恋敵Ⅳ★
「……家族、か」
礼火はその言葉を確かめるように小さく呟きながら、掛け布団だけが不自然に膨らんでいるソファへ視線を向けた。
そこには氷華とシャーリーがいる――亮人からそう教えられても、今の礼火には二人の姿を見ることも、声を聞くこともできない。それでも、亮人がソファへ向けている穏やかな眼差しや、眠っている二人を起こさないよう自然と声を落としている様子を見ていれば、彼にとってその存在がどれほど大切なのかは十分に伝わってきた。
優しくて、どこか嬉しそうで。
十年以上亮人のそばにいた礼火でさえ、あまり見たことのない表情だった。
「亮人は、本当に怖くないんだね」
「うん」
亮人は畳み終えたタオルを洗濯籠へ重ねながら、迷うことなく頷いた。
「最初から?」
「最初からかな」
「相手は妖魔なんでしょ?」
「そうだけど、それより先に考えたことがあったから」
「先に?」
亮人はそこで一度手を止めると、眠っている二人の方へ視線を向けた。
氷華と出会ったのは、一か月ほど前のことだった。
クロに導かれるようにして辿り着いた山奥の古びた神社で、亮人は初めて彼女の姿を見た。その時はまだ雪女という存在どころか、妖魔というものが本当にこの世界にいることさえ知らず、目の前にいた氷華も亮人にはただの白い髪をした少女にしか見えなかった。
人里から遠く離れた場所で、一人きりでクロを撫でている少女。
その姿を見て真っ先に浮かんだのは、恐怖ではなかった。
「氷華に会った時はさ、こんな山の中でずっと一人なのかなって、それしか考えなかったんだ」
「それだけ?」
「うん。それだけ」
妖魔だから怖い。
人間ではないから危険だ。
そんな考えは、氷華と話してから後になって知識として頭へ入ってきただけで、最初に彼女自身を見た時には一度も思わなかった。
「シャーリーも似たような感じだったよ。あの子は俺に会うために、一人で日本まで来たんだ」
「……一人で?」
「うん。しかも途中で、かなり大変な目に遭ってる」
亮人の声が僅かに低くなる。
その変化に気づいた礼火は、詳しく聞きたい気持ちはあっても、それ以上踏み込もうとはしなかった。
「身体にも傷が残ってたし、それを見たら放っておけなかった。だから家に連れて帰った。それだけなんだよね」
「…………」
「怖いなんて思わないよ。いつも俺のことを心配してくれる優しい二人を、今さら怖いなんて思えないし、それに今日は俺が学校へ行ってる間に、こんなに家を綺麗にしてくれたみたいだしね」
亮人が改めてリビングを見渡すと、朝とは明らかに景色が違っていた。
床は綺麗に拭き上げられ、テーブルにも埃はなく、自分でも毎日は掃除しない家具の隙間や壁際まで丁寧に手が入っている。掃除に慣れているとは言えない二人が、亮人を驚かせようと朝から力を合わせて頑張った結果なのだと思えば、それだけで自然と頬が緩んだ。
「俺が二人の世話をしてる理由も、たぶんそんなに複雑じゃないんだ」
「どういうこと?」
「俺がしてほしかったことを、二人にはしてあげたいだけなのかもしれない」
その言葉に、礼火の表情が僅かに変わる。
「してほしかったこと?」
「誰かが家にいて、一緒にご飯を食べて、困ってたら助けてもらえる。それくらいの普通のこと」
「…………」
「俺の親は、あんまりそういうことしてくれなかったから」
亮人は深刻な話をするつもりはないというように、少しだけ苦笑した。
両親が仕事を優先し、ほとんど家へ帰ってこなかったことも、幼い頃から自分の身の回りのことを自分で済ませるのが当たり前だったことも、礼火は昔から知っている。
「だからって、俺まで誰かに同じ思いをさせる必要はないでしょ?」
