112 未知との遭遇(希望)
フラグ立て…か?
結局不死の魔王とやらがどんなヤツだったのかわからずじまいである。
まぁ、今更魔王程度では脅威では無いのだが…。
先日の武闘会で勝ったのだ。つまり、3次元世界では負けることは無いということだ。力押しならだけど…。
そうするとますます本気の1撃は出せないのだが…。
まぁ、そんな機会もなかなか無いと思うからいいけど。
「ユキ様?」
「ああ、すまないフラン」
いかんいかん。つい考え込んでしまった。
「それで聞きたいこととは…?」
「うん、フランは宇宙を旅していたろう?超空洞について聞こうと思って」
「超空洞ですか?私も実際に入ったことがないですね。アソコは危険ですから…」
フランの話だと、入ると何年も暗黒の世界で進むことになるらしい。その中では方位も位置も時間すら不明になるそうだ。事前に正確な航行プログラムを組んでおかないと脱出不可能となってしまう。好んで入る者はいないらしい。中には不安と恐怖でおかしくなる者もいるそうだ。
うみゅ、不死の魔王…、頑張れ!
超空洞を例えるなら石鹸の泡の部分に銀河が密集して銀河団を作り、円状に超銀河団があるらしい。泡の中が超空洞といった感じである。
こう考えると人という単位はちっぽけに思えてくる。いや、宇宙が広大なのか。…これだけ広いのだから宇宙人の1人や2人現れてもいいのに…。
まぁ、フランもある意味宇宙人だけど、どっちかっていうと異世界人とか、異宇宙人だし…。
なんか、触手系のはヤダけど、こう、意思を持つ宇宙人にあってみたいものだ。
この間の武闘会は戦うだけだったけど、あの鬼の娘とかちょっとおしゃべりとかしたかったかも…。
まぁ、次回があるかはわからないけど、今度アオに相談してみようかな。
ユキ様、コレ以上新キャラフラグは勘弁してください。




