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草薙銀之助短編集  作者: 草薙銀之助
異世界美少女達とスローライフ 一期

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十一話 みんなと暮らしてみて

異世界美少女達とスローライフ

この異世界に来てから死にかけて、マーフィンさんに拾ってもらったことは、既に述べた通りに頭をあげるつもりはない。


リエルの生ライブを観たあの日から、貯金も溢れるくらいに溜まって、それから少しずつ美女や美少女が増えた。


それからの分だけでも当初は、フェラ氏の監視から始まった共同生活も、僕の部屋だけで済んでいた割に大変だった。


特に夜の就寝時になれば、張りの有るフェラ氏の優しさが僕に密着するから、有り難くも慣れない状況に我慢した。


その後もお遣いクエスト的な事もやってたからか、徐々にみんなが集まってきて、今みたいな小忙しくも有り難い生活に変わっていった。


リエルとも色々と確認し合って、現実世界での高校時代から忘れかけた記憶も復元して、僕は以前よりリエルをもっとスキになっていた。


面白がって挑発して来るフィーリアの場合、店では何処まで許しているのか、そんな愚問さえ沸いては振り切っている。


出資者との同伴もあるのなら、厳密にはその事実を我が家にテイクアウトしているが、業務をこなせているのなら現状維持か。


偶にフィーリアも閑になって、その事を話してはそのうちに辞めようと思っていると、そのことを淡々と話した事が在った。


イェロリスは低身長の癇癪持ちでも、プロの逆上家として成立しているが、ああ見えてかなりオトメに変容したりする。


マリアンヌは教会からはおそらく除名処分、その代わりにフェラ氏の一部補佐に収まって、後はただの清楚美少女として住み込んでいる。


リエルは芸能活動も様々な方面で忙しく、広場の巨大スクリーンでは、テレビ番組にも出演したりして中々帰って来れない。


トークバラエティや曲紹介番組等で、甘可愛い萌声や新曲が観られるが、いじられトークを観ているとソワソワする。


写真集等も中にはギリギリなショットも在って、"僕のリエル"がそんな所まで観られるのかと、苦悩しながらも僕は通販でそれを買った。


可愛いリエルもクールなリエルも、それ以外にも様々なリエルが観られるが、その代わりに何故かそれだけ苦しんでいる。


カワイイし優しかったりカッコ良かったり、それを誰もが観るのならと、どうにもならない事で僕のアタマがグルグルする。


――リエルリエルリエルリエルリエルリエルリエルリエルリエルリエル――


ずっとスキだった僕だけの最強美少女天使がと、そう思いながらも映像や勇姿を見届けて、ますますソワソワしている。


最近では映画やドラマにも出演していて、キスシーンが無い事を観て確認したり、リエル本人に確認を取ったりした。


シレッとしながら帰ってくるリエルを見ると、誰かイケメン俳優とかアーチスト兄貴とか、若しくはスタッフの誰かと何かあったかとも思う。


リエルは今頑張って仕事をこなしているだろうに、愚問が沸いたりアタマがグルグルしたりと、僕は何て忙しいのだろうか。


リエルの事でアタマがいっぱいになって、それでみんなが優しくしてくれるなら、それを受け止めないと筋違いになりそうだった。


そんな事もあったりして苦しみながらも、僕はみんなを大切にしたいと思うし、毎日の貴重な時間をじっくりと溶かしたい。


高校時代からよく思い返せば、十八歳から数えたとして僕が今三十歳だから、厳密?に見積もるとまだ十四歳でしかない。