「……うん」
「氷華は一人だった。シャーリーも一人で俺を探してきた。だったら、もう一人じゃなくていいって思える場所くらい作ってあげたいんだ」
そう言いながらソファへ視線を向ける亮人の表情は、どこまでも穏やかだった。
「大切なんだよ、二人とも。俺にとっては、もうちゃんと家族だから」
その言葉を聞いた瞬間、礼火の胸の奥に、朝にも感じた小さな痛みが再び生まれた。
亮人が幸せそうなのは嬉しい。
ずっと一人で過ごすことの多かった亮人に、帰宅を待ってくれる相手ができたことも、本当なら喜ぶべきことなのだと思う。
それなのに、自分の知らないところで亮人の大切なものが増え、その中に自分の居場所が少しずつなくなっていくような気がしてしまう。
「礼火?」
「え?」
「どうしたの?」
「……何でもないよ」
「そう?」
「うん」
礼火はいつものように笑ってみせた。
それ以上何かを聞かれる前に、ソファの方から小さな物音が聞こえる。
『うぅん……』
亮人が振り返った。
『亮人……?』
「おはよう、氷華」
どうやら氷華が目を覚ましたらしい。
礼火にはその姿を見ることはできないものの、掛け布団の右側がゆっくりと持ち上がり、何もないはずの場所へ確かに誰かが起き上がったことだけは分かった。
「……起きたの?」
「うん。氷華が起きた」
『帰ってたの?』
「さっき帰ってきたところだよ。掃除ありがとう。びっくりしたよ、すごく綺麗になってる」
『…………そう?』
まだ眠たそうな声だったが、褒められたことが嬉しいのか、氷華の口元には僅かな笑みが浮かんでいる。
「本当にありがとう。無理しすぎなくてもいいんだからね」
『それを亮人に言われたくないわよ』
「それもそうか」
亮人が小さく笑う。
礼火には氷華の声が聞こえないため、傍から見れば亮人が何もない空間へ向かって一人で会話を続けているようにしか見えない。
けれど、もう不気味だとは感じなかった。
むしろ自分の知らなかった亮人の生活を、ほんの少しだけ覗かせてもらっているような気がして、礼火はそのやり取りから目を離せなかった。
『シャーリー、亮人が帰ってきたわよ。起きなさい』
『んぅ……』
今度は掛け布団の左側がもぞもぞと動く。
「シャーリーも起きたよ」
「分かる。布団が動いてる」
『お兄ちゃん……帰ってきたの?』
「ただいま、シャーリー」
『おかえりぃ……』
声を聞くだけでも、まだかなり眠そうなのが分かる。
掛け布団がソファから少しずり落ちた直後、亮人の制服の袖が何かに掴まれたように僅かに引っ張られた。
『お兄ちゃん……』
「まだ眠いの?」
『うん……』
亮人は何もないようにしか見えない場所へ自然に手を伸ばし、そこにあるはずのシャーリーの頭を優しく撫でる。
「頑張ってくれてありがとう、シャーリー」
『えへへ……』
礼火はその光景を黙って見つめていた。
何も見えない。
声も聞こえない。
それでも亮人の袖は確かに誰かに掴まれているように引かれ、彼自身もそこに少女がいることを疑うことなく、ごく自然に触れている。
「……亮人」
「ん?」
「紹介してくれる?」
「ああ、そうだった」
亮人はそこで、登校中に交わした約束を思い出した。
「氷華、シャーリー。今朝、礼火に二人のこと話したんだ」
『え?』
『礼火に?』
「妖魔ってことも、この家で暮らしてることもね」
『……そう』
氷華は少し考えたあと、諦めたように小さく息を吐いた。
『まあ、一週間も同じ家で暮らしてたら、隠し続ける方が無理よね』
「足音とか結構立ててたしね」
『それは……』
「トイレの扉も勝手に開いてたって」
『あれはシャーリーじゃない?』
『シャーリーじゃないよ!』
