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19話

短いですが本日二話目の更新です

 サイレンの音を聞いたジャックとマジーナはすぐに美食ハンターギルドへと向かいギルドマスターのヴェラの指示を仰ぐことにする。


 他の面々も魔物の襲来とあってそれぞれのギルドに向かい指示を受けに動く。その際にフィリアスとココがジャックと一緒に行動するマジーナを見て何者だと言う視線を向けるがマジーナはその視線に気が付かなかった。


 王都が魔物に襲来されるのは実に五年ぶりで移動中に見た街の人々は平和に馴れきっていたおかげでどうしていいのかわからず魔物の恐怖に怯え混乱し、いたるところで人混みが出来ていた。


 幸いジャックたちの目指す美食ハンターギルドは王都の大通りから外れた場所にあるため人混みに煩わされることなく難なくたどり着くことができた。


 美食ハンターギルドに着くとジャックとマジーナはギルドに置いてあった予備の戦闘服と制服に着替える。


「なんだい。サイレンの音を聞いてやってきたのはあんたと新入りだけかい」


 ジャックとマジーナが着替えてギルドホールへ向かうと待っていたヴェラが煙管を吹かしながら不満そうに言う。


「しょうがないだろ。うちはただでさえ人数が少ないからにここには戻らず各地を転々しなきゃならないからな。その上変わり者ばかりだし王都にいても集まってこないだろうよ」


「はっ! 皮肉を真面目に返すなんてつまらない男だね」


「このババア」


 皮肉を言えば言ったら何か言ってくるくせにたまにこうやってまともに返答をすればこうやって言い返してくることに腹が立つジャック。


「この程度でカッカしてるようじゃまだまだだね」


「ちっ! それよりもババア、状況はどうなっているんだ」


「せっかちだね。状況は最悪とまではいかないがそれなりに切羽詰まってるといったところかね。魔物の群れがこの街に向けて迫ってきている。あんたらはそいつらの討伐に行けばいい。上からの命令はそれだけさ」


「随分大雑把だな」


「上の連中としてみればうちのような弱小ギルドには期待してないってことさ。気楽でいいじゃないか」


「言ってくるな。けど魔物の数はどれくらいなんんだ? 王都には王都を守る守備隊が配置されているがそいつらじゃ対処できないのか?」


 守備隊は王都を守るために結成された組織だ。中堅のハンターが引退をしてその仕事についている者もいるから普通の魔物程度なら十分に対処ができるはずだ。


「数はざっと五〇〇〇。守備隊の連中はとっくにやられたよ」


 つまらまそうに答えるヴェラ。


「やられた? 仮にもこの国を守る連中だろ。それがもうやられたのか」


「そうさ。情けないことにこの国を守る連中はあっさりとやられたのさ。それも大蛇サーペントにね」


「大蛇に?」


 大蛇と聞いてジャックは嫌な予感を感じる。


「大蛇だから油断してたんだろうね。大蛇が毒を持ってるなんて知らなかったせいで噛まれた連中が毒でバタバタと倒れて戦線は崩壊したところに赤獅子のバロンやバジリスク、ヴァフォメットといった危険種が現れてあっさりと敗走したのさ」


「毒を持った大蛇ってことは……」


「間違いなくあんたの報告にあった錬生術師の仕業だろうね」


「ちっ!」


 ジャックは後手に回ってしまったことに苛立ちを覚えながら魔物を討伐すべくギルドを出て行く。


「待つのだジャック! わたしも行くのだ」


 マジーナはそれを見てジャックの後を追いかけて出て行った。


「やれやれ、せわしないやつだね」


 残されたヴェラがそう言って煙管の煙をはき出す。

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