さすがにそれで何か在っては、快適な社会とは謂え無いどころか、芸能事務所の信用も失墜するが何が起こるか分からない。


何も無いなら今のうちに何か在ったなら今すぐにでも、リエルにこれでもかとキスして、僕だけのアイドル天使にしたい。


ただそれをやっては社会的に死ぬか、若しくはリエルにさえ憎まれるか、更 には今の甘優しい環境が雲散して仕舞うか。


ついこの事をフェラ氏におもらしして仕舞った時は、フェラ氏はそんな僕に甘優しいお顔で、優しさを僕にそっと押し付けた。


それを陰で見ていたらしかった、そのイェロリスとフィーリアはややダークネスに、リエルへ詰問を喰らわせて仕舞った。


「アンタさあ、本当に他のオトコとなにもないの?」


「吐いた方が楽になるよ」


――ゔっ、リエルにヘイトがっ!――


先陣を切ったイェロリスに続いて、面白がりながらフィーリアが添えると、リエルが下を向いて泣き出して仕舞った。


「毎日忙しいのに……、重吾くんといられないのにっ……、みんな……酷いよぉ」


「ゔっ、ああっ、えーとぉ、あっいやっ、だってアッチェのやつがさぁ」


「あっ、ちょっと……」


「……あ……」


「えっ……重吾……くん……?」


――あーダメだ、もう……オワッタ――


「一生懸命頑張ってるはずだし、この異世界だっていい人ばっかで、ありえないと分かってても僕たちの知らないところで、万一にも何か在ったらって……」


「……」


「ドラマとか映画とか出てて凄いけど、現実世界でもスキャンダルとか在って、僕たちの大切な物が壊れないかなって思って……」


「あー、気になるわねそれ、アッチェってぇ〜、結構オトメなんだぁ〜」


「僕たちは元の世界で付き合ってたんだよぉ、ずっと辛くて、やっと再会出来たんだ、これ以上は云うなよ……」


「……、まあイイわよ、あースッキリしたァ、このまま続いたら息詰まりそうだったし……」


「この話は店でイケるな……」


「流石にそれは辞めなさい、燃やすわよ?」


「この際いっちょやるかぁ?」


するとついにメイド忍者が稼働するか、もう街の外にでも自宅の横を通して、コイツらの闘技場でも置くかぬ。


しかしまだその準備すら無いし、街への被害はすこぶるマジィので、その日はは矛を何とかお納め頂くことにした。




その数日後には一応のために用意してみた、その専用簡易闘技場が庭の如くに、早速機能して仕舞ったからどうしようか。


パニックにならないように、当のドワーフアンドノームに依頼して、外からそれだと分からないような設計にして貰っていた。


簡易といっても割と本格的になっていて、おそらくダメージレベルも下げれるか、それでも当の二人は必要無いらしかった。


「あーぁあ、めんどくせぇ」

「ふん、逃げるなら今のうちよ」

「ハハッ、寝言は寝て云えよ」

「もう泣き言云ったって赦さない」


ついにフィーリアとイェロリスが、啖呵を切り合ったと思うと魔法を飛ばし合うか、弾速が遅いのでどちらも簡単に避ける。


「オマエのそれイグニットファイアか? マジで初期魔法だな、止まって見えるっ!」


「アンタのそれは精霊魔法? 根暗っぽい割にちょっとキレイね、まあショボイけど?」


「それで発破かけてんのかぁ? アタシのはダークエルフの中でも強いんだよぉ! 」


何だか幼稚園児のケンカや小競り合いに見えて、確かに魔法を飛ばし合っているのに、この間みたいな迫力すら無い。


叫び合う割に張り合いの無いこの闘いは、一体何のために始めたのだろうか、ギャラリーの僕達に疑問符が立ち上がる。


「あーもう、肩凝るし鈍るのよね、今の生活……」