「二人とも心当たりありそうだけど」
亮人が苦笑する。
「それで礼火が、二人を紹介してほしいって」
氷華とシャーリーが揃って礼火を見る。
もちろん礼火には、その視線さえ分からない。
「礼火。今、二人ともそっち見てるよ」
「本当?」
「うん」
「じゃあ……」
礼火は少し緊張したように背筋を伸ばした。
「初めまして。奈星礼火です。一週間も勝手に泊まっててごめんなさい。それと……亮人がお世話になってます」
「いや、それ俺が言う台詞じゃない?」
「いいの」
『変な子ね』
「氷華が変な子だって」
「初対面で失礼じゃない!?」
『でも、最初に思ってたよりずっといい子みたいね』
「最初に思ってたよりいい子だって」
「最初はどう思われてたの?」
「そこは聞かない方がいいと思う」
『亮人?』
「冗談だよ」
礼火は頬を膨らませたものの、すぐに亮人から教えられたシャーリーのいる方向へ顔を向ける。
「シャーリーはこっち」
「この辺?」
「もうちょっと右」
「ここ?」
「そう」
「初めまして、シャーリーちゃん」
『…………』
「シャーリー?」
『お兄ちゃんはあげないっ』
「それは伝えなくていいかな」
「何て言ってるの?」
「気にしないで」
「余計気になるんだけど」
困ったように笑う礼火を、シャーリーはじっと見つめた。
『……この人、本当にシャーリーのこと見えないの?』
「見えないよ」
『声も?』
「聞こえてない」
『ふーん……』
少し考えるように首を傾げたシャーリーは、何かを思いついたらしく、不意に礼火へ歩み寄っていく。
「シャーリー?」
『ちょっと試してみる』
「試すって何を――」
亮人が止めるより早かった。
「え?」
礼火が不思議そうに瞬きをした。
次の瞬間、唇へ何か柔らかなものがほんの一瞬だけ触れる。
「……ひゃっ!?」
驚いた礼火が勢いよく身体を仰け反らせ、反射的に自分の口元を押さえた。
「シャーリー!?」
『えへへ』
「今、何されたの!?」
「シャーリーが礼火にキスした」
「キ、キス!?」
『だって見えないんでしょ?』
「だからって急にする?」
『お兄ちゃんはシャーリーのこと見えるから、もしかしたらこれで礼火も見えるようになるかなって』
「そんな適当な……」
亮人が呆れたように息を吐いた、その時だった。
「…………え?」
礼火の声色が変わる。
「礼火?」
「ちょっと待って……」
唇を押さえていた手をゆっくり下ろした礼火は、先ほどまで何もなかった場所へ目を凝らした。
そこには確かに、今まで感じなかった違和感がある。
「そこ……」
『え?』
「何か……いる?」
亮人の表情が変わった。
「シャーリーがいるよ」
「違う。そうじゃなくて……なんとなく、何か見えるような……」
礼火は何度も瞬きを繰り返す。
最初はぼんやりとした金色の靄にしか見えなかったものが、目を凝らすほど少しずつ輪郭を持ち始め、頭や肩、腕といった人の形へ近づいていく。
「……女の子?」
『えっ!?』
「礼火、本当に見えてるの?」
「まだ……はっきりじゃないけど」
戸惑いながら礼火が手を伸ばした先に、輪郭だけだったものが少しずつ色を帯びていく。
金色の髪。
黄色っぽい大きな瞳。
自分より幼く見える、小柄な少女。
「……金髪の子」
『お兄ちゃん!』
「うん」
『礼火、シャーリーのこと見えてる!』
嬉しそうにシャーリーがその場で跳ねる。
「声も……」
「聞こえる?」
「なんとなく……遠くから聞こえてるみたいだけど」
最初は水の中から聞いているように曖昧だった声が、少しずつ近く、明確になっていく。
『礼火ー?』
「……シャーリーちゃん?」
『聞こえた!』
「ちょっと待って。本当に?」
