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最凶  作者: なっしー
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077 愛の精霊

精霊は召喚以外ではこの世界に留まるため万物に宿るそうです。

私は久しぶりに単身で水世界へと(おもむ)く。

理由はフランが泳げないというコトだ。フランの身体は金属の塊だ。つまり浮けない。真空は耐えられる体でも、水中では沈んだままになってしまうので基本泳げない。


かといって今のフランを1人で放置するのもどうかと思う。なのでマールとミクもお留守番である。


まぁ、アオとサクセスは側にいるけど。

サクセスは水中だろうと大丈夫らしいが、スタンモードは水中では危険なので使わない様にする。また、私の方が剣を振るうコトが水中では難しいので基本レーザーモードだ。


さて、そろそろ水草の森を抜ける頃だ。


「天魔様!もう間も無くです!」

「うむ、報告は竜王から聞いている。ご苦労だった!今後も水世界でしばらくは頼むぞ!」


水竜は頭を垂れる。


私と水竜は精霊の生まれる前のピンク色の光玉から5mくらい離れてその時を待つ。


「どんな精霊なのかおまえは知っているのか?」

「いえ、おそらく水関係ではないかと思ってはおりますが…。そうならここでの主にと思っております」

「そうだな、その場合成長するまでもう少しおまえに守護竜として頑張ってもらわないとな」


そんなコトを話していると光玉は段々と光が増していく!



「来たか!」


辺りが眩く目が開けてられない!


しばらくすると光は収まり、水世界本来の明るさとなる。

光玉があった場所にはピンク色の小さな光が浮いている。なんだろう、目があるわけでないのに視線を感じる。


「おい、水竜、コレは…」


とかいっているうちにピンク色の光玉はコッチへ向かって来る?避けようとしたが…速い!

油断していたとはいえ…って痛くない?


「天魔様!」

「え?」


私の真珠のネックレスの真ん中の玉がピンク色に淡く光っている⁈


「この世界は久々なの!」


…なんかやな予感がする。


「貴女からは(ほの)かに愛の香りがするの!しかもあまあまなの!」


愛?あまあま?

よくわからないので身近な水竜へ聞く。


「おい、水竜?」

「…確か、精霊は姿形は無く万物に宿るとされていて…自分の司る物に宿り易いとか?」

「それは知ってる!そうじゃ無くて!」

「私は愛の精霊なの!この真珠は綺麗なの!色々な人の祈りが込められているの!コレに宿るの!」


それは…トリトン族の祈りか…?


「では、水竜…、後は頼む」


ネックレスを外そうとすると…、外れない!


「ダメなの!貴女の愛が心地いいの!」


なん…、だ…、と…。

イヤイヤイヤイヤっ!愛?愛とか言った?


「私は別に恋人とかいないぞ⁈」

「愛の形はひとつじゃないの。恋愛、慈愛、友愛、博愛…いっぱいあるの。貴女は多くの人から愛されて愛しているの!」


…水竜は少しずつ後ろに下がっている。…逃がさない!


「水竜?どこへ行く?」

「いや、水世界の主ではなさそうなのでコレで…」

「イヤイヤ、ずっと『愛情』を込めて見守った水竜こそ持ち主じゃないか?」

「天魔様…精霊が選ばれたのです。保護者としてその精霊をお願いします」


このやろう…。


「貴女と行くの!」

「いや、しかし…」


あっ、水竜の奴、目を話した隙に逃げやがった!…覚えてろよ!

残された私…いや、私達は…。


「そうだ、アオ!私にはすでにアオという『使徒』やサクセスがいるから…」

「別にこの世界の精霊くらいいいんじゃない?」

「邪悪って訳ではないし…俺っちも構わないっす」

「高位の存在に感謝するの!」


…おまえら。


「私は疲れたの。しばらく寝るの。よろしくなの!」


そう言うと真珠は光が収まり色だけピンクになっていた。



どうしよう!

ユキ様久々に困っています。

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