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第16層「負の連鎖」

 放置された遺体を燃やして弔った俺達は、町の外側へ向けて移動をしていた。


 俺が使った力に対して、住人が過敏に反応しているようだが、特に気にすることもないままだった。だが、何かをするためか、俺達を追いかける者たちも中にはいたようだが、外側へと進むにつれそれらもなくなっていいった。


 そんな俺は、やがてある感覚が鼻につく突端とも言える道に出た。


 ゴミのようなものが散在し、壊れた家や崩れた荷車――昔どこかのテレビがやっていた外国のスラム街を目の前に映し出された光景であった。


 人族の気配も周囲から感じた。

 視線を動かせば、そこにいる人族たちは首輪がついたままだったり、首輪痕が残るもので強引に引きちぎったかのようなもの、本当に多種多様な感じだった。 

 誰もが壊れた家に崩れ落ちていたり、生きているのか死んでいるのか分からないそれらの視線は、こちらをギラギラとした目で見ていたりと俺ももし海外旅行でこのようなところに迷い込んだら、思わず漏らしてしまいそうなほどのスリリングな空気が感じとれた。


 鼻につくのは、匂いだけではなくこれはこの雰囲気もということだろう。


 そんな俺達は、突然複数人によって取り囲まれた。

 よくありがちなアレかなと見渡した周囲はある意味予想を裏切られる光景。


 取り囲むのは、誰もが未成年ともいうべき幼さの少年少女。

 中にはまだ幼児だという年の子供もいたし、そんな子供たちがどこで手に入れたのか壊れかけの剣や槍のように尖らせた武器を構えて大人顔負けの睨みを持ってこちらを威嚇してきていた。


 それを見て俺は、こういう掃き溜めみたいなところで、子供達にこんな顔をさせることがこの町の真実かとなんとも言えない気持ちになった。


「おい!貴様は完全に包囲しているんだ。俺が一声かければお前らなんてボコボコだ!そうされたくなかったら――」


「オーリエ、地面を殴ってくれ」


「わかったヨ」


 俺は話を遮るように、オーリエへ頼むと特に構えることもなくオーリエはそのまま地面を殴りつけた。すると、殴りつけた衝撃が地面を伝わってそれなりの範囲が一時的に揺れた。


 その威力と衝撃に飲まれ、おもわず腰を落とした子供たちや少年少女といった連中はあっという間に、その顔を恐怖に染めてはガタガタと全身を振るわせるに至った。


「俺が暮らしていた国ではこれは威嚇射撃――いや威嚇攻撃に当たるんだ。つまり、2度目はないぞという行為。"これくらい"のことでそんな風に震えるってことは、この行為を乗り越えてまでの覚悟を持ち合わせていないってことだろ?そういうことだから ......出直せ」


 と伝えるが、俺へと言い放ってきた少年だけはその場で踏ん張るようにして俺達を睨み付けていた。


 俺はその覚悟に、関心する。

 しかし――


「相手がガキだろうがなんだろうが、容赦はしない。逃げること、生き延びることを捨てるお前は勇気ある少年じゃなくて、ただの臆病者だ」


 俺の言葉にオーリエは大剣を背中からアラーネは糸を生み出し、ティニは胸を揉み始めた。


 ......。


 ......戦闘中に胸を揉むという気の抜ける戦闘態勢を取るティニには、改めてデニアと対となるような......例えば、洒落じゃないが槌とかの武器での戦い方を教えた方がよさそうだと感じた。


 そうやってやる気を見せたこちらに対して、さすがに踏ん張っていた少年もその迫力に負けたのか、青い顔をして俺達の周囲へと逃げろと声をかけていた。


 俺は、その行動にそうそれでいいと、お前のその勇気でこんな幼い子供たちは助かるのだと心の中で賞賛を投げかけた。


 ――だがそんな中、あるところから一声がかかった。


「やめとくれ」


 周囲の温度というか、緊張感がその1声によって塗り替えるかのようなそれに俺達は、本気の警戒を持つこととなった。


 そんな俺たちの下へ、しわがれ、年老いたと思う姿からは考えられないような雰囲気を放った棒の杖をついた糸目の老婆が、建物の奥からやってきた。


「ばっちゃん!」


 そんな老婆の下へと、子供たちが逃げていくとこちらを隠れながら睨み付けていた。


「......さっき、ミバを燃やしたのはあんたらかい?」


 ミバ?