亮人自身も、目の前で起きていることについていけていなかった。
その隣では氷華も驚いたまま礼火を見つめている。
『そんなこと……あるの?』
「氷華にも分からない?」
『分からないわよ。キスしただけで普通の人間が妖魔を見られるようになるなんて、私は聞いたことないもの』
「だよね」
亮人も眉を寄せる。
もし妖魔と口づけを交わせば、それだけで誰でも妖魔を認識できるようになるのなら、妖魔を見ることのできる人間がこれほど珍しいはずがない。
そもそも亮人が氷華と初めて口づけを交わした時も、先に氷華を見ることができていたからこそ成立した出来事だった。
「じゃあ、どうして礼火が……」
『分からない』
氷華は先ほどまでの眠気を完全に失い、真剣な表情で礼火を観察していた。
『ただ、シャーリーが何かを新しく与えたというより、礼火の中に元々あったものが何かのきっかけで表へ出た――そう考えた方が自然な気はするわね』
「元々あったもの?」
『あくまで想像よ。私だって、人間がどうして私たちを認識できるようになるのか、その仕組みを全部知ってるわけじゃないもの』
氷華にも確証はない。
ただ一つ確かなことは、これまで何もない場所を見ていた礼火の瞳が、今は明確にシャーリーの動きを追っているということだった。
「礼火」
「……なに?」
「シャーリー、どんな子に見える?」
「金色の髪で……黄色っぽい目の子」
『うん!』
「私より少し幼く見えるかな。中学生くらい……?」
『シャーリー子供じゃないもん!』
「怒った」
「聞こえてるんだ……」
亮人は思わず笑う。
礼火の視線が、今度はシャーリーの隣へゆっくり動いた。
「それで……」
『…………』
「こっちにも、もう一人いる」
「氷華だよ」
最初は白い霞のようなものだった。
けれど、シャーリーの輪郭が鮮明になった時と同じように、その白い霞にも少しずつ人の形が生まれていく。
腰近くまで伸びた白い髪。
透き通るように白い肌。
礼火より少し背が高く、どこか落ち着いた雰囲気を纏った少女。
「……この人が氷華ちゃん?」
『ええ』
「聞こえた……」
礼火は驚きを隠せないまま、初めて自分の目で見る氷華をじっと見つめる。
『改めて初めましてね、礼火』
「……初めまして」
ほんの少し前まで、亮人から存在を教えられても自分の目では確かめることができなかった二人。
掛け布団が動き、亮人が何もないところへ話しかけ、触れている姿を見て、確かにそこにいるのだと理解することしかできなかった。
それが今は、髪の色も、顔立ちも、表情もはっきりと見える姿で目の前に立っている。
「本当に……いたんだ」
「だから言ったでしょ」
「こんなの、実際に見なきゃ信じられないよ」
「それはそうだと思う」
『失礼ね』
「氷華が失礼って」
「だって本当だもん!」
『ふふ』
氷華が小さく笑う。
一方のシャーリーは、自分の口づけがきっかけになったと思っているらしく、嬉しそうに胸を張っていた。
『シャーリーのおかげだね!』
「原因はまだ分からないけどね」
『でもシャーリーがキスしたら見えた!』
「タイミングだけならそうなんだけど……」
亮人は困ったように頭を掻く。
礼火が妖魔を認識できるようになったのは事実だが、それがシャーリーの能力によるものなのか、何らかの偶然が重なったのか、あるいは氷華が言うように礼火自身が最初から何かを持っていたのか、判断するには情報が少なすぎた。
「とりあえず、この件は今すぐ結論出さない方がいいと思う」
『私もそう思うわ』
氷華も頷いた。
『礼火が本当に亮人と同じような体質なのか、それとも一時的に私たちを認識できる状態になっているだけなのかも分からないもの』
