勇者の末路
シルフがかっこいい回です。
ギルドマスターにハヤトが居るであろう宿を教えてもらった。
「随分と安宿だな…」
「そうですね、ろくにダンジョンも攻略出来てないようですし」
「その、再三確認なんですが、僕が抜けたからで間違いないですね?」
「勿論です。シルフ君が抜ければ私だって弱体化するので」
「では、行きましょうか」
ハヤトの宿に乗り込む。
「し、シルフ!?死んだんじゃ…」
「その様子だと、僕に暗殺の依頼を出したのはハヤトで間違いないな」
「おい、何なんだ!そもそもお前俺に対してそんな態度取ったことなかっただろ?」
「罪人に向ける言葉はない。クレハさん、連行しましょう」
「…予想以上に怒ってますね?」
「まあそれなりに」
ハヤトを連れてギルドに戻る。
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「シルフ、間違いはなかったな?」
「はい、ちゃんと連行して来ました」
「そうか、じゃあ尋問と行こうか」
ハヤトは怯えたような表情をしている。この後自分が何をされるかを悟ったよう
だ。
「俺は、やってない…」
「この状況でよくそんな嘘が言えますね。暗殺を担当したものにすべて聞きましたよ、あなたが指示したとはっきり言ってくれました。」
「そんな…」
ハヤトの表情が絶望に染まる。
「クレハさん、この状況を愉しんでしまってる僕はおかしいんでしょうか」
「いえ、無理もないわ。冤罪でパーティを追放されて暗殺されかけたんですから」
「ふざけるなあぁぁぁぁぁぁ!!俺を、この俺をあざ笑うなあああああああああ」
「僕は君みたいなゲスな趣味は持ち合わせてないんだ。それで?奴隷として働く覚悟は決まったか?」
「ど、奴隷…?」
「当然だろう。お前には刑期だけではぬるいと思って、ギルドに手配してもらった」
「お、おい…冗談だよな?そんな酷いこと…」
「お前は僕に散々酷いことをしてくれたよな?修行と称して荷物持ち等の雑用を押付け、戦闘訓練だといって僕を散々殴ってくれた。その恩返しをしないとな?」
「おい、それは…」
「シルフ君、それは本当か?」
「はい、今までは口止めされてたので言えませんでしたけど」
「シルフ君…」
「クレハさん、心配をかけてすみません」
「私こそ、気づいてあげられず…」
「これは刑期の引き伸ばしも考えないとな…」
「いやだ!肉体労働は職場環境もまともじゃないと聞くぞ、勇者の俺をそんなことで働かせて…」
この後どうなったかはご想像にお任せします…
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「クレハさん、あれでよかったんでしょうか。もっと穏便に済ませることも出来たはず」
「シルフ君は正しいことをしたんです。それに、あの時のシルフ君かっこよかったです…」
「そ、そうですか…」
これ恥ずかしいな。
システムから「消すなやこら」て言われたので残してますが、本来ここで完結です。




