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掌編小説達  作者: 青い山
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7/21

そのミラー、「曰く付き」につき

お題はカーブミラー!

「待ち合わせ場所どこにする?」

「そうだな、カーブミラーでいいんじゃないか?」

「は?」


 カーブミラーとは、曲がり角でよくみるあれだ。

 そこが待ち合わせ場所?こいつの頭おかしいんじゃないの?


「よし、じゃあ、あそこの十字路のカーブミラーで待ち合わせな?全然人いないとこな?それじゃ」

「ちょい、待て!」


 そう言ったものの、電話はすでに切られていた。

 あそこの十字路って、どこの十字路だよ……。

 

 案ずるより産むが易しというが、これは案じたい。

 しかし、案じてどうこうなる問題ではない。

 仕方ない、実際に行ってみるしかないか。


 そう思い、俺は待ち合わせ時間よりもだいぶ前に家を出た。




 とりあえず、俺の住む家から一番近い十字路に行ってみるか……。

 ん?なんだこの列?


 そう、十字路がある通りに長蛇の列が出来ていたのだ。

 ここ周辺には有名な店とかもなかったはずだが……。新しく出来たのか?


 俺は、列に沿って道を歩く。

 すると、列の先頭が見えてきた。

 そこにあったのは――


「は?カーブミラー?」


 列の先頭にいる、キャピキャピしたギャルっぽい女子高校生の集団が、カーブミラーの下にいるのだ。

 曲がり角の先を見てみるが、列が続いているわけではない……って、あれ?

 あそこのカーブミラーにも人が集まってやがる!?どうなってんだ!?


 十字路には、全部でニ個のカーブミラーがあるが、そのどちらにも人が集まり、列を作っている。

 どうなってるんだ?


 俺は、嫌な胸騒ぎを覚え、学校の近くにある十字路へ急いだ。

 道中、三つのカーブミラーがあり、そのどれにも人が集まっていた。

 さっきとは違うのは、並ぶ人が空港みたいに白い紙を掲げていた点だけだ。


 十分もしない内に着くはずだったが、人が密集しすぎて、一時間ほどかけてようやく学校の近くにある十字路へ着く。

 すると、そこには案の定人が――


「なんでここにはいないんだよ!?」

 

 そこで、人がいない、と言っていたのを思い出す。


「お、きたきた。おーい、傑!」

「おい!なんでカーブミラーに人が集まってるんだ!?」

「え?そりゃ、今やカーブミラーは集合場所の定番だろ?」

「はあ?」


 集合場所の定番?

 そんな情報、初耳だぞ。絶対デマだろ。


「じゃあ、なんでこのカーブミラーには人が集まってないんだ?」

「ん?そりゃこのカーブミラーは人気ないからな」

「人気がない?カーブミラーに人気もなにもないだろ?」

「あるでしょ〜。ま、このミラーは曰く付きってだけだけど」

「曰く付き?詳しく聞かせ……」


 そう言いかけた時だった、カーブミラーに猛スピードで走る車が映し出されたのは。

書き上げた時間40分。本文35分。推敲5分。

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死にましたね(笑) レビューありがとうございます!
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