六話 遂にインターネット開通④
異世界美少女達とスローライフ
やはり朝になるとフェラ氏のクールな甘い声で、ゼロ距離モーニングコールが発動して、甘えたくなるのを我慢した。
目を覚ますと口許が重なりそうなくらいに、蕩けた美顔を耳許に生肌が僕に絡まっては、張りの有る柔らかい感触が甘く圧し付けられる。
あのハイエルフ氏『Lovely@EL』の実態を、若しくは過去の因縁をどうにか確認するまでは、セーフティラインを越えられない。
実質的には何とやらだとしても、何か重要な事を僕は忘れているように思えて、フェラ氏には甘える事が出来ないでいる。
食事も家事も何でもメイドだからと、忍者とメイドのパッシブスキルを活かして、職務に務めてくれているのには頭が上がらない。
何もかもが充実している上に、ゲームだってチームを組んだりして、こんなお荷物野郎の世話を隅々まで看てくれている。
ラブリエル氏もフェラ氏も恩人の皆様だって、誰からも同じくらいに恩恵を受けては、それだけでも充分かも知れない。
美女や美少女が何人も知り合いになって、優劣まで付けては何かが違うだろうか、誰にだって同じくらいに感謝している。
現実世界では死にたがるくらいに絶望して、毎日性質的にも神経的にも、イコール年齢分の時間を棄てるしか無かった。
それがこの異世界に来てからずっと、初動だけは死にかけたとしても、図々しく他人を撰ぶのにはそれなりに抵抗も有る。
そんな愚考を凝らしたところで、フェラ氏には何か粗相が在ったかと危惧させて、折角美女を観ながらの食事が勿体無い。
ゲームの攻略状況を確認しては、僕の性質的な事情から一日数度に分けるようにしていて、僕は休憩を大幅に取ったりした。
その間は時間を見てゲームを起動するフェラ氏は、レベリングやアイテム強化など、異世界でのリアルな僕と同じような事をしていた。
前日購入したノートパソコンを複製して、ゲームタイトルの選定の後に、ゲーム用のグールグルアカウントを設定していた。
今日もと思ってその話に持ち込んでみたが、フェラ氏の成長加減が凄まじく、バフなどの活用で大分強化されていたようだった。
レベリング作業も忙しいのに、この甘優しい超絶美女にこれ以上の雑用はさせられないので、全自動AIロボットを通販で購入したい。
食事もゲームも夜も就寝時もいつだって、芳香や感触に声もクールで甘くて気持ちいいが、謂ってる事はやや気持ち悪いかも知れ無い。
その辺りも我慢には限界が在る様で、フェラ氏に全身で甘えまくって感じて上げたいと、下手をすれば暴挙では済まないだろう。
スタイルの佳い肢体はベッド内で存分に発揮されて、メイド忍者の格好も芳しく、形が整った胸部もキュッと締まった腰にフィットする。
フリフリしながらも高機動隠密仕様で、常にボディラインが強調されているから、あわよくば合体したくもなるのをひたすら我慢。
それでもシャワーのシルエットがそれなりに踊れば、あの時の芳香はどうだったかと、いよいよ僕は破滅へ向かうのか。
ただシンプルにフェラ氏のご厚意が有り難いと、それだけの事かも知れないが、万一のためにも油断はならん。
とにかく美女との共同生活なのだから、滅多な事をするべきでもなければ、下手をやらかして異世界でまで社会的に死にたくない。
異世界人も特に女子勢は大事にしたいが、先方にとってその対応が適切かは、個人差を有して一切の謎と謂って差し支え無い。
未だに手も足も出せないどころか、別の何かに我慢しては苦しんでいるが、生活自体はこれまでの通りすこぶる充実している。
ラブリエル氏もあのライブ以来、たとえ広場の超巨大モニターで観れても、全く会っていないのは些か物足りない。
あちら様にも仕事が有るのだから、陰ながら勇姿を確認するに留めてと、そう割り切ろうとしても何かが引っかかって気になる。
「可愛いんだよな、ラブリエルさん」
「そーなんですーっ、あっ、宝物在ります、良かったら観てくださいっ」
ついぼくのお口はおもらしをやらかした様で、フェラ氏はトレカや写真集を持ち出したが、いつの間にゲッツしたのか。
凄く綺麗な可愛いハイエルフ美少女が、カード内で可愛くプリントされているし、写真集の方は少し大胆な格好で映っていた。
スーパースターとは謂え、超絶美少女が胸部の丸い部分が見え隠れしていたり、へそや腰は丸出しだったりと若干ショックだった。
それでも美少女にしてはスタイルも佳く、魅せても全く恥じる必要の無い物で、
あんなにフワフワして可愛いのにと、本人自体がどうだとか知らない分際で、あれこれ思案したところで全く効能が無い。
事務所や業界が徹底して護っていればいいが、そうでなければ既にスキャンダルか、若しくは所帯持ちかと愚考が広まる。
しかし、それならあの時に『Aille』で、パッフェが聞き込み捜査に凸をキメた時、ラブリエル氏は"はい"と云ったのは何故か。
ゲームも小説作業も食事も済んで、星空もフェラ氏も存分に眺めて、ベッドにはジャージが脱がされて生肌を感じながら就寝した。
毎日日課にしてみてください。




