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草薙銀之助短編集  作者: 草薙銀之助
異世界の魔王に転生したので世界を支配します 一期

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十二話 魔王城の戦力とフォーメーション

異世界の魔王に転生したので世界を支配します

 僕がこの異世界魔王に転生してどのくらい経つか、まだ魔界の改革や開発は中途段階にして、人間達の襲撃は尚も無くなる事は無かった。


 よってこれまでに防衛や戦闘力の向上を図ってきたが、魔王の僕まで到達するパーティは皆無に、少々戦闘の感覚が鈍りそうでソワソワしてきている。


 またそれを可能にしている要素はいくつか有って、それを実戦投入しているからだろうか、総合力が徐々に向上していると見える。


 ではその要素や要因をいくつか紹介してみるが、先ずは戦闘員と布陣形成に就いて紹介して、実践している事を並べることとする。


 そこへ例のメイド隊に何もかも押し付けてきたのか、ときのリリス様が参られたから、いつものような何かを期待してみるか。


「アシュラ様ぁ~っ、ん~ふふぅ~ん」


 高飛車にも美麗なリリスとは思えないくらいに、オトメのような甘え方をするので、丸味やスタイルの佳さが何だか甘くて可愛い。


 キラキラと艶めくリリスは甘い匂いを僕に散らして、腕にしがみつくかと思うと胴体へ、その全てを絡ませながら僕に密着した。


 それを見ていたサキュバス達も詰まらなそうにして、いつどのタイミングで僕に絡み付くか、何とも無いようにして狙っているのか。


 まず戦闘員はゴブリン系やワーウルフに、ファルコン系やシャドウナイツ等を必ず複数ずつ、それ以外の戦闘員も舞台デッキに編成している。


 素早く一人を取り囲んで時間を稼いだり、倒してくれるワーウルフは鍛え易かった上に、低級の割に作戦次第で充分の戦果を示す。


 ゴブリンも通常のゴブリンからゴブリンキングまで、攻撃系及び支援系魔術師もいるので、低級から上級までいて安全性も高く生存率も高め。


 シャドウナイトやダークソードマンなどの中上級は、まだ伸び代が有りそうで耐久性も高く、攻撃性能も防御力も優秀だからタンク役にもなる。


 オークやゴーレム等の中級戦闘員は、農工業関係にも多いが戦闘に志願する者も多く、汎用性も割と高いから重宝している。


 そして雑務や防衛を城の内部でこなす者、幹部以外の者で在りながらも高い戦闘力を発揮する、上級魔族のダークネスバトラー。


 この者達は量産性を有しながら場内を陰から管理する、暗躍者にして精鋭中の精鋭でもあって、老若男女と様々に元人間も勤めている。


 それから勇者の中でも優秀な人材も強制的に、採用しては魔族化させて酷ながらも洗脳、忠実な戦闘員として稼働させている。


 ここまでは地上戦力だが空中または対地上への戦力も、ご紹介させて戴く事とするが、偵察任務や戦力の把握にその報告が可能な者も様々。


 舞台別に稼働して専門的に任務を遂行するが、戦闘データの集積や城への提供もこなせる、そうした飛行戦力も充分に存在する。


 先ずファルコンだが音速飛行を得意として、素早く強襲可能な他にも救援要請に飛び廻ったりと、物理攻撃に特化した戦力として汎用性が高い。


 フライトデビルはファルコンと同様にこなせるが、幻術やデバフ攻撃などを得意としていて、こちらも汎用性が高めなので重宝する。


 エビルバッツは闇属性魔法や幻術に状態異常系スキルと、小型でありながら有用性も高く、常に複数で行動する習性が有る。


 因みに魔界各所での監視や戦闘記録の撮影も可能で、あらゆるセキュリティ系のスキルや魔道具を、日常的に保持していて有用な物は城に提出している。


 アークデビルは城の周りに多く存在するが、基本的には単独で行動しながらも、その強さはそれを裏付ける証明にもなっている。


 特にメスはスタイルも佳く幻惑系のスキルも使用して、その美的な暗黒性は当者への攻撃を鈍らせる、単純に強いオスよりも余程戦い辛い。


