↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
38/41

ひかりちゃんの過去 その三

「まあ、そういうのって勢いもあるしさ。私だって若いときは馬鹿だったからさ」とお菊がフォローを入れると羅夢も

「そうだな、まあ、あんなこと聞いてもかつ丼がっつく元気があるなら大丈夫だな」

と言いながらニヤリとする。

それを聞いたお菊は

「確かに」と言いながら微笑む。そしてひかりが

「ありがとうございます。そう言ってもらえてホッとしました」と言うと羅夢は


「おう!気にすんなって」と言いながら冷やし中華を平らげた。それを見てお菊も

「あー美味しかった」と満足そうに言った。そしてひかりも

「そうですね!これでまた午後からの仕事も頑張れます!」と笑顔になる。

「お、そうか?じゃあまたな!頑張れよ!」と言いながら立ち上がる。するとひかりは

「はい!頑張ります!」と言いながら手を振る。

そして


「さて、と」

と二人で歩き出すとお菊が言った。

「しかし、なんか違和感があるわねえ」

「ん?何がだ?」と羅夢が聞くとお菊は答える。

「いやね。なんか、ひかりちゃんて記憶がないのになんか不自然じゃない?さっきも自分の子供のこと忘れてるって言ってたけど、子供の存在そのものを忘れてる感じがするのよね」と言うと

「うーん、確かに妙だけどな。しかしあまりのショックに失った事は確認済だし、これでよかったと思うぞ。今更思い出したって意味ないし。お菊ちゃんみたいにいつまでも未練持ってお皿数えてるよりずっといいさ」と言うとお菊は


「なんですって!それって侮辱よ!」と怒り出す。

「いや、事実だろ。というかお前は大体自分の過去の事は話題になる事を避けてるだろ?ひかりちゃんとは真逆だよな。まあ、そーゆー訳だからひかりちゃんの事はほっとけ」と言うとお菊は

