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妲己とお買い物

そして、

「いやー、でもよくそんなに堕落させられるね。私でも驚くわ」

とお菊が言うと

「そうか?妲己ちゃんなんてさらに多いぞ!俺達なんて可愛いもんだ」とディアボロスが言った。

「まあ、妲己だからな」と羅夢も納得した。

「妲己って誰だか知らないけど怖いですねー」とひかりが言うので、

「まあ、世界三大悪女のひとりだからな」と羅夢が言うと

「へえー、すごいんですね!」と感心していた。

「でもな、私はな妲己に関節技かけまくって思いっきり泣かせてみたいんだよ」


と羅夢が言うと、

「相変わらず羅夢さんて妲己さんにきついわねえ。そんな事するのあなた位のもんよ」とベリアルが突っ込んだ。それに対して羅夢は「何言ってんだよ。あいつが悪いんだよ」と言った。

すると、ひかりが


「あのう、さっきから気になってたんですけど、その妲己さんってどなたですか?」と聞いてきたので羅夢は

「妲己はな、中国の殷の時代の美女でな。九尾の狐って知ってるか?あれの化身の妖怪女だ。悪逆非道で有名だよ。容姿もでスタイルも抜群で色気を武器に上目遣いで迫ってくるから泣かせてやりたくなるような奴なんだよ。」


