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本戦トーナメント第二戦 魔物使いの楽園 VS 仮面兵団

<獣帝視点>

俺達にとって、PKとは畏怖の対象ではない。狩る対象だ。だからこそ、仮面兵団というクラン自体を下に見ていたことは否めない。しかし違った。彼らはPKとしての質が違う。正直言って幹部勢力は雑魚以外の何物でもなかったが、団長・副団長・参謀の5人だけは目を瞠る力量であった。それこそ、俺と馬帝でも敵わないのではと錯覚してしまうほどに。スキルを発動して、獣魔の質を高めながらそんなことを考えると、先に騎兵隊を召喚し偵察に向かわせた後の暇になった馬帝に背中を叩かれた。


「何をごちゃごちゃ考えてんだいアンタは!いつもどおり殺せば良いんだよっ!」


不明瞭だった思考が、一つにまとまっていくような気がした。


「...そうだな。おまえの言う通りだ。」

そうして俺は、来る仮面兵団との戦いに向けて移動を開始した。

______________________________________

<空風視点>

「...温い。何だこの敵の弱さは」

「流石に本隊を下げてると見て良いかもね〜、騎兵ばっかりだし。」

「馬帝ちゃんか!流石だね!」

「どうでも良い!雑魚は殲滅だアァァァアアアァァッ!」

「...お前には汚物は消毒だのほうが似合ってる気がするぞウスラトンカチ」

馬帝が召喚した一隊で適正レベルより低いボス程度なら潰せるほどの力量を持つ騎兵隊は、間合いに入れば一瞬で潰されていく。偽装は彼らには意味はなかった。この程度の偽装で俺達を欺けると思うことすら烏滸がましい。この程度で俺を騙せると思ったのか。幹部隊は後方から追跡しろと言ってあるが、それらからの連絡が絶たれたときこそが決戦の時であろう。そう俺は考えた。


その時、背後に気配を感じる。


「全員回避ッ!」

「「「「応ッ!?」」」」


仲間の声からも焦りを感じる。考えつくはずがないだろう。大将が二騎で突撃なんて誰が想像できるというのだ。コイツラがそんな博打に出るなんて夢にも思わなかった。俺たちはすぐに臨戦態勢に移ったが幹部組の戦闘はもう終わってしまった。圧倒的にこちらのほうが強かったというのに、不意打ちを食らい相打ちである。ギリと歯を食いしばる音がする。苛つく。苛つく苛つく苛つく苛つく...怒りが落ち着かず、俺は冷静でなくなってしまった。だからこそ、次の一撃に対応することができなかった。


「空風!回避ッ!?」

「...ッ!?」


認識外の一撃。おそらく馬帝の能力だろう。見えない槍で突き刺される。直様その槍を無理矢理引き抜く。血飛沫が舞う。油断していた。そう気づいた俺は、更に怒気を強める。


「俺たちを、舐めるなよ!<偏食夫婦>共がッ!」

「あら、<風の王子様>が怒るなんてめずらしいわね?」

「...死にたいらしいな。その名で呼ぶということはッ!」

「もう一度呼んでやろうか?<風の()()()()>ッ.....!?!?!?」


その瞬間、()()()()()()()()()。我を侮辱するか? 否、断じてその程度ではない。今の我は()()()()()()()()()()()()()()に██を生成している。ここまでの量は初めてだ。風の█は身震いする。この全てのエネルギーがあれば、私の██も夢ではない。さすれば、███を撃破することだって可能だろう。この█の█を█い取るには十分な██量である。そんな事を考えていた風の█は、突如現れた存在を脅かす存在に驚き、███でありながら気圧された。


「俺の力は、俺だけのもんだ。お前は消えろ、風の██!」


その瞬間、全ての風は空風のものになった。


空風は、戦理帝である。



































そして、風の王である。

何が言いたいのか。彼は、史上二人目の帝王系統の派生に成功したのである。

元々彼はジョブが戦理帝、サブジョブが風の██の傀儡であった。


彼は、想定されていた手順を踏むことなく、心の強さだけでその支配を振り切ってみせたのだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] おちょくられて覚醒したんか戦理帝… このゲームの一般の人達今後ゲームから離れなければいいけど…
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