↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
35/41

『ステータス、オープン』の正体が解った!

#####翌日


「うう‥頭が痛い…」と美琴が呻き声をあげていると、

「よう、昨日は楽しかったな。ん?どうした?」と羅夢が声をかけてきた。

美琴は羅夢の方に顔を向けるとそのまま抱き着いてくる。

「ひー!羅夢さま!私、私もうだめです……」と涙目で訴える美琴を見て

「おいおい、辛そうだな…もういいから今日は仕事休んで寝てろ!」と言うと

「しかし、これも羅夢さんのせいですよ。何かっていうと妲己さんに突っかかっていくんだから…その間に入ってしまったから飲みすぎてしまったんですよ」


「ああ、すまんな……」

「でも羅夢さんてなんであんなに妲己さんを虐めるんですか?あんなに綺麗で美しいのに‥」と言うので羅夢は答えた。

「いや、逆にそれがムカつくんだよ」と言うと美琴は

「え?どーいう事?」と疑問符を浮かべていたので

「あの美貌で女にたいしても上目づかいで甘えてくるんだぞ…あれをされるとなんかこうイラっとくるんだよな」

そう言うと美琴は「あー確かにそうかもしれませんね……」と納得した様子だったので更に続けた。


「だろ?関節技決めてあの顔が泣きじゃくる姿を見てみたいよな?」

と言うと

「いやいや、わかりませんよ。そんな特殊な趣味なんてありませんから」

と呆れ顔をされてしまったので羅夢は肩をすくめるしかなかった。


「とにかく昨日みたいな妲己さんとの喧嘩はもうやめてくださいね!」と言われてしまった。羅夢は何も答えなかった。

その後もしばらくは愚痴を言っていたがやがて静かに寝息を立てはじめたのでそっとその場を離れた。



#####


「頑張ってるわね!でもそろそろ休憩時間よ。お昼食べに行かない?」

お菊がひかりをランチに誘っていた。

ここは司録室、脳を休ませるためにも定期的に休憩を挟む必要があるのだ。

「あ、はい。でも私、今日の仕事が山積みで…」

「どうしたのよ?そんなに仕事与えたつもりなかったんだけど」

「ええ。そうなんですけど今日の記録は長寿だった人の記録が三件も入ってるので…」

「え?長寿の人そんなに入ってた?ごめんごめん!長生きしてる人は記録が多いから大変なのよね。何歳くらいの人なの?」

「100歳越えが三人ですよ…。その内の一人なんて115歳ですよ…」と言いながらふうとため息を漏らす。

お菊もそんな彼女を見て思わず苦笑してしまう。

「ひゃあ…そりゃ大変ね…でも休憩も大事よ。私も手が空いたら手伝うからさ」

そう言うとひかりの手を取り引っ張っていくお菊だった。

「は、はい!」と返事をすると彼女は立ち上がった。


そして二人は食堂に向かった。食堂にはテレビがあり現世のニュースやアニメなども放送していた。

丁度アニメが放送されていた。少し古いアニメらしいが異世界転生物のようだった。ひかりが食い入るように画面を凝視している。

「そう言えばひかりちゃんは好きだったわよね異世界ものアニメ」とお菊が声をかけると

「はい。特にこういう転生物が大好きなんです!」と力説していた。


「異世界か‥行ったことないけど楽しそうよね」と言うと

「はい!すごく楽しそうです!特に異世界に行った主人公がよく口にする言葉なんですけどね。『ステータス、オープン』というのがかっこいいんですよねえ」と即答するひかり。そしてその場に立ちどや顔になって空に向かって指を指して

「こうやるんですよ!『ステータス、オープン』」と叫んでいた。まあ当然何も出る訳はないのだが…。

それを見たお菊は

「謎は全て解けたわ!これなのね。ここに来たばかりの亡者がよく口にしたセリフは」と納得した顔をした。


「え?何か言いました?」


「いえ、なんでもないわ。ところでその異世界転生モノってそんなに楽しいの?私にはあんまり面白く見えないのだけれど……」

と聞くとひかりは嬉しそうに話し始めた。

「それじゃあ解説しますね!まずはですね異世界に行ってヒロインの姫様なんかと一緒に冒険に出かけたりするんですよ。そして各地でモンスターを倒し経験値を得ていくんです。そしてレベルアップ!そして装備品を買い揃えてまた次の街を目指すんです。そしてまた次の街に行って……って感じで徐々に世界を救う旅をしていくんです」


「ふむふむ」

お菊が興味深そうに聞いているので更にひかりは語った。


「そして大体異世界に行くときに神様から一つチート能力を授かるんですよ」

「チート能力……?」

「はい!例えば透明人間になれる力とか超人的な肉体能力を持ったりするんです。普通の人間では到底できない事ができるようになるんです」

「へえ~便利そうね。この世界で言う不死身の能力のような物なのね」と言うと


「まあ、異世界ではそうなんですけど‥地獄の場合は死ねないから逆につらい能力何ですけどね」

ひかりはそう言いながら苦笑するがすぐ真面目な表情に戻る。

「で、その能力を使って異世界での様々な困難を乗り越えていくわけですね!」と熱弁していた。

お菊もその情熱に押されて聞いていた。


「そう言えばどうして神様は転生する人にそんな能力を与えるのかしらね?」と言うとひかりは答える。

 


「ええと、それはですね‥おそらく神様が与えてくれる能力には二種類あるんですよ。一つはチート能力を最初から持ってるタイプですね」

「なるほど」と言うとひかりは更に続ける。まあ、そういう話が好きなだけあってしばらくその話を続けるのであった。

するとアニメが終わりニュースが流れてきた。内容は17歳少年の死刑が執行されたという事だ。

もちろん普通は未成年者の場合は名前や住所などは伏せられている場合が多い。だが今回は死刑が執行されたのだから更生などは気にする必要ななかったからであろうから実名で報道されていた。

名前は星川隆久(ほしかわたかひさ) 

顔を見る限りかなりのイケメンだがチンピラ風の風貌である。

その辺にいる不良を煮詰めて濃厚な原液を作ったような顔つきである。

犯した罪も壮絶なものだった。町を歩いていて自分の気に入った女性を拉致して暴行し金品を強奪したうえで騒いだら殺害。

小遣いが欲しくなったらその辺のお年寄りから子供まで自分より弱そうな人達を標的にした悪質極まりない暴行殺人だった。

死刑になって当然の少年だった。

その時、羅夢が慌てた感じで入ってきた。そして二人を見て言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。