなくて

横に居てくれるだけでそれだけで強くなれた気がした




少しずつだけど確実に心を開いて

お互いの心にお互いを植え付けていった









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