豹変
何度も言うけど?予約投稿だからね?
不本意だけど、あいつは私より強い。ただ、あいつを私の思い通りにできれば、
私は強くなれる。より強いパーティーメンバーを探して、あいつとはおさらば
だ。
「ねえシルフ、入ってもいい?」
周りの目を盗んで、あいつの泊まっている宿に来ていた。
「あ、アリアさん?どうしたんですか、こんな遅くに」
「ちょっと、話があってね」
すんなり開けてくれた。まったく、警戒心が欠けてるわよ。
「そ、それで、話っていうのは…」
ウフフ、キョドっちゃって。今はだいぶ薄着だかららね、私の体から目が離せな
いみたい。一応、私にそういう経験はない。それなりに恥ずかしいのだが、目的
のためだ。
「まあまあ、そんなに焦らなくてもいいじゃない」
こうやって、さり気なくボディータッチして、甘い吐息を吹きかける。こうすれ
ば、大抵の男は私になびくはず。
「あの、離れてもらってもいいですか…」
「なに?意識しちゃった?」
これはいける。完全に意識が私に向いている。
「ねえ、お願いがあるんだけど」
「というと?」
「あなたの支援魔法は凄いわ。こんなところでくすぶってるのはもったいない。そこで、私が最大限活用してあげたいの。パーティーでの狩りは勿論だけど、私が個人的にいく狩りに、ついてきてほしいの。必ず頭角を表せると思うわ」
「つまり、あなたにこき使われろ、と?」
「なっ、そんなことないじゃない。悪い方に捉えすぎよ」
「じゃあ、僕にとってのメリットってなんですか。知名度とかいらないので、それ以外で」
「えっと、協力してもらう以上、私にできることは何でもしてあげるわ。例えば」
シルフの手を取り、私の胸に当てる。
「こういう事とかも…」
「取り敢えず、その顔やめてもらえますか」
「え?顔?」
「ええ、別に無理して僕を取り入れなくても、パーティーメンバーの範囲内なら協力しますよ」
「べ、別に無理ってわけじゃ…」
「体を差し出したくて差し出す女性なんて稀でしょう。あなたが僕に惚れてるならいいんですが、以前の様子を見るにその線はないでしょうね」
「し、シルフ?なんか、雰囲気ちが…」
「僕は理不尽が嫌いです。自分の中に抱いてしまった思いのため、仕方なく行動するしか無いあなたを、僕はとても可愛そうに思えてきます。それと同時に、その原因となった僕を恨みます。損得勘定の関係は、いつか必ず破綻します。僕はあなたが嫌いなわけじゃありません。だからこそ、もっと安定的な関係でいたいんです。その考えが変わらない限り、僕があなたに協力することはありません。お帰りください」
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「追い出された?この私が?」
信じられない。しかも男の家から?強引に連れて行かれることはあれど、追い出
される?
「ウソよ、ウソよウソよウソよウソよ!」
それにあいつは、私の感情を読み取っていた。そうだ、本当はこんなことしたく
ないが、自分の力不足を補うためだ。
「あいつなんかに、アイツなんかに!私の気持ちを理解してもらっちゃ困るわよ!」
あいつは負け組じゃないのか?愚か者じゃないのか?持論を語ってる時、あいつか
らどこか大人びた印象を受けた。まるで、自分を見下すかのように。
「ふざけないで、そんな事があってたまるものですか。あいつより、私が劣っているなんて!」
戦闘面でなく、中身ですら負けた!?ありえない、ありえないのよ!?
「明日からどうしよう…」
本来は手玉に取った後、今日のことを口止めするつもりだった。
「クレハに伝わったりしたら…」
最悪パーティー追放。嫌悪感を押し殺してメンバーになり、最近はようやく軌道
に乗ってきた気がする。
「今更、それが崩れるの?」
心底、寒気がした。
お疲れ様です。
是非、是非!ブクマと評価よろしくお願いします!
今回はちょっと闇っぽい感じです。今後アリアはもっと闇落ちしていくので乞うご期待!(暗黒微笑)




