第一の試練・開始
<全員通知>
やっと準決勝が始まる。熱気に満ちた会場に、機械音が鳴り響く。
<世界の記録・叙事詩・邪神との邂逅が進行します>
ワッと歓声が上がる。人外共を出し抜いたプレイヤーがいるということは、自分たちのような平凡なプレイヤーでも追いつくチャンスがあるということ。こんな重要なクエスト、人外共が見つけていないわけがないだろうと、全員がそう思い込んでいたのである。
<トリガープレイヤー・時鳥、海鳥、空風、他4名>
だからこそ、その通知に、全員が困惑する。
この一瞬で一つのキークエストらしきものをクリアしたのか?、と。
<接続任務達成確認...成功>
<クリアパーティー・配管工一座>
<接続開始>
バカでも気づいた。これは、第五の街で何かがあったのだと。
しかし、そこで時鳥は思考を止めなかった。流石にこの進行速度でも、そろそろログアウトしなければならない頃合い。彼の集中力、思考力等々はこの疲れの中で随一のものを発揮していた。
(流石におかしい。なら、なぜ俺たちの名前が出た?)
一つ、仮説ができた。すぐにインベントリを確認する。そこには、想像通り、いや想像より遥かに悪趣味なアイテム名が並んでいた。心の中で舌打ちをする。
(確か...)
「海鳥!ファル!空風!参謀!獣帝!記帝!インベントリ確認!」
「「「「「「!?」」」」」」
控室で準決勝を待っていた6人にすぐ情報を共有する。
「やりやがったぞ、運営ッ!強制レベルダウンだッ!」
<成功。世界転移機能開放。神界、魔界>
<帝国と共和国は邪神の撃破によって機能開放>
<難易度調整...人外の存在を確認。難易度MAX・開始>
<世界の記録・閉ざされた運命・邪神との邂逅・裏が進行します>
<進行状態1・邪神の封印を解け・裏>
<引き続きWBOをお楽しみ下さい!タイミングの関係で、準決勝の日程を変更します!>
俺たちのインベントリにあったものは。
「...面白ぇ。殺ってやるよ、クソ運営ッ!」
「殺気漏れてるよ、みんなビビってる。」
封印の鍵の、四文字だった。
<呪印的装備> 封印の鍵
・階級・不明(看破可能)
・譲渡不可
・持ち主のレベルの固定・Lv.99
・経験値吸収
「封印を受けし魔族に授かりし鍵。その封印は、持ち主をも蝕む」
...あれ?