と説明すると


「はあ?意味が分かりません」とひかりが答えたので、羅夢は「まあ、とにかく性格の悪い女だ。だから関節技のひとつでもキメて泣かしてやりたくなるんだよ」とまた答えた。

「そんなもんなんですかねえ……」

とひかりが言った時にベリアルが

「そう思ってるのは羅夢さんだけですって…ディアボロスなんてデレデレ状態なのに」と言った。

「そうだぞ!妲己ちゃんのケツか羅夢さんのケツか迷うほどだ!」とディアボロスはまた羅夢の尻に手を伸ばした。


「うぜえ!」

とネリチャギが炸裂し吹っ飛んでいくディアボロス。

「うぎゃああ!だから俺はケツフェチなんだよお!」と呻きながら地面に倒れている。

「なーに言ってんだ!この間は美琴ちゃんの胸触ろうとしてただろうが!」と指摘する羅夢。

「…まあ、そうだけどよお、とにかく美人に触りたいんだぁぁぁ‥‥」

と涙目になりながら訴えるディアボロス。

「この変態悪魔が!さっさと金置いて帰りやがれ!」と叱咤する羅夢。しかしディアボロスはそれでもまだ触ろうとしてきたので容赦なくチョップをかました。

「ぐは!」と声を上げて倒れるディアボロス。倒れながらも

「じゃあ…じゃあさ…ひかりでもお菊でもいいから」と言ったので羅夢が

「ふざけんな!殺されてぇのか?しかも呼び捨てたーな」と頭を掴んで締め上げたのでディアボロスは慌てて

「じょ、ジョーダンです‥いや半分本気かな…ちょっとだけでも‥」


と言うと羅夢は

「どーする?ひかりちゃんかお菊ちゃんどっちでもいいから触らせてやるか?」

と聞いたので

「え?私ですか?嫌ですよ」とひかりが言うので

「じゃあお菊ちゃんはどうだ?」

という羅夢に対してお菊は

「私も嫌です」と答えた。

「だそうだ」と言うと

「そんなああ」とディアボロスは悲しそうな顔をしてベリアルに寄っていくが、

「さあもういいでしょ。帰るわよ」

と襟首を引っ張って魔界に帰っていった。

「ま、待ってくれ……もう少しだけ……」というディアボロスであったがベリアルに引きずられて帰って行った。

「ったく、まったく救いようがない変態悪魔だな」と羅夢は呆れている。


するとひかりが

「それにしても魂の代償って1300万って凄い金額ですね。」

と言うのでお菊は

「でもちゃんと氷雨さまに申告してくださいね。でないとばれた時私達の仕事が増えるので」

と言うので羅夢も

「お、おう、そうだな。ちゃんと報告しておくよ。700万で申告しておけばいいか」と言うと

「ダメです!ばれた時本当に面倒ごとになるんですから…。それだったらきちんと申告して前みたいに半分ほしいって駄々こねればいいじゃないですか」

と答えるお菊だった。それを聞いた羅夢は

「うーん。半分かあ……そうだな。そーしよ。ありがとうお菊ちゃん」と言って頭を撫でてやるのだった。


#####


「という事でディアボロス達から頂いたお金の半分貰っていいですか?」と氷雨&閻魔様に交渉している羅夢。

「半分て……いや、半分て……多すぎだろ…せめて300万…」と氷雨。

「……」と黙る閻魔。

「いや600万」と羅夢がいうと「350万」と言う氷雨。

「550万」

「370万」

「520万」

「380万」

「400万」


「ふぅ、そこが限界ですかね?」

「わかったよ。400万」

「やりい!じゃあ、お疲れ!」

「ま、まて!仕事の途中だろ!」との声はすでに届かず走っていった。

「ったく、どこまで貪欲なんだよ」とあきれかえる氷雨だった。

#####


「おーい!野狐(やこ)!いるかー?ちょっと出てこい!」と羅夢が呼ぶが誰も出てこない。

「返事しろよ!聞こえてんだろ?野狐、化け狐!狐魅(こみ)野郎!出てこいってーの!」

と苛立ちを隠さずに大声をだしていると、

「うるっさいわね…誰よ家の前で悪口を言ってるのは…ってあれ羅夢さんじゃない。」

と妲己が出てくる。今日はピンクの服だ。


「誰が化け狐や野狐よ!」

と言う妲己に対して「だってお前狐だろ?」

というと「違うわよ!私は美しい九尾の狐なの!」

と突っ込んできたので

「あーはいはい、そーですねー」と適当に返す。

「ちょ、ちゃんと聞いてます?」

と言う妲己に対して

「あー、聞いてる聞いてる、そんなことよりちょっと付き合えや!」と言って髪の毛を引っ張って

行く。

「痛い痛い!何すんのよ!」と怒る妲己を無視して羅夢は歩く。そしてしばらく歩いた先で足を止めると

「ここだ」

と言って手を離した。

そして目の前には大きな建物があり、そこには看板が立っていた。

『権蔵の洋服店』と書いてある。

「たまにはなお洒落してみようと思ってな、お前ってこんなくだらない知識は結構あるだろ?」

と言われて不満げな顔をする妲己だったが、

「あら、珍しい。羅夢さんがお洒落なんていう日がくるなんて……明日は雷が落ちるかもしれないわね」

と憎まれ口をたたく。

「うるせー。黙っていろ!」と言って扉に手をかけたが、

「ちょっと、ちょっと、ここって男性用の服がメインよ。男装でもするの?」と言いながらニヤニヤしてる妲己。

「何?そうなのか?今まで支給された服しか着てなかったからそういうの疎いんだよ!じゃあどこで買うんだ?さっさと教えろ!」

「羅夢さん…それ人に物を頼むときの態度ですか?それに私は九尾の狐よ…偉いのよ!」

と得意げに胸を張っている妲己の服の襟をつかむと

「偉い偉い、偉いから教えろっての。じゃねえと投げるぞ!」と言うと

「あーもーわかりました!わかりましたよ!教えるから離して下さい!苦しいじゃないですか!」

と言いながらパタパタと暴れている妲己。

それをみて羅夢が

「始めからそうしてろよ。ったくもう……」

と言いながら手を離すと妲己は「ぷはっ」と息をして乱れた服装を整えていた。

そして大きく深呼吸すると

「じゃあ案内しますよ。ついてきてください」と言って歩きだす妲己。

そのあとをついていく羅夢は、

(まったく世話の焼ける奴だぜ)と思っていたのだった。そしてたどり着いたのは小さなお店だった。

「ここ?」と聞く羅夢に対して、

「ええ、ここよ」と妲己は答えた。そして中に入るとそこは様々な衣装が並ぶ店内となっていた。

「うわぁすごいわね!」と歓喜の声を上げる妲己だったが、一方羅夢は

「俺は服とか全然詳しくないし、これとかどう組み合わせて着たらいいのかわかんねえよ」と戸惑っていた。

すると妲己が

「しょうがないわねぇ……私がコーディネイトしてあげるわよ。デートか何かなの?」と言うので羅夢は

「え?いや別にデートってわけじゃねえけどな、たまにはワンピースやミニスカでもと思ってな」と羅夢が答えると妲己は


「ワンピース?ミニスカ?羅夢さんが‥?いや、着れば似合うでしょうけど…え!?本当に?」

と目を丸くしている妲己だった。

「まあ、今まで支給されていた服以外着てねーし、たまにはな」というと

「まあ……そうね……悪くないわ。おも……じゃない……そうそう、羅夢さん綺麗だからそうゆうの似合うと思うわよ」

と笑みを浮かべる妲己だった。そして

「で、お金はあるの?」と聞くので羅夢は

「400万もらったからな!まかせろっての」と胸をドンと叩いた。


「よーし!まずこれだ!」

と一枚のTシャツを指さす羅夢だったが……

「ダ、ダメよ!それはダメ!なんかボロボロじゃない!」

と止める妲己に対して

「なんで?かっこいいじゃん!」と反論する羅夢。それに対して妲己は

「あーもー!もういいわ!私が選ぶから」と言って勝手に商品を探し始めた。

「いや、さすがに自分で選ぶよ」と言う羅夢だったが

「いいからいいから……」と言って探してくる妲己。

そして数分後、妲己は一枚の白いノースリーブを持ってきた。

「これならどう?涼しそうでしょう」と言って見せる妲己に、羅夢は


「おう!いいじゃないか!センスいいな!妲己!やっぱ頼って正解だったな!」と喜ぶ羅夢。そしてそれを受け取ると早速試着室に入っていった。

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