「一時的……」
礼火が自分の手へ視線を落とす。
「明日になったら、また見えなくなってる可能性もあるってこと?」
『あるかもしれないわ』
「そっか」
少し残念そうに呟いたあと、礼火はもう一度シャーリーへ顔を向けた。
「でも、ありがとう」
『え?』
「おかげでちゃんと会えたから」
『…………』
予想していなかった言葉だったのか、シャーリーは少し意外そうに礼火を見つめた。
『礼火、シャーリーのこと怖くないの?』
「うん」
『ほんと?』
「だって」
礼火は少しだけ笑う。
「亮人が家族って言ってる子だもん」
『…………』
シャーリーの瞳が僅かに見開かれた。
礼火はつい先ほどまで、亮人が氷華とシャーリーを「家族」と呼ぶことへ小さな寂しさを感じていた。
けれど、それと二人を嫌うことはまったく別だった。
亮人が大切にしている相手なら、自分もちゃんと知りたい。
そう思った気持ちは本物だった。
『……そっか』
シャーリーは少し照れたように笑う。
『じゃあシャーリーも、礼火と仲良くしてあげる』
「上からなんだ」
『でも、お兄ちゃんはあげないよ?』
「…………」
「シャーリー、それ今言う?」
『大事だから!』
「見えるようになった途端、それを聞かされる私って何なの……」
礼火が呆れたように笑う。
それを見ていた氷華も小さく肩を竦めた。
『まあ、これからよろしくね』
「うん。よろしく、氷華ちゃん」
『ちゃん付け……』
「嫌だった?」
『別に嫌じゃないわ』
「じゃあ氷華ちゃん」
『……好きにすれば』
ほんの僅かに照れたように顔を逸らす氷華を見て、礼火は初めて楽しそうに笑った。
「思ってたより普通の女の子なんだね」
『どういう意味よ』
「もっと怖い雪女を想像してたから」
『礼火?』
「ご、ごめんなさい!」
そんな二人のやり取りを眺めながら、亮人も自然と笑っていた。
礼火には二人の姿が見えない。
その前提で続いてきた一週間の生活が、たった数分の出来事で大きく変わってしまった。
昨日までの礼火にとって、二人の存在を知る手がかりは、階段を上る足音や勝手に動く物、誰もいない場所へ話しかける亮人の姿だけだった。
それが今では、同じリビングに立ち、互いの顔を見ながら言葉を交わせる相手になっている。
もっとも、分からないことの方が圧倒的に多い。
なぜ礼火が突然妖魔を認識できるようになったのか。
シャーリーの口づけが本当に引き金となったのか、それとも礼火自身に元々何らかの素地があり、たまたまそれが今この瞬間に表へ出ただけなのか。
考え始めれば疑問はいくらでも出てくるものの、今の亮人たちだけで答えを出せる問題ではなかった。
だからこそ、亮人は無理に結論を決めようとはしなかった。
「……まあ、とりあえず」
『何?』
「晩ご飯作ろうか」
「そこでご飯なの?」
「今考えても分からないことは、食べながら考えればいいでしょ」
『亮人らしいわね』
『シャーリー、ハンバーグ!』
「覚えてるよ」
「私もハンバーグ」
「はいはい」
亮人が洗濯物を片付けてキッチンへ向かうと、今度は三人が自然とその後を追って歩き始めた。
これまで礼火の世界では、亮人の隣には誰もいなかった。
彼が振り返って話しかけても、返事をする相手の姿はなく、聞こえてくる足音すら何が立てているものなのか分からなかった。
けれど今は違う。
亮人の少し隣を歩く白髪の少女も、その後ろから楽しそうについていく金髪の少女も、その姿も表情も、礼火の目には確かに映っている。
相馬家で始まった奇妙な共同生活は、礼火が二人の存在を初めて同じ世界のものとして認識したことで、また一つ新しい形へ変わろうとしていた。




