十五話 このセカイが僕へのギフト
異世界美少女達とスローライフ
この異世界に来てから僕の人生は変わって、初動は苦痛と恐怖も覚えたりしながら、色んな人たちに助けられることも在った。
サラリと自宅が建ったり来客者が増えれば、住み込んでくれたみんなが来てくれて、今では何もかもが、充実している。
性質的な苦痛や辛苦は女神に解消されても、僕の軸に在るならこれからも苦しむし、そういう意味での闘いは一生続くだろう。
ただみんなが優しくて甘えさせてくれて、何だかんだな生活もどうにかなって、朝から夜中まで早くもゆっくりと時間が溶ける。
みんなの優しさは柔らかさからも伝わって、滑らかだったり張りが有ったりと、様々な"ご厚意"もこれまで通りに受け止めたい。
みんなと感じ合っては遊んだりもして、体温が詰まってたりカワイさが溢れて、僕の奥底にまで絡まっては間接的に繋がる。
食事もゲームも当初牽制していたシャワータイムも、みんなと時間も場所も共有して、甘優しく絡まっては充実する。
もういっその事とその先を気にしても、やはりレーティング問題的にも牽制して、これより先には行かれない。
第一にしたコンプライアンスやハラスメントと、社会派の理論は相互に守りながら、"その先"へ行くには天佑も足りない。
僕は我慢しながらもみんなに感謝して、アタマを上げるつもりは毛頭無いが、それでも今の環境は僕に合っているのか。
キスひとつにしても柔らかい優しさにしても、その感覚や輪郭も体温や息遣いも、全く同じものはひとつもない。
転移者同士でも転生者が相手でも、異世界人が相手になってくれるとしても、どれも貴重にして異次元の境地を観る。
僕はそのどれもが大切で一生切り離せない、四六時中でなくとも誰かが欠けても、先述の通りに僕の世界は終わって仕舞う。
だからといってそばに居続ける者が在れば、それは一生大切にするし、もっと感じ合ったり時間も共有するだろう。
誰かが何かしらに消えれば円満にはならないし、どれだけ絡まり合ったとしても、最早僕の人生は成立する事は亡くなる。
キスして密着して見つめ合って感じ合って、あっちもこっちも忙しくても、たとえ僕の精神がボロボロになっても、誰一人として欠けてはならぬ事も前述の通りだ。
特にリエルだけは何がなんでも手放せないし、マリアンヌも清楚可愛いし、慧さんには世話になりっぱなしで何も返せていない。
どれも違う様々な優しさやカワイさが、こちらからは手が出せなくても、僕にはキモチイし感じながら受け止めたい。
指先の華奢な優しさもリップの色や柔らかさも、見つめる濡れた目許も息遣いも、自分から甘えてくれる者は他に無い。
種族も違えば身長や性格も違うし、柔らかさも優しさも気遣い方も違えば、それぞれのキモチヨさが絡まって来る。
こんないつまで経ってまも何も無い、そんな僕にみんなが集まってくれて、この異世界自体も僕にとっては大変有り難い。
現実世界で蓄積した性質的な苦痛は、確かに女神が解消した事は周知の通りだが、それ以外にギフトらしい要素は無かった。
今思えば実はこの異世界自体がギフトであって、僕はこの世界や今住む街に救済されては、美女や美少女達に囲まれている。
この異世界は特にこの街が僕に様々な物をくれたが、素材還元イベントは行っても、その一時的な事以外に僕は何一つ返していない。
みんなに対しても僕が一体何をあげて、何をしてあげたのだろうか、ただ一方的にサービスを受けているだけだろうか。
若しかしたらみんなは充分に足りていると、何もしていない僕に謂ってくれるだろうか、それでも僕には何か物足りない。
こんなに毎日絡まったり遊んだり、食事もして酒やドリンクもやって、僕を住所させてくれているのに僕は許されるのだろうか。
どうすればいいかとか思ったところで、何かしてあげたくてもそれは僕に可能なのか、可能だとしてもそれを受け入れてくれるか。
