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小さなゆうき


恋心を認めて数ヶ月後

もうすぐバレンタインの数日後の

SNSの投稿で

[暇やなぁガトーショコラ作ろっかな]


に対してすかさず

[作るなら待ってますね?]

[まじ?作ろうかなぁ?笑]

[ねぇ作ってたら焦げたぁ、これやれんけん

また作った時にあげる!!]



作ったものならなんでも良かったのになぁ

なんて笑 ヘタレの下心。笑




毎日好きだな告白しようかな

いや、やめとこう。その繰り返し



プライベートでの関わりも少しだけ増えて

余計に増す この人が好きだなぁっていう気持ち



打ちひしがれて帰った日もあった

あの日撒かれた小さなたねは

色んな感情を芽生えさせた




告白もせずに居たらこのまま一生好きな気持ちを抱えて 次の恋愛も出来ずに居るのかもしれない


気持ちを伝えて次に進む準備も必要なんじゃないか。



そう思うようになった




振られたら気まずいし、お店にも影響もあるけど

抱えきれなかった 本人に伝えたら少しは

この気持ちも収まるのかもと思った

癒しや、目の保養の時だけの方が

この人を純粋に大事にできてたと思う




極力いい方向に進むように願いながら

当たって砕ける精神で告白を決めた




[話したいことあるんで、今度ご飯行きませんか〜?]

[何日がいい?19.20ならどちでも!!]

[なるべくそっちの都合に合わせてもらって大丈夫です!]

[じゃあ19日!!]



もう決まった決戦の日



蛍を見に行きたかったから

蛍も見に行きましょってつけ足して

連絡をした時から止まらない緊張をよそ目に

その日はすぐ来た 逃げ出したい衝動に駆られながら


逃げちゃダメだと某シンジ並の呪文を唱えて


オシャレな焼肉を想定したけど

ふたりで話した結果決まった焼肉屋は


田舎のおじいちゃんがやってるような

ばぁちゃんの家で見たようなテーブル

ちょっと油っぽい。タレの美味しい

古き良きな焼肉屋。笑


頼むよ頼むカッコつけさせてくれ!

なんて思ったけど 一周まわっていいかもだなんて笑


告白を控えてる数日前客にラブラブですねぇって言われて


「そうでしょー???でも何故か交わされてるんですよ〜」って言ったら


「はぁ?!そっちやん!はるかじゃないやん!そっちやん!いつも思わせ振りの態度ばっかり取られて!はるかが振られよる!!」

って凄いこと言い出して こっちはびっくり。笑


「え、、?えっ?まじで言ってます??こっちが思わせぶり、、?笑 はるかちゃんがでしょ?笑」


「はぁっ?!はるか思わせぶりしてない!絶対ない!!100ない!!!あんたが!いっつも!思わせぶり!!多すぎ!!」


「いや、そっちがね!!笑」


「え、、、はるか??うそやん!してない!

はるかは付き合えるけどあんたが無理やん!

いっつも軽口叩いて!拒絶するやん!」


「えぇ、、、?笑 身に覚え無さすぎる。笑」


「覚えとけ!!!笑」


ほーほー?もうすぐ告白するんだぞ??いいのか?って

心の中で脅して楽しみにしてろよ

ごめんなさいって言わせてやるからなって意気込みながら迎えた決戦の日 笑




いつも以上に気合を入れてセットした髪の毛

毛玉の一つもない服、メガネのレンズもピカピカにして

向かった彼女の家



方向音痴すぎて えっとー家どこでしたっけ?笑

なんて電話をかけて 一人でこれは減点だよな

うん、ダサいもん あー、ヤバいヤバい落ち着け心


ってひとりでやかましい心を落ち着かせるのに必死

あーやばいなぁなんて思ってると

小さい身体でパタパタと走ってくる

はるかちゃんを見て 思いっきり動悸がした。笑



このまま死んじゃいたいと思うくらいに



「お疲れ様ー待たせてごめん!!」


「や、全然です 方向音痴過ぎて

家の場所覚えてなくてすんません!笑」


「分かりにくいもん!気にせんで!」



心臓喉の奥まで上り詰めてきたような

喋り声に心音が乗っちゃうような

そんなレベルの緊張をしながら



なるべく平然を装って世間話をしながら


古き良き焼肉屋に入った




何気ない会話をして お肉美味しいねって言葉に

まじ美味いですねって返したけど



分かんないよ?味なんて。

塊 頬張ってるだけ

もはや頭の中はいつ言うんだ?今?ではないよね

って、そんなことで精一杯

会話の内容なんて覚えてないし



どシラフでの関わりなんてした事ないから

それまた緊張で、向こうはソワソワしてるし



バレた?バレたのか?!なんて思いながら

お会計をして、蛍見に行くかーって所を

予定変更して海にした



海について砂浜に出て 波音を聞きながら

綺麗な満月と綺麗な横顔を見て幸せだなって

夜の海に大はしゃぎのはるかちゃんを横目で見ながら


あぁ、この関係を壊しちゃうのかもって考えて少し怖くなった


逃げそうなってる自分を奮い立たせて

このままじゃダメだと思って

やっとやる気になった口を動かした



「ちょっとおちついてもらっても?笑」


「へ?笑 」


「話してもいいですか?笑」


「え!何!怖い!!!車行こう!