「ミバってやつかは知らないが、遺体は俺が燃やした。あんな吹きさらしに自らの死んだ体を放置されるのは冒涜以外の何者でもないし、何よりも可哀想だった......からな」


 俺の言葉に周囲の空気がさらにまた、変わった気がした。

 それは行動にも現れて先ほど睨み付けていた少年がなぜか突然、俺のほうへと駆けて来ては跪いて感謝の言葉を伝えてきたのだ。


「あんちゃんがやってくれたのか!......ありがとう!ありが......あ、グズッ......あ、あんな状態で俺の姉ちゃんが放置されて......なんとか......なんとかしようと思ってる俺達を......あ、あいつらは......あいつ......ウァァーーー」


 そこにいたのは、先ほどまでは決して少年らしくない睨みをした少年じゃない、まさに少年らしい少年の姿で泣き声をあげて泣き叫んでいた。また、周囲にいた子供や他の少年や少女たちも釣られたかのように周囲で泣き声をあげてはさながらその光景は葬式での出棺場面に遭遇したかのような感じを思い出した。


 姉ちゃん......か。


 どうやらあそこで俺が見つけたあの人族は、こいつの姉で死んだ後に無残にもあんなところに放置されていたようだった。それを俺が勝手に燃やして弔ったことに感謝までするなんてと俺の心にはそんな思いが宿った。


「あたしからも礼を言わせてもらうよ。旅のもんだろ?あんたらは」


「ああ。その放置の件もあるし、異常じゃないかと思ってどういうことかを調べるためにここまで来たってわけだ」


 俺の言葉に、ただでさえ開いているのかどうか分からないほどの糸目が見開いて何か感慨深いものを持ったのかしばらくしてすごく重みを感じさせるそうかいという一言を言い放った。


「ここじゃなんだから、うちにくるといいさね」


 そうして俺達は先ほどまで泣き声を上げ、いまだに涙に濡れた目をする子供たちに手を取られながらも老婆の言うほうへと誘導されてついていくことにした。




「見ての通りなんもないから、出せるもんがなくて悪いねぇ」


 確かに住まいらしき場所には、こんなところに人が住めるのかと思えるほどに寂れていて、革のようなものかそれらを強引に繋ぎ合せた屋根で雨露を凌いでいるのかというのが印象的だった。


「......気にしないでくれ。それに、飲み物ならこっちにあるから俺が出すよ」


 そうして俺はポーチから水精石付の水筒を出して折紙によってコップを作り出した。その一連のことに老婆はおろか子供達まで驚きの声を上げた。


「......なるほど。遠い目からクリアムがあんたらの行動を見てこちらに教えてきたが、確かに不思議な力を持っているようだねぇ」


 そんなことを言って、完全に魔法だともいえる力を受け入れるこの逞しい老婆に俺は二の句もあげることはできなかった。ちなみにクリアムとは俺の前で最後まで根性を見せたさっきの少年だ。


 遠い目だったこともあって、縄張りに入ってきた俺達が姉の遺体を燃やしていた俺達とは気付かなかったようだ。......こういってはなんだが、オーリエは大きいから目立つと思うのにそれでも気づかなかったと言うのも妙な話である。


 周囲がすげーとか、どうやっているの?とか、その腰のものみせてくれとかやいのやいのとにぎやかになってきたが老婆の一喝でシーンと静まり返った。


 俺は、オフクロに持たされた菓子類を渡してアラーネに遊んであげてくれと頼んで、ティニも付き合って子供達とその場を去っていった。


「申し訳ないねぇ。あの子らは、魔法を知らない世代なもんで、珍しいんだよ。ま、今じゃどこの子だろうが珍しい代物なんだがねぇ」


 老婆ほどの年齢であれば、魔法全盛期時代も経験しているから別段珍しくはないからゆえの理解力かなと俺は納得した。


「ま、それよりもだ。ばあさんくらい生きているのならこの町のこととか知っているんだろ?それを教えて欲しいんだけど」


「......」


 俺が入れたお茶を飲んで、何かに気付き懐かしいねぇと口にする糸目の老婆にというか、格好を改めてみるとその着ている服に見覚えがあった。


「なぁ、ばあさん......その格好はもしかして着物か?」


「おや?お前さん、黒髪だし......もしやと思ったんだが、サチホのほうから来なすったのかい?」


「サチホ?」


 幸穂か、幸帆か漢字は分からないがなんとなく日本語っぽい読み方だ。


「違うのかい。......サチホは、ここから南の果てにある国だよ。ま、今はこんなんだが、あたしゃ当時、大名陛下のお傍付剣士指南役を勤めたほどさね」


 だ、大名陛下?