様々な疑問が僕の中でグルグルと、逡巡してはまさに逢着する事も無しに、僕はただひたすら無意識の中で彷徨っている。
リエルの歌声を背景にみんなの声も優しさも、僕にとってはそれが一番のギフトで、みんなには甘える事しか出来ない。
それ自体が更に辛くもそれがまたスパイスに、柔らかくて甘いみんなの"ご厚意"は、何時でも感じ合ってあげたい。
こんな僕からギュッてしたりキスしたり、以前はリエルにしてあげたとしても、そんな事をして今が崩壊しないか。
最高のギフトで在りながらそれをくれる、みんなといたいし感じ合いたいし、その大切な存在感も何時だって確認したい。
こんな僕にいつかみんなと繋がる時が、本当の意味で感じ合える時が来るだろうか、僕は未だ地に足が着かないでいる。
この家に来てから段々自分が変てゆーか、今までダークウィザードとして戦って来て、色んなパーティに参加したりして……。
そんな戦いしか知らないわたしが、あのオッサン……アッチェルニェン……だったかな、変な名前なのに優しくて……。
あのハイエルフのリエルって娘とか、メイド忍者の慧さんとか、あのオッサンと三人でこの世界に来る前のお友達だとか……。
「なんか……ズルい……」
「ん? 何が?」
「何でもない……」
こんな時にむくれても思い出すと苦しくて、アイツのこと思い出すだけで、キュンキュンしてきちゃうし……。
フィーリアの方はアイツをからかうし、リエちゃんって云っちゃうけど、アイツを観る目がオンナっぽいのかな。
ホントにアイツの事がスキなんだなって、そう思うとわたしなんかじゃ、多分邪魔になっちゃうだろうから変な事出来ない。
「それ、わたしも食べて……イイ?」
「ああ、コレな、ん」
フィーリアはわたしがこんなに苦しいのに、呑気にトゥッポさん食べてるし、わたしもトゥッポさんに甘えたくなっちゃった。
慧さんていう人もリエちゃんと同じで、それでもきっとわたしよりずっと我慢してて、それも見ちゃうとわたしなんて……。
こんなにモッサリした様な低身長の、それも何時だって目が据わったような顔で、スキでしたなんて云える訳無い。
「オマエ、アッチェ……、スキだろ……」
「んぐっ」
「ん、図星だな、アイツ、ヤサシイもんな……」
「えっ?!」
この瞬間に何を悟ったのだろうか、意外なひとことに浮かんだ事が何処かへ消えて、また直ぐにわたしは思い出した。
――まさか、コイツも?!――
確かにアッチェのヤツはヤサシイし、何時もいつの間にか甘えちゃうけど、コイツはからかってるだけだと思ってた。
妙に艶っぽい様な甘い様な優しい様な、そんなフィーリアの声は何時もと違って、なんかオンナって感じがした。
でも残念でしたと云って遣りたいくらい、"ジューゴ"って呼ぶのはあの三人だけの物で、わたし達のような外野は口に出来ない。
もうアイツはあの二人のモノと云えるくらいに、あの三人のセカイは治まって仕舞って、どうにも出来ないから立ち直れない。
本来ならあのマリアンヌって娘だってそうなのに、"ご主人様"とか"重吾さん"て、少しは遠慮しやがれっての……。
「ん"ん"〜〜〜〜っ」
重たいような下らないような声が、わたしから聞こえたのと同時にフィーリアからも聞こえて、ちょっとハモったのが変だった。
無謀なのにまだしがみつきたい虚無の咆哮が、気の抜けた炭酸のように唸っては、改めてどうしようも無いと悟らせる。
分かっていても"スキ"が治まらないし、押さえつけようにもアレもコレもしたいって、まだ甘えていたいって我慢しちゃう。
「なんでスキになっちゃったのかな」
「分かんない……」
「……」
「ん?」
コイツはアソビと本気の区別が着かないから、イマイチ信用出来ないし、今は辞めてても元ナイトの女でオトコアソビとかも……。
また今だってわたしをからかってるのかって、今度こそ燃やしてやろうかって、そう思ってもどんな時だってアイツがスキ……。