ちょっとちゃんと聞くけん」


えー、なんの話怖いぃいい

って言いながら車に乗り込むはるかちゃん

それで話って?ってこっちを覗き込んで


それが無性に恥ずかしくて目を逸らして

よくある心臓の音が聞こえてしまうんじゃないか

という例えは間違ってない表現なんだなとか納得して

それでも目を逸らすことなくいるはるかちゃんに


「こっち見るのやめてもらってもいいですか笑」


なんてクソだせぇこと言って


「好きです、あなたのこと」


目を大きく開いて パァっと明るくなって




「えっ?!まじ?!うそやん!!がち?!

え?!ほんとに?!嘘ついてない?!

あなたが?!はるかを?!えーーーっ?!

まじ?!嬉しい!!!!まじ??ほんと??」


どこで息づきしてんだろってくらい繰り返してて

海に連れてこられても勘づきはしなかったんだな

ってちょっとアホさに笑った


「え、うん、うそじゃないですw 」


「えー、まじか びっくり

あんたがはるかを好きになる事なんて

ないと思ってた。」


「いやいや笑 いつも可愛いねとか素直に言ってたつもりですけど笑」


「嘘やと思ってたもん!笑」


「良くも悪くも嘘つけないんですー」


「そうよね、あなたはそーいう人やもんね。

そうよね。 いつか、らとか聞いてもいい?笑」


「結構前からですよ笑 飯誘った時にはもう好きだった」


「えーーっ!全然分からんかった!!」


「いやバレてる気しかしてなかった、、、笑」


「いや!あんたねいつも言うけど本当に分かりにくいよ!!笑」


「必死に隠しては居ますから笑

でも、まぁ、覚悟は決めてきてますんで!」


「うん、めっっっちゃ気持ち嬉しいし

めっちゃありがたいし、うん、けど、うん

はるかのわがままけど このまま大切な友達で居て欲しい。」



分かってた答え合わせをした

ま、だよなーーーって感じ

ほら見ろ 思わせぶりじゃなかっただろー?笑

って思いながら



「うん、もちろん どうなっても大切な人ってのには

変わりないんで、迷惑かもやけど気持ち伝えたかった笑」


「や、めっっちゃ嬉しいよ本当に

こんな奴のこと好きになってくれてありがとう」


優しい笑顔で少し寂しそうにありがとうっていうはるかちゃんに


「こんな奴じゃないでしょ笑

頼むからもっと自分の事、大事にして

自分を好きでいてあげて下さい」


自分の事を大事にして欲しいって言う

常々思ってる1番の願い


「いっつも言ってくれるもんねその言葉」


申し訳なさそうに俯いて自信の無さそうな笑顔で


「いつも思ってますもん。笑

はるかちゃんが自分を大事に出来ない分好きでいれない分

自分が大事にするし好きでいますね これからも。」


そんなはるかちゃんを守りたい自分の

付き合ってなくても あなたを守るよっていう

自分なりの愛情を宣言した


「ふふっ ありがとうよろしくお願いします

ありがとう!!好きになってくれて!!!

りなに好かれたって思うとめっちゃ自信になる!!!」


さっきまでの表情とは少し変わって

ちょっとだけ自信があって得意げに笑ってる


これから幾度となく見る 自分に愛された女の顔



「緊張した?笑」


「めーーーーっちゃ。心臓飛び出るかと思った笑」


「全くわからん笑 怖すぎ!ポーカーフェイス!」


「必死こいてんの!笑 バカにすんな!笑」


「してない!まじで思うもん!笑 1ミリもわからん!」


「鈍感すぎ。笑」


「はるかのことはるかの分まで大事にして好きでいてねこれからも」


不安げで懇願するかのように言うあの人を

あー、告白したからって好きな気持ちなんて消えないんだって事を薄々感じ取りながら


「当たり前やん、任せとけ」


って言いながらバイバイした



この先自分の愛の重さに自分が潰されることも知らずに

まぁ、及第点か。って思いながら

今日を振り返りつつ家路に着いた









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