第4話 : 黄金の激闘終結、フルーツパーラー
第4話=黄金の激闘終結、フルーツパーラー
金星の空を焼き尽くす、高濃度破壊光線の熱。
ライコウ軍の主力「バル」が次々と沈黙する絶望の中、リンバ少佐の「バルジーナ」と、カイの「メモリア」が予期せぬ邂逅を果たす。
「投降するか、さもなくば斬るか」
リンバの突きつけた冷徹な二択を、異星軍師団長ベベノムの憎悪が塗り替える。
不滅の肉体を持つ怪獣の前に、誇り高きグリーンモンスターは右腕を砕かれ、大地へと堕ちた。
守るべき相手が傷ついた時、メモリアの中に眠る「何か」が目を醒ます。
それは救済の光か、それとも――
第4話=黄金の激闘終結、フルーツパーラー
異星軍師団長、怪獣ベベノムの咆哮は、ライコウ軍の量産機「バル」を次々と沈黙させていった。
金星の黄金の雲が、高濃度破壊光線の熱に焼かれるのだが、その絶望的な戦場に、さらなる不協和音が響く。
リング少佐が駆る「バルジーナ」が捉えた、
「メモリア」の機体識別信号QT=017AZX。
「……地球連合の機体?
こんなところで何を企んでいるの!?」
「バルジーナ」は「メモリア」に斬艦刀が襲い掛かる!
「ちょっと待って!」急いで振り逃げるカイ。
パルス砲で威嚇し距離を保った。
「こいつは!?」闘いの感が鋭い、リングは使えると思い提案する。
「ここはライコウの領土よ!聞け!
地球連合のパイロット!投降するなら一緒に来 い、さもなくば、斬る!」
戦場の光に照らされて、グリーンモンスターが輝いて見える。
そこに、量産機を蹂躙しながら、ベベノムが
現れた。
「ぞれば、おれざまのだ。」言葉に鳴らない、
憎悪の声が響き渡る。
すると、高濃度の破壊光線がメモリアのコックピット目掛けて撃ってきた。
リング少佐は、先読み能力で、バルジーナの、
斬艦刀で破壊光線ごと、ベベノムを切り払い、
ベベノムを真っ二つにし返り血を浴びる機体があった。
「さあどうする連合のパイロット!?」
その時、真っ二つのベベノムの身体が再生し、腕を槍にすると、バルジーナの右腕を粉砕し、
蹴り飛ばし撃墜した。
*怪獣=変身する怪獣は月の力によって
変身して、不滅の肉体になる。
「うぁぁぁー!」
バルジーナが吹っ飛ばされ、地表に有る量産機の残骸に落ちていった。
その時メモリアのコア(ユナ)の鼓動がこれまでにない、熱い躍動が起きていた。
「……カイ……あの人……うぁぁぁー!」
「止めろユナ!そんな事したら!」
プープープー!機体が警戒音を発し始めると、
機体のコントロールを受け付けなくなっていた。
「ちっ…くしょ〜!」
すると銀色光に包まれたメモリアは超加速し
あっという間にベベノムの面前までいくと
脚部から出したビームブレードを手に取り一瞬で、身体を切り刻みバラバラの肉塊の中の核を見つけた。
「おい、ユナどうするだ!」焦るカイの予感が漆黒の宇宙のような虚しさだけが漂っていた。
するとメモリアの口が開いて、核を食べ始めた。
「バリバリ、むしゃむしゃ」
それは、まるで大好きな果物を貪り食うさまだった。
初めて恐怖し、悔し泣く少年。
穏やかで優しいユナのそれではなかった。
プープープー!機体に警戒音。
「ん?機体はスリープ致します!?うそだろ!こんな所で、止まるなよ!」
戦の決着。
銀河西暦111年〜
太陽系惑星共和国軍ライコウと外惑星異星軍グランの抗争は終わった。
師団長=没したグラン軍にもはや勝ち目は無く、ライコウ軍の圧勝であった。
その影で、連合軍の逃亡者カイ=タチバナ、メモリアの活躍があった事は誰も知られなかった。
戦場跡にはスリープ状態になってしまった機体と残骸の中で、遥か地球の光を眺める少年がいた。
第5話=黄金の激闘終結、フルーツパーラー
ー完ー
第4話をご愛読いただきありがとうございました。
激闘の結末、そして物語の根幹を揺るがす「捕食」という衝撃の展開をお届けしました。