つーかそもそもマリアンヌがあんなになって、それでもんだい無ければわたしだって、もっと甘えたって関係無いじゃん。
でもわたしってそうゆう事云うの下手だし、今更わたしが"スキ"って変だし、第一フィーリアにイジられるのがヤダ。
「わたしもヘタだよ、そーゆーの」
「どぅゆっ?!」
急に横からフィーリアが踏み込んできて、飛び上がるくらいにびっくりしたけど、自分も下手だってやっぱりそうなのか。
「どーやって云うかなぁ〜っ、わたしは別にオトコは慣れてるし……」
「~~~~~~~っ」
こいつ燃やそうかなマジでイライラするし、どうせ魔法にはある程度耐性があるんでしょ、どーせダークエルフだしなコイツ。
「ん? 怒った? なら告るの先に譲ってやるからオマエ先にヤレよ、な?」
先に順番譲るってアンタがビビりなだけでしょ、先にってどうやればいいのか全く分かんないし、失敗したらもういられないし……。
「上手くいけばキス、デキルよっ、な?」
「あうぅぅっ、キッ、キキッ、キス……ぅぅぅん」
――どうしよう、やり方分かんない――
それはともかくアイツには何かしてあげたいし、リエちゃんたちも結ばれたらイイし、でもそれだとわたしはいれないし……。
マリアンヌが自重しないなら、もう甘えるだけでももっと何とかして、キスとか奪っちゃったりしてイヤがられないかな……。
「オマエ、カワイイよ? ん?」
「えっ……、カワッ、カワイイ……?」
「ん、カワイイ、良かったら、キス練しとく?」
「しないわよ、別に……」
これから先もどうなるのかとか、みんなに混ざってても大丈夫かなとか色々気になるけど、カワイイってわたしのキャラに合うのかな……。
「やっぱアイツの事スキだしィ、もっと色々したいしぃ~、マリアンヌがやるならやってやるかなぁ〜、へへっ」
「うっ、大丈夫かな、コイツ……」
生まれ変わってこの世界に転生して、初めは重吾くんにもう会えないって、そう思ったら悔しくて苦しかったな。
でもこのセカイの人たちはよくしてくれたし、芸能事務所の人からスカウトされて、その時の担当さんがレトリバァさんだった。
あの日ステージ衣装の髪飾り探してて、見覚えのある人がそれを見つけてくれたけど、見れば見るほど重吾くんだったな。
確かにちょっとおじさんかもだけど、少し分かりづらいあの優しさは、やっぱりキュンキュンして苦しくて嬉しかった。
付き合ってた高校時代と何も変わってなくて、このセカイに転生したのかなって、あの時はそう思ってたけど転移だった。
でも重吾くんは何も覚えていないんだって、そう思ったらショックだったけど、ずっとダイスキだったからまた会いたかったな。
ライブの日も重吾くんの顔が視えて、来てくれたんだって歌詞とか忘れそうになっちゃって、それでも誰かのために歌おうって極めてたし……。
その後に喫茶店?にスタッフさんたちと入って、わたしは重吾くんの事がスキかって、パッフェちゃんが聞いて来た。
ずっと高校時代からスキでスキで堪らないから、恥ずかしいのと嬉しいのでいっぱいで、だから正直にハイって答えてた。
お店の奥から重吾くんが覗いてたから、やっぱりあの重吾くんだって思って、嬉しくて堪らなかったのは今でも憶えてる。
でもそれから仕事で忙しくて会えなくて、スキがまた大きくなっちゃって、失敗とか増えた事も辛くて泣きたくなった。
電波ジャックしちゃうって聞いた時は焦ったけど、ちゃんと許可は取ってたみたいで、重吾くんは観てくれたかな。
やっぱり重吾くんがこのセカイにいるなら、そのために歌って踊りたいって、ちゃんと観て欲しいって魅せてあげたくて……。
その後相談してた件でレトリバァさんが、重吾くんの自宅に連れてってくれて、久しぶりの再会が嬉しくてキュンキュンしてた。
でもそこにはカワイイ女の子とか美人な人たちが、出迎えてくれた人はメイドさんだったけど、重吾くんと暮らしてたのを見たら、凄く苦しくて悲しかった。