「大した魔法も使えないのにダークウィザードだし……、でもカンケー無いよねぇ……」


「アッタマきたーっ」


――きゃーっ、キちゃったァーっ――


オトメなのか僕はと腹中にツッコミをと……、その暇もなく早々に、やや平凡なダークネスバトルが始まって仕舞った。


「たとえ初期魔法でもね、火力もあげられるのよ、ブリットライズ!」


「ふぅ〜ん、まあまあか、じゃあコッチはもう少し強いのヤるかな……」


「ヤレるもんならっ、イグニットファイア」


「オンナの闇と涙(ブラッドクロス)」


互いの魔法がぶつかり合った爆風に、一瞬視界を遮ってそれが晴れると、どちらも大したダメージは無かったと見える。


コントロールパネルをちょっといじったら、最初からダメージレベルが1になっていて、これならいくらやっても怪我は無さそうだ。


これまでに僕が試しにと思ったスライム戦以外に、バトル展開が全く無かったが、ささやかながら異世界らしく魔法が観れた。


イェロリスは冒険者経験が有るのか、初期魔法しか覚えてないのに、低身長でありながらダークウィザードになっている。


フィーリアは間接的な範囲内で、オトコと遊んでいたり現職も高級キャバ嬢だが、何だかんだで思うところも有るのだろうか。


魔女が装備しそうな帽子やマントに、蝶ネクタイみたいなリボンが映えて、ややダークネスな割に意外とオトメなイェロリス。


露出度の高い格好をダークエルフの正装だと、コスチュームチェンジをしては、時折僕をチラチラと観ている気がする。


僕も僕でリエルと密着し合っては二人を観て、大胆なフィーリアの格好や、イェロリスのプニプニしたようなカワイさを確認する。


「アイツらも優しいはず……なんだけどな……」


つい当闘いをみたまま口にして仕舞った僕に、はてなと思うリエルは密着し直して、何時もの甘可愛いくて優しいお顔を向ける。


「重吾くんも……優しい……ね……」


目許を何時もツヤツヤと充実させているリエル、そのお口から出るアマフワい天使声は、今でも繋がり合えると思わせる。


それも最重要に相違無いとして、決着の着きそうに無いささやかな当バトルは、二人の運動不足を僅かに改善しただけだった。


折角ならもう少し迫力があっても良かったが、あの二人にリエルやフェラ氏も、みんなに何かあってはマジィと思う。


フェラ氏の間接的な武力介入さえ必要としない、平凡な二人の決闘は物足りなくも、現実離れした運動と思うことにしよう。


基本的に戦闘力の無いアイテムクリエイターも、その時点で物足りないが、スローライフを目指すには丁度善い。


少しミラクルな運動が在ったり、リエルやフェラ氏と一緒にいられたりと、ゆっくり時間を溶かすに充分かも知れない。


朝も昼も夜も夜中まで、仕事の時以外は基本的にみんなで甘え合って、これも結構疲れて辛くてもそれだけ優しい時間が充実する。


美女や美少女のみんながいて、異世界の対応力の高さや経済力も何もかもが充実していて、みんなも甘え合ってくれる。


また今回のやや物足りない現実離れした決闘は、暇つぶしくらいには観れるから、この程度なら定期的に有ってもいいだろうか。


魔法のみならず空中戦が在ったり、冒険者や傭兵といったプロの皆様による試合もやるなら、やはり誰もが可能な限り怪我をさせないようにしよう。


「あー疲れた、アッチェちょっといいか?」


「えっ?」


その瞬間唐突にも戻ってくるフィーリアの、妖しくも優しい口許が吸い付いて、リエルがいるのに僕の口許が塞がる。


「オマエらだって、アタシらが闘ってる間にもイチャイチャしてたろ? だからアタシの番な?」


「んんっ?!」


「あうぅ〜」


「燃やすっ!」


