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羅夢 強姦未遂事件

「おいおい、いくら何でも多すぎないか?」と呆れる酒呑童子に

「なーに旦那、大勢で飲めばそれだけ楽しいってもんだ!」「そーですよ。こういうのは大勢でやるのが一番ですからね!ささ、旦那さんも早く一緒に飲みましょうよ!」と青嵐もお酒を勧めてくる。

「しゃあないなあ。わかったよ」と折れる酒呑童子。そして宴会が始まった。

それからしばらく経つと最初は堅苦しかった雰囲気も和らぎ皆が思い思いに楽しんでいた。

そんな中一人だけ異様な空気を発しているものがいる。ん?こんな奴いたか?と羅夢が不思議そうに眺めているとハッと気づいた。

「て、てめえは妲己…なんでここにいるんだ?」

「あらん、私も仲良く飲みたかったんだもーん」と色っぽい声で言う女はまさに傾国の美女そのものであった。それを見た酒呑童子は興奮気味に言う。

「おお、妲己さん!美人だねえ!ようこそ我が城へ!」と顔を紅潮させながら言うと妲己は

「いえいえ、こちらこそお招きいただきありがとうございます」とニッコリ微笑む。

「いや、招いてねえだろ!いつの間に入ってきたんだ?」

とツッコム羅夢だが妲己は全く気にせず酒呑童子に酌をし始める。

「あ、いや、すみませんね。こんな美女に酌をさせるなんて」と酒呑童子は恐縮しつつも嬉しそうにしている。

それを見て羅夢は呆れたように言った。

「あーあ、旦那、完全にこの女の毒牙にやられてやがる……。気を付けろよ、こいつの美貌に惑わされるとろくな目に合わないからな」

「何よお、そんな言い方しなくてもいいじゃない」と妲己は少し拗ねたように言うが羅夢は更に畳み掛けるように言う。

「お前がどれだけ男を破滅させてきたか、私が知らねえと思っているのか?」

と羅夢がいうが

「まあまあ、いーじゃねーか。美女が勢ぞろい。羅夢だって負けてねーぞ」と酒呑童子がいうと

羅夢はドヤ顔で「当然でしょ」と言った。

酒呑童子はそんな羅夢を見て思わず吹き出してしまう。

「ププッ!その顔!おもしれえな!」

「何がおかしいんだよ……」と顔を真っ赤にする羅夢。それを見て皆も笑い出す。

そんなこんなで宴会は更に盛り上がっていった。


それから数時間が経過したころ……。

「そういえば羅夢さんと旦那ってどういう関係なんですか?」と唐突に美琴が聞くので二人は驚いたような顔をしたあと酒呑童子が答える。


「聞きたいか?えへへ。俺は羅夢の初めての男だ!」

「え!…」場が凍り付く……。


「ちょっ、まてぇ!そんなわけねーだろが!」と慌てる羅夢。

「な、なんだよ。別にいいじゃねえか。減るもんじゃなし」


そう言う酒呑童子に青嵐が詰め寄る。

「ちょっと!どういうことですか?詳しく教えてくださいよ!」と問い詰める青嵐を見て酒呑童子はため息をつくと話し始める。

「いやな、昔の話さ。俺がまだ若かった頃。あん時は荒れてたな。そん時の話さ」


そう言いながら酒呑童子は遠い目をする。


「そうだよなあ。あの時のお前は本当にクソみてえな奴だったな。思い出しても腹立つわ」と羅夢も思い出して怒り出す。


「おいおい、そりゃ言い過ぎだろ。まあ、あの時の俺は確かにクソみてえな奴だったかもしれねえけどよ……」

と言って酒呑童子は自嘲気味に笑う。


「で?で?どんな話なんです?詳しく聞きたいです!」と興味津々といった様子で青嵐が続きを促す。それに対して酒呑童子は


「まあ、お前たちが聞いてもあまり面白くはないかもしれないけどな」

と言って昔話を始めた。


「それは俺がまだ若かった頃、酒もだがいい女に目がなくてな…でそしたら羅夢の姿が目にとまって」


そう言いながら酒呑童子は羅夢の方を見た。