ただあの時も謂ったと思うけど、重吾くんがヤサシイままでいてくれて、皆さんも重吾くんを大切にしてくれてたのが
嬉しかった。
悲しかったのと嬉しかったのが混ざって、どうにも出来なくて泣いちゃったし、そうなっちゃうくらいに重吾くんがスキ。
あと慧さんてメイド忍者のお姉さんの事も、最初はショックだったけど、その人も重吾くんがスキで大切にしてくれてる。
マリアンヌちゃんもイェロリスちゃんも、重吾くんが好きなんだろうな、ちゃんと女の子になっちゃっててなんかカワイイな。
「リエル様、ミルクティーで御座います」
「うん、有り難う、慧さん……」
やっぱり慧さんて美人で優しくて、今だってちょっと挨拶しただけなのに、あんなにツヤツヤして綺麗な顔が優しくなって……。
用意してくれるミルクティーも、カワイくて甘優しいお菓子もキュンキュンするし、一緒に食べてたりしても上品だなって思う。
フィーリアさんはちょっとびっくりしたけど、やっぱりみんな優しいからかな、わたしがいない間に重吾くんを守ってくれてた。
その事がやっぱり嬉しくて……少し辛くて……、それでいて何だか悔しいからかな、今は出来るだけ重吾くんに甘えまくってる。
「リエル様?」
気がつけば色々思い出してたわたしは、目許から何かを垂らしてたみたいで、ちょっと気を遣って貰えただけで嬉しかった。
「えっと……、ミルクティーとか手作りのお菓子がっ……、美味しくって……」
取り繕うみたいにだけど本当の事を云って、この時だって慧さんは優しい顔で、何を云うのでもなくて今を大切にしていただけだった。
重吾くんやみんなと出会ってから、辛かったりもして苦しくもあったけど、みんなで今の席を譲ってくれてるのも分かってる。
慧さんの料理が美味しいことも分かってるし、みんなのさり気ない優しさが、わたしも重吾くんも守ってる事も分かってる。
わたしにとってこのセカイもみんなも、本当の意味で『恩恵』や『加護』とか、そんな『ギフト』かなって思ってる。
きっと今一緒にいてくれている慧さんだって、若しかしたら同じ事を考えてて、みんなが大切だってそう思ってるんだろうな。
みんなに優しい重吾くんがダイスキで、そんな重吾くんをみんなにも知って欲しいし、慧さんだって我慢して欲しくない。
でもわたしの優先席?とかその反対側も、マリアンヌちゃんがいるし、時々ちゃんと女の子になってるイェロリスちゃんだって……。
どうにかして慧さんも入れてあげたいのに、やっぱり慧さんには我慢させちゃうのかな、何とかしてあげてね……重吾くん……。
「重吾くんのこと……ゴメンね」
慧さんは重吾くんがスキって知ってるし、それが元の世界にいた時からだろあから、どうしても我慢出来なかった。
「いえ……わたしなら大丈夫です、御主人様やリエル様には、これからも尽くして参ります」
こんな事とか云っちゃう慧さんは我ガマンしすぎで、それでも今はどうにもならないって、割り切って済ましてるのかな。
でも食事やお世話だってわたしにも丁寧で、素早いのに閑で優しくて、それを重吾くんにもしてくれてるのかな。
だったら慧さんにもいっぱいチャンス有るし、わたしも負けないように、いっぱいいっぱい重吾くんを好きでいようと思う。
「どうだ、この世界は……」
「ちょっと辛いけどみんながいてくれて、大分充実しています」
「そうか」
この者をグランベリーに送ったのは、あの者たちへの救済措置として、実に効果的であったと謂って差し支えは無い。
満月重吾は現実世界に絶望していて、明日や未来への希望を棄てたまま、肉親にまで振り廻されては苦心の限りであった。
またその者と深い親交の有った者、病気で世を去った後に転生させた星野璃依瑠と、会社員生活に難儀していた藤堂慧。
この者達を一堂に介する事で、相互に意識し親睦も深め密度を高める事に成功し、救済措置として相乗効果も充分であった。
それは羨ましい程に絡まり合って繋がり、ひとつの集合体としても機能し、亡くしかけた物を取り戻して魅せた。