僕もリエルもどうしようか思った瞬間、ダメージレベル1のイグニットファイアが、みんなに炸裂して僕はリエルを護った。


僕にはちょっぴり強かった割に死ぬ程では無かったが、イェロリスとフィーリアは、フェラ氏に少し怒られていた。




アレから数日毎にあのユルユルな決闘対決をやっては、いつも通りにみんなと甘え合って、朝から夜中まで時間をゆっくり溶かす。


フィーリアとイェロリスの決闘は、昼寝の時間になったりもするくらいに、今のところ怪我や事故は無く済んでいる。


リエルは可愛くてフェラ氏は優しくて、フィーリアの挑発とイェロリスの洗練された?逆上は、いつの間にか解消していたりする。


何か波風が立つような事が在れば、僕とリエルはなんか怖くてソワソワするし、時にはフェラ氏が何とか仲裁して済まされた。


そんな毎日が続いては甘え合って、僕がリエルとゆっくりとろけているところへ、フェラ氏が僕に用件が有るらしかった。


「あのご主人様……、名前の件なのですが……」


用件だけにクールな優しいお顔が照れ顔で、謙遜しながら僕とリエルを観て、僕と同じ"転移者"として違和感が有るのか。


"転移者"の僕と"転生者"のリエルには、元いた世界の名前が在るから、フェラ氏もそれを共有したかったのだろう推理する。


僕の名前は満月重吾(みつきじゅうご)で、リエルの名前は星野璃衣瑠と、僕が『リエル』と呼ぶから余計に凸か。


リエルは異世界ネームが残酷な事に、『カァクィターリェェン』と登録されて、僕の『アッチェルニェン』よりも重い。


それも在っての事だろうと推理するが、ご自身から元の名前を僕にと、このまま放置して仕舞ってはフェラ氏も浮かぬ。


「えっ……と……、わたしの名前ですが、藤堂慧(とうどうけい)と申します……」


何時ものまとまったお顔がやや崩れていて、それが更に薄ら紅く崩れているから、何だかますますカワイイおねーさんだと思った。


スーパースターの『Lovely'EL』も、これからまたお仕事で会えなくなりそうだが、それくらいにフェラ氏の崩れたお顔も滅多に観られない。


リエルにフェラ氏の事を改めて紹介して、これからの呼称に就いて少し議論をしたが、以下のようになった事をご紹介する。


先ず僕はリエルがこれまで通り『重吾くん』、メイド忍者のフェラ氏は『重吾様』と、この様に呼称する事が決定した。


続いてリエルは僕がこれまで通りに『リエル』、フェラ氏が『リエル様』と、当たり障りの無い呼称に決定する。


そしてフェラ氏に就いて今まで僕は敢えて呼称をしなかったが、流石に『フェラーティン』と、その様に呼んでは失敬だと思っていた。


氏名が判明した今となっては、僕が『藤堂さん』としたところだが、フェラ氏は『慧』とお呼び下さいと釘を刺した。


よって僕とリエルは揃って『慧さん』と、僕たちに並ぼうとするメイド忍者に、責めてもの『さん』を添えることにした。


僕が試しに『慧さん』とソワソワしながら呼ぶと、『慧さん』はまとまったお顔を紅くして、『ハイ』とお答えになった。


やはり所見の時点よりカッコイイ美人だと、この様に見えて僕は敬意を払っていて、その『慧さん』が更にカワイくなっている。


何時ものお顔もスッキリしていて良いが、更にカワイくなった『慧さん』を、リエルと同じくらいに観ていたいと思った。


それを見て僕の横でむくれたリエルも、不謹慎ながらカワイイからギュッてしてあげたら、そのむくれたお顔が紅くなった。


「ごめんね、リエル……」

「……ウン……」


一階に降りて他二人の容子を見れば、特にフィーリアが何時もと違う僕たちをからかって、イェロリスに止められるからまたバトル?