羅夢は憮然とした表情を浮かべて言う。


「あの時は本当に酷かったよな。私がいくら断ってもやらせろやらせろって迫って来て…」

「まあ、それは認めるよ。だがな、お前の態度も相当なもんだったんだぞ?俺だって傷ついたんだぜ?」

「はあ?何言ってんだよ!あんたが無理矢理仲間達と一緒に私を押さえつけ…そりゃもう酷いもんだったぞ。猿轡までされたからな」


「猿轡ってなんだ?オクラって事か?」


「そうじゃねー!バカかてめー!喋れないように布巻き付けただろうが!」


「あ、そーだっけか?」ととぼける酒呑童子。


「しかし随分乱暴だねー。それでどうなったんですか?」とお菊が聞くと酒呑童子は答える。


「いやあそれがさあ。羅夢が泣きながら懇願する訳よ。やめてくれー、やめてくださいって」

と言ったところで美琴が止める。

「もういいです!これ以上は想像したくないです。気持ち悪い!」と言うと酒呑童子は

「お、おう、そ、そうだよな。悪かったよ」と謝罪した。

それを見て青嵐は言った。

「あ、あの、もういいですよ!大体話は分かりましたから!」

と青嵐が言うが羅夢が言う。

「いや、ここでやめてしまうと変な誤解が生まれるだろ。最後まで聞けよ!」

と言うので青嵐は「は、はい……」と言って聞くことにした。

すると羅夢は「うう……思い出しただけでイライラしてきた」と言って怒り出す。


「まあまあ落ち着けって。確かにここまでの話だと羅夢が可哀そうだで終わるんだが‥実際はだな、羅夢が覚醒と言うか…羅夢が本気で切れたというか…いやーこいつを怒らせると本気でやばいって…」

とそこで酒呑童子は一旦言葉を切る。


「もしかして……あんた達皆殺しされたの?」


「いや、まあ、一応不死身だから死ぬって事ではないんだが俺なんていきなり目を潰されボッコボコにされてしまってな仲間もそりゃもう酷いもんだったよ。目が治るのに50年近くかかったからな」と言うと皆引いている。

「あんた目潰し喰らったのによく生きてたね……」と言うお菊。


「まあ、俺ら鬼はしぶといってか不死身だからな、だがそれを良い事に怪我が治りかけたころまたやって来て半殺しにっていう生活が50年近く続くんだぞ‥なっ!酷い女だろ」

そう言うと酒呑童子は羅夢の方を見る。


「うーん、それに関しては否定できないな」

と苦笑する羅夢。

「とりわけえげつないのが特製スクリューパイルドライバーとか言う技。あれには正直参った。自分ではかなりタフな方かなと思っていたが一撃で意識が吹っ飛んだし」


「何だ?そりゃ」と黄鬼。


「知らねえのか?空中で相手を捕まえて固定して落下するときに回転しながら落下して頭部を地面に叩きつける技でな。まじで洒落にならない威力だわ」


「ヒッ…」


「それを羅夢さんが繰り出してきたの?」

そう聞いてくるお菊に酒呑童子は答える。


「ああ、そうだよ。そんで、最後は俺の首根っこ捕まえて引きずり回した挙句、崖から投げ捨てたんだぞ。あの高さはシャレにならねえよ」

「なんかよくわかんねーけどエグイな……」と羅夢の過去の姿を想像して黄鬼はドン引きしていた。

それに対して羅夢は「ふん、まあ過去の話はいいだろ。今となっては酒呑童子の旦那とは親友みたいなもんだしな。な?旦那」と言うと酒呑童子も同意する。


「おう、そうだな。まあそんな訳だ。当時の俺は羅夢にトラウマ植え付けられてな。あれ以来女絡みは極力避けるようにしたんだがな」


「でも、そもそも酒呑童子が悪いんじゃないですか」と青嵐が言うと

「そうだよな。私もそう思う」と羅夢は同意した。しかし酒呑童子は不服そうだ。

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