 プラズマウイングは雷属性の鳥類で、コールドブレスは冷属性の女型飛行タイプ、アビスブレイズは炎属性の飛行系悪魔。


 この三種は上級戦闘員にして火山や雷山に氷山と、魔界に存在する山々の主だが、各々を通過しなければ通常なら魔族すら城に到達出来ない。


 消滅は無いにしてもこれまで通過を許す機会が在ったが、強化や限界突破によって飛躍的な向上を以て、到達した勇者軍団をせき止めてくれている。


 因みに人間達の総攻撃はおそらく無いので、発電所や発電システムか何かを設置して、そのエネルギーを有用に活用しながら魔界を発展させたい。


 当の三者も有意義だなどと謂っては積極性を示して、エネルギー関係は研究部との連携で、時間の問題でクリアで充分にクリア出来そうだ。





 続いて魔族サイドにおいてのパーティ編成だが、前衛特化型や中・長距離特化型に、バランス型や支援特化型などと様々に配備している件。


 前衛特化型はオールタンクや前衛アタッカーなど、物理による近接格闘型や耐久性の高い者による時間稼ぎや速攻処理を担当する。


 中・長距離特化型は射撃兵装や攻撃魔法などを駆使して、攻撃や防御も安定させながら、戦略的に対応可能なパーティとなっている。


 バランス型は前衛にタンクやアタッカー、中衛にサポーターを配置して前衛の回復や後衛の支援など、攻守バランス佳く充実した編成。


 ゲーム等でもバランス佳く立ち廻ったり、得意なレンジや連携力を手動で発揮するなど、そうしたことをこちらもやれば善い。


 支援特化型も配備していて単体では攻守揃えて弱いが、日本の自衛隊のような戦闘後のサポートや他のパーティに加勢することが出来る。


 それによって戦況が逆転したり更に強靭化したりと、特殊なムービングによって総合力が向上したり、または活性して血に足の着いた防衛が可能。


 丁度いまスイートデビルが正面から絡み付いて、艶々と甘く舌を絡めているが、まさに前衛的なムービングを駆使して密着している。


 背中からはスカーレットの充実した胸部が、両サイドからはライラとブラックキャット、やや離れてブレイズとシャーベットがソワソワしている。


 指先や手のひらは僕を好きなようにソワソワと、各所や僕の口許を触る悪魔的なリップも、丸味の有る柔らかさがヒットアンドアウェイ。


 ブレイズとシャーベットもお互いに、甘え合ったり確認し合っては甘くとろけ合って、誰もが艶めくお顔や甘い声を僕の脳に絡ませた。


 この場合だとほとんどがオトメの接近戦か、僕が視覚的に認知出きるところで、ファントムが何かを期待しながらもソワソワしている。


 ある意味ではファントムの遠距離魔法や、ブレイズとシャーベットの中距離でのバフ魔法が、それぞれ充分に効果をもたらしている。


 艶めくその三人も気になって堪らないし、絡み付いている四人のように甘えさせてあげたいが、まだまだ譲りそうも無い。


 サキュバス達に気を取られて忘れていたが、リリスはどうしているかと思えば、ソワソワしているか判然としないくらいに静観していた。


 それがどうしたか妖しげなお顔を僕に魅せ衝けると、ファントムに近づいて背中から密着して、ネットリと甘く濡れたオンナ同士で舌を絡め合った。


 正確には魔王を御主人様と奉身するファントムは、相手がリリスだから奉心も奉信も無いと、僅かに厭がりながらも段々と受け入れた。


「ああっ、御主人……様……」

「んっ、えろっ、んむっ、ちゅっ、御主人様が……観てるわよ? んふふっ」

「イヤィァァッ」

「アシュラ様はね、あなたを観て、きっと好きになるわよ?」

「御主人……様……?」


 泣きそうにも鳴きそうに甘い声が漏れ始めて、そのファントムを翻弄しながら僕に魅せ衝けると、僕に向けて指を滑らせた胸部を甘く変形させた。


「あぁっ、御主人様の前でっ、こんなっ、やぁぁっ」

「もっと……魅せるのよ……」


 このように絡まるアタッカーや支援テクニックに、後方からの援護や遠距離による視覚的なサポート、この場合ならそれ程でも充分だった。


 加勢に入ったようなリリスも併せて、ちょっとした異空間が形成されたか、何を云いたかったのか分からなくなりそうだ。


