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「<Changes>」
異形の怪物に変化するナニカは、最早人として存在するのをやめた。腕からは無数の腕が生え、手のひらには口が生成されている。さらに目は禍々しい光を放ち、足には物凄い筋肉が生成されていた。
「...無刀流、零式・動ッ!」
「「「体術の心得もあると来たと!面白いねッ!」」」
「いや?まだ本気じゃないさ!」
息を吸い、吐く。正真正銘の本気の技を発動する。一人じゃまだ使えない、邪式の秘奥。
「”不動明王”ッ!」
でも、四人なら。この技を、乗りこなせると考えた。
万能の時鳥。
開花の海鳥。
冷徹の死神。
盤石のファル。
そして、不動のN。
その二つ名が、黒兎によって名付けられた瞬間であった。
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「フドウミョウオウ?何だそれは?」
耳慣れぬ言葉に、化け物が困惑する。それでも攻勢を緩めないあたりは流石だが。
「五大明王・八大明王の主尊。大日如来の命を受けて魔軍を撃退し、災害悪毒を除き、煩悩を断ち切り、行者を守り、諸願を満足させる。右手に利剣、左手に縄を持ち、岩上に座して火炎に包まれた姿で、怒りの形相に表す。両眼を開いたものと左眼を半眼にしたものとあり、牙を出す。まあ、平たく言えば守り神みたいなもんだ。旅人にとってのな。」
「それを、模倣するということ?」
「いやぁ、そうじゃない...」
「慧光・慧喜・阿耨達・指徳・烏倶婆迦・清浄・矜羯羅・制吒迦...だったか?八童子っつーのがいてな。」
「ほう?」
「全て旅人が想像したもんなんだ、こいつらは。だからこそ、実在しない。つまりよ...」
「その全てに、俺ならなれるっつーことだ!」
自信満々に叫ぶその姿は、まさに彼の父のようであった。神体は多少は変化できる。左眼はゆっくりと半眼になり、その体は火炎に包まれ、怒りの形相になる。黒色のオーラは八童子を形作る。
「つまり化け物ってこと?」
「その通りだッ!」
「分かり易いや!」
その救済は、最終局面へ突入する。