 なんだその大名と国王がワンセットになったあわせ技はと思ったが、口は噤むことにした。


 しかし、あの時感じた雰囲気になんとなく只者じゃないと思ったが、やはりそういう職についていたくらいの実力者だったかと納得することができた。


「今は鎖国状態で国が開かれておらんらしいからゆけんがのう、ま、いいところだから鎖国解除の年に一度行ってみるといいよ」


 鎖国に解除の年なんてあるのか。

 俺は、自分が習った歴史があべこべになりそうな感じだったが、そうするよとだけ答えてお茶を濁しておいた。


「それで、知っているだけでもいいから教えて欲しい」


「ああ、それじゃまずは大陸の歴史を語ろうかねぇ......今から200年前のことさね」


 今から200年前。

 この大陸には、3つの国があったそうだ。


 湖と周囲の森を中心としてだいたい半分ずつ治めていた国、北の国と南の国、そして南の国をさらに南に下ったところに今もなお続くとするサチホの国の3つの国だ。


 北の国は、主に海産物、広大な農業地帯から取れる収穫物などの取引によって財を成して、今後のことを考えた結果に建国をしてできた国だという歴史があったそうだ。


 逆に南は信仰――つまりは宗教国家として独自の国教により、信者のお布施によって支えられた国ということだった。


 しかし、その当時、横領や癒着、同教ながらの宗教弾圧や派閥を巡った内乱とも言える争いが頻繁にあったそうでそれに伴って、宗教離れが起こったことで、序々に信仰――つまりは信者の寄付によっての国を支える費用がなくなってしまったそうだ。


 そこで、とある男が北との条約によって手を出すことを禁じていたいわゆる禁制品を北の国には内緒で、裏市場に流しての売り買いを行なっていた。南の国はそれに盛り返していき序々にまた潤いを見せていくことになる。しかし、今度は金銭によって生み出された芸術品や珍味などといった北からの高級品などを、まるで自らの力を示すかのように買いまくっては贅を尽くした暮らしぶりをしたことで、なんの経済対策もしていないことにより再び、国家存亡の危機に陥ったという。


 そこで、過去の栄光に縋っていたその男の子孫たちは今から100年前に禁忌中の禁忌に触れることになる。


「それは、もしかして......」


「子供たちを連れて行ったあの亜人族のような希少族の売り買いだよ」


「......」


 希少族を取引の道具にしたことで、古くから湖に住まいそれらの守り神として在り続けた水竜の逆鱗に触れた結果、大洪水という天罰とも言える災害が起こったそうだ。その威力は凄まじく、今の大陸事情を形成するかのように、湖を中心とした周囲の大地は、削られるほどの勢いと森などをなぎ倒しつつ、今の領土よりも湖側にあったがために両国自体も有無を言わさずにそれに押し流されていったという。


「こうして2つの国は、滅びを迎えたんだよ。この話は当時流されてきたという南の国側からの色々な資料の書かれた羊皮紙の読み解かれたもの、それから亡命を希望しサチホに移住をした南の国の者たちから聞いた話によってまとめられたサチホに古くから伝わる歴史書だからサチホではそのように伝わっているけれどねぇ」


 南の国から洪水によって流されたそれらを元にってことはかなり信憑性がありそうなことは伺えた。伝聞だけじゃあどうしてもその伝えるものの一方的な物言いでいくらでも変えられそうだし。


「それで?その後はどうなったんだ?」


「......ああ、生き残りのものたちがまた1から始めたそうだよ。今でこそ、まだ町と呼ばれちゃいるが......あんたらも、規模を見て分かるだろ?もうここは国にも近い規模だってのをさ」