 アタマが常時いつでもパンク気味だろうか、それでもサキュバス達やリリスを拒否しては、いずれ敵に廻してしまうリスクも有る。


 これ程までに艶々と甘く絡まっては密着して、甘えてくれているだけでも有り難いか、もはや魔王に対する忠義だけでは済まないかもしれない。


ーーファントムにも甘えさせておきたいなーー





 次の議論に移る事として話は戻るが、大規模戦闘を想定した具体的なフォーメーションで、勇者軍団を圧倒する方がより磐石になる。


 無理の無い指揮官の採用と配置で、的確かつ安全に各パーティを連携させ合いながら、丁寧に統率力を発揮してくれると宜しいか。


 先ず前衛特化パーティが時間稼ぎと戦力削り、中衛のバランス型やサポート特化型で侵入者を処理、後衛の中長距離特化型で砲撃支援。


 それを外側に前衛内側に向かって中衛や後衛が控えて、後衛を囲む様にした配置によって、無理の無い安全な戦い方が出来る。


 タンクの防壁や速攻アタッカーでヘイト回収や撃破、それをアタッカーやサポーターで拘しながら、バフやデバフを駆使して強靭なパフォーマンスを発揮。


 前衛の討ち洩らしもシューターや魔術師による、バインドや攻撃系の魔法や射撃兵装で、侵攻を抑えながら支援系の魔法やスキルで補填する。


 魔力エネルギーが尽きてきたら控えと交代して、同様に立ち廻りながら連携し合って、それを二三の中大隊でローテーションを行う。


 このように構築または設計した戦略を、出来るだけ忠実に場内や各地で再現してくれれば、某めおと漫才やコント作業なども安全に行える。


 また攻撃魔法によるステータス異常も活かして、有利なバトル展開を運用すれば、また更に円滑化させることも可能となる。


 例えば炎属性魔法は炎症や火傷などによって、鈍重にさせたり継続的ダメージも作用すれば、あとは訓練通りにやれば事は足りる。


 また冷若しくは氷属性魔法による氷結や凍傷など、完全に動きを止めたり機動性を低下させれば、これも大きな有用性を発揮する。


 雷属性魔法なら感電や痙攣などによって、機動性をコントロールしてしまえば、前者二種同様に安全性の保証も大きなものとなる。


 可能であれば正確かつ広域に展開すれば尚佳し、近接アタッカーも可能とすればより有利だが、奴らが侵攻を辞めさえすればこんなことはしなくて済む。


 もっと今のようにサキュバス達やリリスに、そのメイド隊やブリトニーもその他希望者も、甘え合ったり酒も呑んでゆっくりと時間を溶かせる。


 最近では食物も大分変わっただろうか、まだほんの一部でも景観は改善されてきて、町や街も増えてきたし行政区や自治体も増えるだろうか。


 それ以外にもあらゆる期待感がジワジワと、また確実に大きなものとなって魔界を再形成しながら、既存の環境も最適化されるだろうか。


 そうした環境整備だけでも薄暗い魔界が少しでもと、地道に前進し始めたことも在ってか、今絡まってくれているみんなには微かにも芳香を覚える。


 体温も肌の質感も以前よりは微かに見えてきて、もっと五感全部で絡まり合えるなら、充分な今より更に充実するのに相違無い。


 それぞれタイプも違うし体格や正確も違って、可愛いとかキレイだとか優しいとかキモチイとか、何もかもかアタマいっぱいになる。


 消耗しながらも御厚意には毎回感謝して、魔王の僕から実行すればパワハラになるか、それともセクハラやコンプラ違反的に憎まれるか。


 もしそうでなければいくら僕が魔王でもこれ程に尽くすのか、僕の魔界改革に期待しているのか、それ以外にも僕に何らかのメリットが有るのだろうか。


 どう在っても今絡まり合ってくれている、その“ご厚意”はメンタル最弱な僕を魔王にするか、とにかくあのリリスでさえ参加する程だ。


 みんなの美ボディや艶めくとろけたお顔、密着したりかすれたり絡まったりと、その御厚意やキモチヨさも有り難みも大切にしたい。


 それでも無駄な戦いが終わらないのなら、こちらから侵攻して倫理的に支配してやれば、問題がないどころか巧くやれば救済にもなるか。


 