「はぁ、それもそうね……」と言って引き下がった。

そして思い出したようにたいやきを頬張りパフィ―を食べだした。まるで食いだめでもしてるかのようだった。

「さて、そろそろ仕事に戻るか!」

と言うとお菊は

「ええー、まだ駄目。もう少しだけゆっくりしましょ?」と言うと

「ったく、しょうがねーな。じゃあもう少しだけだぞ」

と言ってまた椅子に腰かける。

そしてしばらく二人で休憩していた。するとそこへ……


「うー、頭いてー」とディアボロスがやってくる。

そしてその隣にはベリアルがいた。

二人は明らかに二日酔いのようで、その場に座り込む。

「あら?久しぶりね。どーしたの?」とお菊が声をかけるとディアボロスが

「ああ、昨日少し飲み過ぎてな。気持ち悪いから休憩しようと思ったんだが…お、」と言いながら羅夢のお尻を触ろうとしたので容赦のないパワーボムが炸裂した。

そのままベリアルの方に跳んで行って見事に巻き込みベリアルも巻き込まれた。

ゴキッと音が聞こえた気がする。そして二人は白目をむいて昏倒した。

「毎回毎回……こいつら学習しろよな」と羅夢が呆れた顔をした。

「これでしばらくは目が覚めないわね」とお菊も笑っている。

「こいつら何でまた地獄に来たんだよ。普段はウサギとたわむれてるのに……」

と言いながら


「ほら、起きろ!」とディアボロスの頭を軽く蹴り飛ばす。

するとディアボロスは「痛て!」と言いながら起き上がり、そして辺りを見渡す。

するとまだ目を回しているベリアルを見つけ

「お、おい、ベリアル!しっかりしろ!」と言いながら揺すった。

それを見てお菊が

「あらあら、大丈夫かしら?ひょっとして頭打った?」

と心配して聞くと

「うーん」と言いながら起き上がるベリアル。

「おい!大丈夫か!」と言うと

「あ、はい、なんとか」と答える。

それを見た羅夢は

「たく、いきなりセクハラすっからだぞ」というと

「いやー羅夢さんのケツ見るとついこうムラムラと…」と言うのでお菊が

「そんな事でいちいち興奮してるからダメなのよ」と言った。

「ケツっていうな。まったく下品な奴だな」

と羅夢が呆れたように言うとお菊は笑いながら

「ふふ、それもこれもあなたのお尻が魅力的なのよねぇ」と言った。するとディアボロスは

「いやー、でも本当にエロいケツしてるよなぁ、お前」

と褒める。


「はいはい、ありがとよ」と羅夢が適当に返す。

「しっかしあんたといい、黄鬼といい、酒呑童子といいよくこんな化け物相手に手を出せるわよね…ある意味感心するわ」とベリアルが言うと羅夢は

「お前なあ、化け物はないだろ……」と羅夢は呆れ顔で言った。

「私よりもベリアルの尻でも触ってりゃいいだろうに。結構いい女だと思うぞ」

とディアボロスのほうにベリアルの尻を差し出した。

「なっ!何言ってんの!」

とベリアルが怒って羅夢のお腹にパンチを入れるが羅夢は全く堪えない。


「まあまあ、そう怒るなよ。それよりほら」そう言いながら左手を腰にやり右手をディアボロスに差し出してくる。

「?」ディアボロスが差し出された右手の上に自分の右手をそっと置いた。すると

羅夢がワナワナしだし

「誰がお手しろと言った!ふざけてんのか?お前は…」と渾身の右ストレートが顔面に突き刺さる。

そのままディアボロスが宙に浮き

「アホが!」

という掛け声とともにそのままジャーマンスープレックスで地面にたたきつけた。

見事なまでの投げ技である。

「え?え?なんで???」と困惑するベリアルに羅夢は

「なんでじゃねーだろ!金出せ!金!」

と怒鳴った。


「へ?金?」と聞き返すと

「とぼけるなよ!星川隆久の人生にお前らかかわっていたろうが!お前らその魂の処分料を払いに来たんじゃねーのかよ!」

と言うと

ベリアルが

「あ、そうでしたね。忘れてました…。ここへはただ遊びに来てただけなので…」

とと答えると「え?」とお菊が驚いている。

「もしかして、あの星川の素行の悪さやひかりちゃんの不可解な記憶喪失って…」とお菊が言ったところで羅夢はハッとして、

「あ、お菊ちゃん…悪いんだけどちょっと席を外してくれる?」と焦ったように言うが、

「嫌ですよ‥ここまで聞かせておいて。気になるではありませんか。ひかりちゃん問題の真実なんでしょ?」


と言う。

「いや、その問題はちょっと機密性が高い話だからさあ……」と困っていると

お菊は

「あの子は私の大切なお友達です。そのひかりちゃんに関わることなのに私が聞いていけないことなんてないと思います。」と言っていると

「ごめんなさーい!ちょっと忘れ物‥あれ?この方たちは?」と悪い事にひかりも戻ってきてしまった。

「ひかりちゃん!」とお菊が

「はい、なんでしょう?」と答えるひかりに

「あー、えーと、ちょっと向こうに行ってましょうか。羅夢さんはこの人たちと大切な話をするんだって」

と答えると

「え?何、何?私も知りたーい!」と目をキラキラさせて聞くひかり。

「あちゃー‥」とお菊が天を仰いでいると

「まあいいや、お前の人生の話だよ。要するにさっきの話の続きだ!」と羅夢が話す。

「え?続き??」

と目を丸くするひかり。

「ひかりの事?」

「あ、うん。まあ、なんというか‥実はこの悪魔たちが関わっていたんだ。お前の記憶をなくした原因もこいつらのせいだし」

と羅夢が言うとひかりが

「え、どいう事ですか?もうここまで来たら全部知りたいです。いまさら子供がいたこと以上のショッキングな事なんてないでしょ」

と言ったので

「そ、そうか?じゃあ話すけど」

と前置きして話し始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。