二話 スマホすら無くて暇すぐる③
異世界美少女達とスローライフ
マーフィンさんの店『Aille』で出される商品、その素材自体は増えたが、料理等のレシピは何のひとつも無い。
コーヒー豆や紅茶等の茶葉とかは、いくらでもトレース出来ても、完成過程が必要な料理は企業秘密的に無理だろう。
まあ、パンやライス等の主食系やジャム、またはサラダや生野菜の他に、塩等の調味料は何とか出来る様になった。
また、足りない物は給金の中から初期投資として、幾つか必要な段階で買い揃えれば、生成スキルで何うにでもなる。
生成石が一度に買える量が限られる上、余り大量に用意出来ないが、焦らなければ何とかなるだろうし何とかしている。
細かい物に一個だったり料理になると三個とか、家具になると五個くらいと謂った具合に、そこそこ落ち着いてきている。
生成石でサラダ辺りで手を打って、まだ余計な物は余り用意出来ないが、生活自体は何とか遣り繰りして凌いでいる。
これが更にレベルが上がれば、若しかしたら生成石の使用個数が減ったりとか、そんなロマンチックが有れば宜しい。
因みにカフェイン量が最も多いコーヒーは、デミタスカップで一日一杯、保存環境が有れば栄養が取りやすくなりそうだった。
パンやジャムの他に米や各種調味料、塩・胡椒・砂糖などの他にも、フライパンや土鍋に包丁等の調理器具に洗剤も生成した。
ただし、それなりに生成石を商品するので、経済コストがかさんで仕舞うのが難点だが、暫くは節制しておこうと思う。
何と謂っても消耗し易い日用品と食材が手強く、この辺のモンスターから取れるとしてもキモいモンスターとは戦いたくない。
そしてマーフィンさんの手間加減的にも、いい加減日払い制はサッサと卒業して、月収制に切り替えて足許を安定させるか。
起きてから時間が経った保存水を少し飲んで、朝食みたいな昼食をすっかり済ませると、ノームの営業さんがやって来た。
僕が任せたスマホの解析や開発が更に進んで、インターネットも割と近いうちに、使用可能なレベルに達するらしかった。
受け取っておいた方の試作スマホを看るに、やや斜め上かそれ以上の様な、要は想像以上の代物になるかも知れなかった。
そこから色々と派生させた物として、
プロジェクトマッピングも完成して、大画面モニター等ももう直ぐ出来るらしい。
僕が持ち込んだ方のスマホは、まだインターネットの研究に必要と見えて、返却は無いままになっているのは何となく久しい。
それと充電器を既に使用しているが、電気エネルギーの契約とかは何うなっていて、このまま使用出来るのだろうか。
おそらくこの家屋が引渡しになる時に、説明があったのだろうが、その時はこのセカイの達成力とその速さに圧倒されていた。
それも早く自力で対応しておきたいし、金額や使用可能希望も把握して起きたいが、それはそのうちになんとかするかぬ。
それよりも生成石問題を何うするかだが、思い切って外に出てみるかと、武器と防具を検視しようと店に向かった。
街を一通り観廻してみたが、それらしい店も看板も無いのはアプリの使用で明らかで、どうしようかと道具屋に入った。
こちらには原始的とも云える、簡素なそれらしい物が一通り在ったので、皮の盾と何かの棒と傷薬を買って店の外で装備してみた。
「……」
何ともいえないが外敵の脅威には充分なのか、必要最小限には叶ったので、街の外に出ようと覚悟を極めてヌンと出た。
プニョプニョしたやつはいても、それ以外にいなかったのは有り難かったが、万一にも油断は許されなかった。
先ず一体わ何とかしてみようと、こっそり寄ってみて背後からなんかの棒で殴ったが、ボイィィンと弾かれて仕舞った。
「あっあん、だんぃぇん」
はねられた拍子に声が出ちゃうのも、予想外の弾力とゲーム知識からの偏見で、スライム如きが無敵にも近い強敵だからか。
それでも思い切って殴り続けたら、なんか消滅したのだろうか、十モッフンと生成石がひとつドロップしたのはどんな理屈か。
意味不明にもほぼ無害にして、少量ながらも戦利品は獲得出来ても、戦闘向けのスキルが一切無いままだろう。
今日は試し討ちだったから引き上げるが、スライムとは謂えなんだか後味が悪いのは、モンスターと謂うよりもペットに近いからだった。
ちょっぴり疲れたので自宅に引き返して、硬いフローリングに直寝すると、各部の骨が当たって痛いが我慢した。
夕方前に良い加減あたりになって、何時も通りに足りない順からダイレクトに、僕は必要な物を生成しまくった。
その日以降は更にレベルがコツコツと上がって、パッシブアビリティに、「生成石使用個数減少」とステータス画面に現れた。
それをスキル装備画面で設定して、装備したP.A.を試しに使用したが、これが中々素晴らしく何時もの三分の一程度で済んだ。
再度ステータス画面でよく確認したら、僕が生成可能にした料理はひとつ、家具等は三つに食材は何とゼロと在った。
「ん?! おーぃえ?!」
「どしたん?」
「あっあん……、何でもねーだゆ……」
あまりの成長で調子に乗った僕は、様子を見に来たパッフェに反応しては、更にレベルが上がったらどうなるのかが気になった。
毎日日課にしてみてください。