そうイチイチやっていては疲れそうだが、リエルも慧さんもフワフワしてて、観てるとカワイイからキモチイな。


僕はリエルと慧さんを連れてまた二階へ上がって、ソファの上に三人で密着して、タイプの違うキモチヨさに甘えた。


この時僕は先程のフィーリアに違和感が在ったと、二人を感じながら思い出して、その時のお顔がアタマから離れない。


甘優しいのか何かが虚しいのか、高級キャバ嬢をやっているせいかと僕は思ったが、慧さんもその違和感に気づいていたのか。


またイェロリスの方も同様にして、僕達三人が今までより甘え合っていると思ったか、第一に見た時のお顔もスイッチする。


イェロリスのあのお顔は僕とリエルにでは無くて、慧さんのカワイイお顔と密着する容子に、ハッとしてショックを覚えたのか。


まさかこの問題児?二名もオトメに覚醒して、また改めて僕を何とかしようと、二人揃って何か仕掛けて来るだろうか。


夜のオンナとプロ逆上家が揃って迫るか、逆に大人しくなってステルス化でもしたら、何れはこの家から消えて往くのか。


それからというもの数日は、フィーリアもイェロリスも大人しくなって、一階の両端に角へ向かってじっとしていた。




更にアレから数日経って、キモチイ朝のモーニングコールに甘えながら、至近距離から吹きかかるみんなの息遣いに目が開かない。


面白がるフィーリアのクールにも濃厚な声、マリアンヌの清楚に澄んだ声、フワフワしたリエルの甘カワイイ天使声。


起こされているのにむしろ余計に起きられない、みんなの声に甘えていると、ハリのある柔らかい何かを掌で掴まされた。


観えないから何かは分からないにしても、逆でも同じような事が起きたが、マリアンヌも大胆になったのだろうか。


――?! 位置的には……まさか、……リエル?!――


両手が何かカワイイモノ?を掴んで、僕はそれをゆっくりと揉み込んでは、さらにそれを少し転がしてみると二人が反応する。


「重吾くんの……エッチ……」


この言葉はリエルの声で発したモノで、それをフィーリアが面白がって、同じように真似をしては声が若干甘カワイイ。


――マリアンヌは……? イェロリスはきてねぇゆ?――


僕は油断していたのだろうか、二人の"ご厚意"に甘えていたところを、僕の胴体へ清楚な重みとその匂いが僕に密着する。


僕は敢えて気づかないフリをして、みんなを辱めないようにと努めてみたが、プニプニした声が僕に突き立てられては堪らない。


「サッサと起きなさい、イライラするから……」


――どぅゆ?! イライラよ?!――


折角の甘ふわい時間が台無しになって、イェロリスのドスの効いたようなプニ声で、まだ甘えていたい僕の目が醒めて仕舞った。


慧さんが参られていない事に気づいた僕は、そのメイド忍者を目で探して、台所にいると追いかけようとするとそこにいた。


当氏はドアの隙間からじっとりと刺すように、僕を見てはいつものごとくに、朝食の支度が出来たと謂ってそのまま引き返した。


いよいよ何時もの朝食タイムに、二階のリビングでみんなが着席すると、バスケットから好きなパンを取ってはそれをかじる。


ジャムを付けたりコーヒーを飲んだりと、各種各様に手を進めてはニコニコして、みんなのお顔も声も朝食にシンクロする。


「アタシ、店辞めたから……」


――おーぃえ?! 辞めただえ?!――


「やっぱりオトコの扱いは慣れてたから、きっとアタシに向いてたと思うし、ママもショックな顔してた……」


唐突にもおもむろにフィーリアの奥地から、食しているものではない言葉が出て、それをマリアンヌが拾ってみせる。


「良かったのですか?」


「確かにショックだけどね、アッチェといたくてさ、……イジるの愉しいし……、カワイイオマエらもなんか勿体ないしな」


薄らと予感は在ったフィーリアのそれは、僕を勘違いさせるような艶っぽいモノで、いつも通りに面白がっているのだろうか。


リエルもある意味そうだとして、一般職では無い例の『高級キャバクラ嬢』だから、安全な店ならマシでも退職は上下だった。


今は活動休止にも思える"僕のリエル"?は、何時なんどきにスキャンダラスな事件勃発、若しくはそんなオンナに……。


その件だって僕を追い込むには中々の手段だが、先達てそれは"ただの勘違い"だと判明して、また平和を取り戻している。


僕の隣から食べさせ合ってくれるリエル、向かい側で目許が若干据わっている慧さんとイェロリス、慧さんの隣りにフィーリア。


そしてまた僕の逆隣からニコニコして、ツヤツヤしながらフニフニと、こちらも食べさせ合ってくれている。


このみんなの対応力やカワイさは、やはりこの異世界に在るこの街が育てたのか、胃腸が弱そうな僕には大変有り難い。


慧さんは僕達を観て段々と優しくなるし、イェロリスはやや厳ついままでも、それをクールに茶化すフィーリアは面白がる。


もしまたバトルになってもダークネス二名が、また小学生レベルのデュエルが展開して、どうせ昼寝タイムになるのだろう。


ちょっぴり苦しいような甘優しい時間は、僕の胃腸にやや負担をかけながらも、柔らかさや"ご厚意"を僕に尽くしてくれる。


慧さんの料理も艶っぽいようで、食材の味覚を潰さない調理テクニックが活きて、いつだって僕はそれにも充実している。


イェロリスは気取りながら、リエルやマリアンヌのように甘える事が出来ないのか、オトメであっても僕達からは少し距離を置いている。


それも最近ではリエルとマリアンヌが構って、イェロリスが紅くなったり慌てたり、さらにそれをフィーリアが面白がる。


フィーリア君はもう少し自重していいが、リエルとマリアンヌにかかれば、それを観ているだけでカワイイからキモチイ。


照れながら怒ったりと崩れるイェロリスも、ダークウィザードになるまで、色々と乗り越え過ぎたのかも知れなかった。


そうやって昼もみんなで少しゲームをしたり、夜も夜中もほぼ一日中甘え合っては、そのうちみんなで酒を呑めればあい。


リエルやマリアンヌともワイン等を囲って、また甘え合えるような閑な時間が、これからもずっと続いてくれないだろうか。




毎日日課にしてみてください。

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