第3戦 新聞局 VS 魔物使いの楽園1
<第3戦>
「続いてっ!新聞局 VS 魔物使いの楽園!」
「実況はカイルに代わりましてクロムがお送りします」
「よろしくお願いします! ステージは...天空城!それでは、試合開始!」
両軍が配置に移動する。両軍ともに予想通り天空城の端を確保し自分たちの領域を作っていく。天空城...これ普通のワールドにもあるのか?後で飛んでみるか...
「魔物使いが各々の獣魔を召喚します!流石に幹部組の獣魔が並ぶと圧巻です!」
「竜騎士...どうやって手に入れたんでしょうか。謎です」
「そして玉座に先に到達したのは新聞局サブリーダー記者Aですが...」
実況も一度息を呑む。玉座に到達したエインを虎視眈々と狙うのは...
「私の前で王を名乗るとは命知らずだねえッ!!!!」
馬の帝王がそれを許さない。槍騎兵が三人召喚され、自分も共に突撃する。
「馬帝が突撃しました!騎兵連続召喚で記者Aを圧倒します!」
「馬帝は召喚主のステも低くないのが特徴です。下手な前衛なら吹き飛びます」
「流石に記者Aも退却します! 馬帝も深追いはせず陣を敷くようです!」
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<記帝視点>
「報告。玉座クローンが馬帝と接敵しました」
「了解。直ぐに暗殺部隊を送らせよう。A隊、任務」
「「「「「了解」」」」」
僕は煙草に火を付ける。ただの煙草ではない。これは<神煙>。僕のINTをATKに変える薬だ。ある事件で捜査を取材したときに裏組織のボスと仲良くなり貰ったものだ。
「...行くよ、皆。魔物使いなんかに負けるほど弱くないし。」
「「「「御意」」」」
そうして僕達は玉座奪還に向けて動き出した。
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<馬帝視点>
おかしい。流石におかしい。
私が玉座に到着したときにいた鼠一匹以外の敵が来ないことに、私は疑問を覚える。旦那はすぐに来るって言ってたけど、その後の連絡はない。何かあったのか。一度撤退しようかと思案していると、
「ッ!?」
殺気を感じ、その場から飛び退く。そこには暗殺者が飛び降りてきていた。
毒の滴る音がして寒気がする。「<魔騎兵召喚>」
すぐさま騎兵を召喚する。魔騎兵とは騎兵を統率する頭領のような存在だ。
「外したか。流石馬帝。強いな...」
「...残りの4人はそこだろう?」
無言で弓を4連射。ただの木や布めがけて放たれたその矢は、鉄に直撃したのかというほどの衝撃音を放った。その場から暗殺者が飛び去り、殺気を向ける。
「...ブンヤ、やっぱりアンタは...」
「それ以上の問答は必要ない。お前に用意された未来は死ぬか、痛めつけられるかだ。」
「そんな簡単に私が死ぬとでも?」
飄々と言ってのけたが、流石にこの私でも人数不利が辛い。スキルを発動して騎兵隊を召喚する。
「行くぞ!暗殺者共!」
「No.1、対象に突撃。N0.2~4、後方支援。私は遊撃する。」
「「「「了解」」」」
「流石に連携力はずば抜けてるねえ!?」
No.1と呼ばれた暗殺者が突撃してくるのと同時に、後方支援を命じられていた他の三人が毒を投擲する。毒耐性を持っているので無視しようとするが、麻痺ポーションが混ざっていたようだ。
「しまったッ!?」
麻痺耐性はあまり育っていない。少し体が硬直する。その隙を奴らは見逃してはくれなかった。
「<剣術・スラッシュ>」
剣術の中でも最下級であり、最も発動が簡単なスラッシュによって私のHPは少し削られる。しかし、そのスラッシュという単語を聞いたとき、私の中の何かに火がついた気がした。
「へえ、そう。ハハハハハハハハハハッ!」
「何がおかしい?急に笑いだして。」
「いやあ、おかしいに決まってるじゃない」
刹那、5人の暗殺者は倒れた。
「本物の暗殺者だったら、絶対気づいてたと思うなあ!獣魔が皆いなくなってるの見てなんで気づかないんだろうね?私の異名知らないの????」
「<魔喰>の音姫、舐めんじゃないよ?」
その戦姫、血塗られた狂気の貌を露わにして、その全てを喰らおうと進軍を始めた。
同時刻。
「僕の前で本気を出すとはねえ...ま、気づいてなかったのかな?」
<隠遁術>ともう一つの発動していたスキルを解除し、仲間たちに声をかける。
「彼女の全ては、僕が記した。祭りの始まりだよ。」
暗躍する帝王は、オリジナルの方へ向かっていった。




