Side勇者 vol2
勇者パーティーが大きく動き出す…
「おい、あいつら臨時の冒険者をダンジョンに置き去りにしたらしいぞ」
「でも、あくまで噂でしょう?勇者パーティーがそんな事するかな…」
「とにかく、あいつらは要注意だ」
ギルドの至る所で噂されてる、とても気分が悪い。
「おいアリア、ちょっとあいつらの所行って訂正してこい」
「いやよ、私が非難されるのは御免だわ」
「なら、誤解されたままでもいいのか?」
「誤解じゃなくて、事実じゃない」
なんか、アリアが妙に素っ気ない。これはもしかして…
「おい、お前パーティーを抜けるつもりじゃないだろうな」
「ああ、気づいたの。正直もうここにいる意味ないかなって」
「おい待てよ!勇者パーティーだぞ!この国最強なんだぞ」
「その最強パーティーが、低級ダンジョンから逃げ帰ってきた訳だけど」
「うぐっ、それは、ちょっと調子が悪かっただけで…」
「結局、クレハの回復に頼って殴ってるだけか。勇者に目覚めただけの弱い男だった」
「お前、そんな打算で行動してたのか」
「もちろんよ、強くて一緒にいるとお金が稼げるから一緒にいたのよ?というかアンタ私の胸見過ぎ。もうパーティーメンバーでも何でもないんだから、ヤラシイ目で見ないでよ」
「お、おい待て…」
そう言って、ギルドから出て行ってしまう。
「ま、まあ、俺は勇者だ!か弱い仲間背負って冒険する必要ない!」
そう、俺は勇者だ。国中から期待されてる男なんだ。可愛いメンバーなんていくらでも手に入る!
ハヤトはまだ気づかない。そもそもの選択が間違っていることに…
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見切りをつけて正解だった。あの男、心底気持ち悪い。
「さて、これからどうしようかな…」
私の職業は剣士。ちょっと良い顔してればすぐにメンバーは見つかると思うけど…
「せっかくだし、クレハを連れ戻そうかな」
あの女、一緒にいると私の魅力が霞むほどの美貌を持ちながら、色恋の話は一切聞かない。
正直嫌いだけど、私の近接戦の強さとあの回復が合わされば、もう無敵でしょ。
「そうと決まったら、早速探さなきゃね。すいませーん、『聖女』のクレハさんって知りませんか?」
「あれ?アリアちゃんじゃん。クレハさんならさっきダンジョンに潜ってたよ」
「ありがと♡」
ふふふ、男なんてチョロいんだから。
お疲れ様です。
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