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最凶  作者: なっしー
114/130

114 スカウト

センチュリーガードの誕生である。

さて、今日はアクアの騎士団の訓練場を貸し切って、武闘会を開いている。

主催は私になっている。というのも、武闘会(コレ)である程度腕の立つ者を集めて思想調査をした後センチュリーのボディーガードにしようと画策しているのだ。

そしてリーダーにはウチの影のアッシュにするので、今回アッシュには審判をやってもらっている。アッシュを借り出した時は、影のリーダーであるジットに散々恨み節を言われたものだ…。

それだけアッシュの腕がいいという事だ。


今回の武闘会はアクアと100年王国からの参加者がほとんどだ。両国は(ゲート)で繋がっているから参加しやすかったのだろう。約300人から本戦の48人が出揃った。基本、本戦に出た者は思想調査結果で全員合格なのだが、一応アッシュに何人かハネてもらう。


ギンっ!ガンっ!


「うおぉぉぉぉぉ!」

「フン!」

「おおおおおおーーー!」


決勝の結果が出たようだ。長剣使いの剣士を斧使いの戦士が制したようだ。

一応武闘会という事で、賞金とトロフィーを私から授与する。

本戦出場者を集めてアッシュがハネた者を除いた40人に個々の面接を行った。


「君のセンチュリーの推しは誰だ?」

「この国のソーン代表をどう思う?」

「武闘会の結果で就職できたらする?」

「天魔の魔女と戦ってみたい?」


と聞いて20人に絞った。


「さて、諸君!!君達にはウチのアッシュから特別訓練を受けてもらう!以降私の私兵として働いてもらうためだ。腕前、思想はクリアしたので契約してもらう!なりたくない者は今出てってもらって構わない!だが、栄誉と力を求めるならついてくるがいい!」


(ザワ)つきはしたが皆その場に残った。うむうむ。


「と言っても、君達も弱い雇い主には興味が無かろう!今から私と模擬戦をして貰う!アッシュ!」


アッシュは武闘会で使った20本の模擬剣を用意する。


「さあ、皆で私にかかってくるがいい!」

「えっ?」

「20対1で私にクリーンヒットを当てられたら君達の勝ちでいい!」

「…ナメられているのか?」

「やってやるぜ!」


20人は模擬剣を手に取ると一斉に襲いかかってくる。

当然連携など微塵も無い…。

私はサクセスをスタンモードで()いでいく。

いくら強くても訓練を受けていない20人など、盗賊の20人を少し強くしただけだ!遅れをとる私では無い!


20人を打ち倒して眺めながら…


「うむ、これから訓練を受けて最後まで耐えられれば次は1撃くらいは当てられるだろう。励めよ?アッシュ!後は任せる!」


こうしてアッシュのブートキャンプが始まった!


ユキ様が鬼…ゲフン、教官では無いようです。

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