 まとめると戦闘員や指揮官の”いのちだいじに”、各デッキ構成とそれに依るフォーメーションや戦略性を活かして、全体的連携で自衛力の向上が見込める。


 確かにシャドーナイトやダークソードマンなどは、単体でもその強さや手強さは折り紙付きだが、同種が一定数になると連携する。


 ただでさえ勇者側にとって厄介に思えるその二者が、それぞれに連携を始めてはひとたまりも無いか、おまけに回復やバフも充実させる。


 これだけでも苦戦を強いられるだろうに、各パーティ同士でも連携するのだから、支援系パーティも交ざれば強靭な戦力として機能する。


 これでも諦めないどころか何時かは滅ぼすと、人間達はさも大義名分を強調して叫んでは、せっせと死にに来るのだからどうしようも無い。


 その中に優秀な者や理解有る者が在れば、強制的に魔族化させて戦力として採用するし、性格の善い美女や美少女は手元においても善い。


 現に今でも実はその採用者も数人程、まだブリトニー程ではないので警戒しているか、そろそろ質や性能を確認してみるとしようか。


 魔王に優しくされるのは余計に警戒しないか、オンナを魅せながら積極性を発揮できるだろうか、それはこれからどうとでもしよう。


 一通り済ませたサキュバス達やリリスは、中途参加したブリトニーとも揃って、新入り二名を僕の前にサワサワと誘導した。


 フウワとサヤカといったはずだが、顔つきが日本人のようだが刺すような眼で僕を視ては、二人揃ってフッと諦めたように僕を視た。


 刺すように視られた僕は僅かながらも、いやメンタル最弱らしく大いに恐怖したが、改めて向けられた二人の眼は優しさと可愛さが覗いている。


 この異世界にも純和の地域が在って、そこからもサムライや忍者に祈祷師や巫女など、様々に在ると聞くが忍者とサムライらしかった。


「京の都も辺境の山里、砲益村より参りました、フウワと申します」

「同じく拙者は京の都より南方の、桐立村より候うにて、討ち入りに参ったところ、切腹すらならず、サヤカと申します」


 忍者のフウワが改まってアタマを下げながら挨拶すると、サムライのサヤカもそれに倣ったか、やはり武士のような堅さが見える。


 ツツマシ村とキリタチ村とは聞いたことも無いが、フウワはともかくサヤカの方は名前と違って、サムライらしくも見た目は可愛い。


 レベルの高い美女とちょっぴり特殊な美少女は、これまでに無い人材で魔族化させるのも惜しいが、後のためにも魔族化は必要だと思っている。


 スキルも業種的にも出身エリア的にも、真新しい感覚や価値も有ってすこぶる貴重だし、僕の配下としてご尽力戴ければ問題は無い。


 稽古等の時間も保証するとして、スタイルも割りと佳いだろうし顔つきも声も何となく甘い、改めて何処か懐かしい感覚を僕は思い出した。


 それと同時に転生前まで殆ど分からなかった何かが、忠実にご尽力を戴けるかも知れない二人を見て、ギュッてしたくなったのを我慢した。


 それをも大切にしながらこの二人も強化と限界突破、そして所持武装の研究と強化に、可能であれば独自開発の物もプレゼントしようか。


 今はまだお堅い上に警戒体制も継続中の二人だが、ブリトニーのようにみんなと融け合って、時間や経験の共有もしたくなるだろうか。


 アレもコレもこれだけ出来ればあとは任せてみようか、また問題が発生すれば技術部とも三角調整して、微調整や戦闘力の強化をまとめるとしよう。


 あとはリリスが置き去りにした仕事を済ませに、リリスのやらかしたと分かったようなお顔から、更にリリスの可愛さが観えたような気がした。





毎日日課にしてみてください。

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