この我すらも共にと参加したくなる程に、満月重吾を中心として、密接な関係となるなら問題無い。
星野璃依瑠も、芸能活動を辞めるには惜しくも最高級の美少女が、何時でもあの家にいる事となろう。
藤堂慧にしても、ゲーマー根性とメイドへの執着が興じて、その適性を存分に果たしていると謂えよう。
そして想定外であってもグランベリーの住人が、まさに共存し合っては繋がり合って、スローライフを充実させている。
あの重吾なる者は神のギフトに頼らない、それどころか本人の知らぬうちに、グランベリーでの生活をヤツの物にした。
しかしアレだけ生活が充実まえば、このセカイ自体があの者たちにとっての、云わばギフトとしても機能を果たすか。
あの世界は気候も風土も安定していて、人間にとっては実に住みやすく、生活し易い環境なっているのだろう。
あんなに絶望していたヤツが、今では皆に囲まれながら享受し合って、我がヤツなら感度の佳いモノに心酔するだろう。
皆を受けいれ受け止めては感じ合う、あの者の優しさは直に感じてみたいと、実は密かに期待して仕舞っている。
それなりの格好でもしてやつの元へ行って、他の者たち同様に遊び尽くしたいと、そろそろ実行プランでも構築しておこうか。
嗚呼我もあの者たちのようにとろけ合い、感じ合いながら繋がり合って、もしイケそうなら結合も試してみようか。
あの者たちを看てはガマンしているが、実に美しく素晴らしい程に、艶めいては絡まっている光景が羨ましくて堪らない。
満月重吾の夢にでも干渉して、美しく感じ合う感覚と記憶を共有してみようか、しかし女神としてそれはどうしようか。
何処ぞの大神は地上へ降りて、多くの美女達と交わったというではないか、大和神も何処ぞへ降臨したと聞いておる。
グランベリーの住人たちは羨ましい、我は女神だから簡単にこの場を離れる事は、立場上の問題で容易なことでは無い。
カワイイ美少女や妙に艷めく美女たちは、我に期待と想像を実に高めさせ、あの者たちの柔らかさを確認してみたい。
女神の実権を行使してでも……、それは控えてもよいとして責めて手だけでも繋ぎたいな、ん"ん"〜〜〜〜〜っ……。
「ん? グランベリーはもう夜か……」
あっ食事の後はみんなでのラブラブタイム、やつは皆に密着して貰えるのだったな、実に羨ましいヤツだかどうしようか。
シャワータイムも素晴らしく、あの揺らめくシルエットはスタイルの良さを強調するが、何故重吾のやつは観ないのだ勿体無い。
その後は酒の時間だったな、マーフィンとパッフェも来るのだったな、われもワインくらいは空けるとしよう。
マーフィンのヤツも絶妙だろうな、手つきが既にとろけそうだかイヤラしく無いし、それでもアレは非常に羨ましい。
あっアイツら重吾にキスしておるではないか、しかし天罰などを行使するには、些かにも及ばぬのだから静観しよう。
ああっ羨ましい奴らがあんなにとろけ合って、触らせているのか分からんが、それをやってはやや反則ではないのか。
それなら我も女神のモノを触らせたいし、ヤツらの優しさや柔らかさも確認してやりたいし、我慢とは実に辛いものだ。
「嗚呼、そうその顔……、そこをもっと優しく……、もっと、見つめ合って……」
我は何をやっているのだと正気に戻るも、やはりアレだけ甘々ねラブラブ感は、どうしても我を解放しようとはしない。
美少女とも美女とも甘え合うキスがしたい、もうこうなれば重吾でもいい、キスして感じ合ってギュッてしたり絡まって……。
これ程にまでもヤツらに執着するなら、あの者たちが宝玉に観えるなら、我こそがあの者達からギフトを貰っているのか。
我の善意はヤツらにとってのギフトとなり、我にとってもヤツらはギフトであって、相互交換すら達成したのか。
そのようであるならば我の善意も、厚意とも呼べるそれは総じた価値となり、これからもその価値は変わらぬであろう。
毎日日課にしてみてください。




