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前章 訪れ
12/13

F12

「クラブ?」


俺は帰宅部なので、「クラブ」という言葉に反応しやすい。


「違います!『グ(・)ラブ』です。

コノ国、レンドルフ、グラブです」


クラブじゃなかった。


というか、なんか多い。


「『コノ国』と、『レンドルフ』ってなんだよ。

聞いたことないんだけど」


特に、「コノ国」が何かわからない。


「『コノ国』は、コンティーノ国の略。

『レンドルフ』はこの地方の名称です。

・・・まさか、それも知らなかったんですか?」


メラが、呆れた顔で俺を見た。


「・・・というか、『コンティーノ』って、別に略さなくても良いと思うんだけど」


そこまで長くねぇぞ。


「何を言ってるんですか。『コンティーノ』って長いですよ?

それと、結構言いにくいじゃないですか?」


・・・。


うん、まぁ言いにくいのはわかる。


「ティー」のところで伸ばさないといけないし。


「でも、絶対に長くはないと思うんだけどなぁ」


俺は、呟くようにメラに言った。


「まぁ、なんと読んでもいいと思いますよ。みんながそう言ってるだけなので」


「公式が勝手に言ってるだけ」みたい。


というか、国の名前なのに、そんな雑でいいのか(困惑)


少々驚いた。




____________________________




「まぁそれはともかくとして、これからどうしましょうか」


メラが、よくわからない表情で俺に問いかけてくる。


言われてみれば、一応魔物討伐も、無事に終わった。


つまり、メラの要求を達成した。


「もちろん、俺はこれでおさらばだ」


俺はキッパリと言った。


あんな面倒なこと、二度としたくない。


 メラは、未だによくわからない表情をしていたが、

さっきより、ほ(・)ん(・)の(・)少(・)し(・)だ(・)け(・)悲しそうに見えた。


俺も、ほ(・)ん(・)の(・)少(・)し(・)だ(・)け(・)迷った末、


「…と言いたいところだが、メラがいないと、多分速攻で死ぬと思うから、共に行動することにする」


俺は、さっきよりもキッパリ言った。


性格はともかく、メラは、かなり強い。


もし、一人で行動しているときに、さっきのゴブリンみたいな化け物とか出てきたら・・・ねぇ?


もう、確定で死ぬ。


「・・・本当にいいんですか?」


今まで黙っていたメラが、俺に問いかけた。


『本当に、私なんかでいいんですか?』という風に捉えたいが、

おそらく、そういう意味ではない。


多分、『私についてくると、トラブルだらけになりますが、本当にいいんですね?』という、

警告の意味で言ったんだと思う。


俺は、少し考えて、


 「・・・ぼっちでいるよりかはマシだ」


俺は答えた。


「そうと決まれば、早く旅に出ましょう!」


今まで静かだったメラが、突如元気になり、街の外に向かって走り出した。


「ちょっと待て!いくらなんでも急すぎるだろ!」


いきなり元気になったかと思えば、急に走り出す。


俺は、メラを追いかけながら尋ねる。


「・・・さっき、『共に行動する』って言ってたので、もちろんついてきますよね?」


メラが、ニヤニヤしながら俺を見る。


「とはいえ、装備とか全くないぞ」


「そういうのは、旅をしながら集めればいいじゃないですか」


メラはそう言いながら、街を走り出た。


「・・・せっかちだな」


俺も、メラに続き、街を出た。




______________



おまけ



「そういえば、なんで俺に魔物狩りを手伝わせたんだ?」


「・・・もしものときの身代わりにしようと」


「おい」


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