World Battle Online
日曜日の息抜き。
来週木曜日から二連続投稿を一週間しますので許してください...
息を吸う。声を重ね合わせ、音を奏でる。魔王と女神が手を取り合い、絶対神へと立ち向かう。旅人は呆然としながらも、少しずつ熱狂の渦に巻き込まれていく。この二人はWBOを変えるんだ、それに自分は立ち会っているのだと、笑みが溢れる。ドーム状の決勝会場が彼らの叫びを反響させ、音の魔術はより威力を増していく。その二人の紡いだ魔術は、絶対神にすら及ぶのではないか、と。現地人が、魔族が、天使族が、動物が、虫が、神が、魔王たちが、女神たちが、大地が、森が、海が、空が、...星が、彼らを見ていた。
「「<魔王と女神の二重奏>」」
そんな中で発された二人の言葉は、二重奏をさらに改変した改変魔法。より効率的に、より多くの力を、より早く、より丁寧に、より美しく、より強く。練り上げられるようにするための魔法。
「「「「<我ら四人の四重奏>!!!!」」」」
それを、更に改変し、発展させる。
「...流石の僕でも、辛いかな?」
「黙っておけよ強欲。お前に待っているのは、ただ一つ。」
息を吸って、一人になった彼は呟く。
「お前を救済するだけだ。」
「...そこまで知ってるなら、放っておいてよッ!」
「放っておけるわけないだろう。お前みたいな優しいやつは、全員助けてやる。」
「...やめろよ、そんな事言われたら...」
「それが、人外連合の規則だ。」
「黙れって言ってるだろッ!?」
辺りが静まり返り、熱狂が嘘のように消える。
「丁度いいから、お前ら全員。俺の器を満たせッ!」
「五月蝿えな!俺らは器を壊すために!今この場所に立ってんだ!」
「そんな事ができるはずないだろうッ!?」
「できるできねえじゃねえ、やるしかねえんだよ。」
一拍おいて、四人が融け合ったナニカは言う。
「それでしか、アイツラは救われねえんだよ...ッ」
「...お前の信念と、僕の信念。どっちが正しいだなんて無粋なことを言うつもりはない。けどね。」
「...分かってる。」
「それが僕の信念に反してる。それだけで、僕はお前の前に立ちふさがる。」
「勝っても負けても恨みっこなしだ。分かったな?」
「...もう一度名乗ろう。絶対神第八柱・ブレイカー改め悲シキモノ。」
「旅人ですらない名無しの武人。仮称、N。」
「「いざ尋常に、勝負!」」