 それは思った。

 城下町か何かかというくらいにこの町は広い。


 迷宮創造(ダンジョンメイカー)の力を使うのに、一体どれくらい時間がかかるのかと考えられるくらいに広いと感じた。


「ここの町以外の南側の町はどこも元・南の国の住人が立ち上げてその子孫たちが治める旧・宗教派の町たちさ。今の別の町事情は、さすがにあたしも分からないけどねぇ」


「じゃあ北の国は、その元商売をするしていたものたちがってことか」


「そういうことになると思うよ。それで、商売の大切さを知ったらしい宗教狂いどもが自分たちも商売を始めようとしてできたのが今の国の状態さね」


 マーチャン商国はそうできたのだと知ると、北の国ってのはいわゆる完全な被害者だよなという点だ。南の国が起こした問題に、連帯責任的な感じで一緒に滅ぼされ、それから復帰したかと思えば、自分たちの強みだった商売を南の連中に真似されるかのように始められたと考えれば、北に住まう人たちがあまりにも不憫に感じるなと俺は思った。


「ま、どっちもどっちさね。なんせ、その禁忌中の禁忌に触れたのは何もこちらだけじゃないってことさ」


「あっちも関わっていたってことか?」


「たしか北西部を収めていた領主がそうだったって聞いたことがあるさね」


 ......おいおい。

 それはあれじゃないか、今の状態に丸被りじゃないか。


 南西と北西とが組んで希少族を狩ろうとするという行動は、過去となんらかわることのないようなそんな気がした。


「話が脱線したね。それで、この町の話になるんだが......宗教派の一族が作ったと思われる今のこの町を元々作り上げたのは、その当時と現在の"やり口"から見ると、おそらくは宗教側の――それも2つの国を滅ぼすきっかけを作り、絶対禁忌に触れた南の国の一族らしいねぇ」


「やり口?」


「......宗教にとっての戒律さね。当時の歴史書を読むと何か何まで一緒だったということさ」


「当時の戒律が、今の町のルールに......か」


「身分という戒律が当時もあったそうだけどねぇ......あたしらは、首輪がついていたり、首輪の後があったりというのをここに来るまでの間に見たと思うさね......」


 確かにこの町に到着する前、到着してから、そしてここに来るまでとしつこいくらいに首輪をつけた人族は見てきた。


「それは、昔から続いていた悪しき風習でね。魔法が使えてた頃まではそれらを魔法で管理していたこともあってか魔法が使えなくなった今もある種の証みたいな感じで使われている名残だねぇ」


「奴隷紋もか?」


「ま、そうだろうねぇ。......あたしゃ、うちの爺さんに連れられる形でこの町に入った身なんだがね......この町に暮らすものに一度逆らったってだけでこの外側というゴミ溜めに落とされた口さ。つまり――」


「別のところから移住してきたものが大半で、一度でもこの町生まれの身分あるものに逆らったら......ってやつか。どこの世紀末だよ」


「せ、せいき?」


「いや、なんでもない」


「そうかい。ま、ここに来る以前に立ち寄ったことのある他の南側の町に住まうもんは少なくともここまでひどいもんじゃなかったねぇ」


「ここだけってことか」


「そうさねぇ」


 自分たちに都合のいいところはそのまま残して利用するってのはどこも同じみたいだ。それがこの町は特に顕著だっていうんだから、身も蓋もない。


「......言葉もないな。で、身分ってのは具体的には?」


 俺はそれを聞いてみると、この町の宗教における身分は主に4段階。


 一番上が聖職者で、いわゆる支配者層が一番上という奴だ。


 次にその聖職者へ御奉仕をする役につく役人クラスが2番目となり、その次である3番目が労働階級にあるもので一般の酒場や宿、市場での売り子、また建築関係という自由な職につける一種の平民と呼ばれる身分に属するらしい。


 そして最下層ともいえるのが、4番目だ。

 これらは町の衛生面に関わる衛生上の汚い仕事などに従事するものへ与えられる身分らしくてもちろんそれによって奴隷となるものもいたし、被害が最も与えられる立場にある最下民という立場にいたそうだ。


 しかし、それだけではないようだ。


「だが、4番目の"身分"も、まだ"身分"があるだけマシさね。4番目だろうと暴力を振るわれれば捕まるし、死ねば共同ではあるけど、墓を与えてもらえるわけだしねぇ。だけど、あえて5番目があるとするならばそれがあたしらのことだよ」


「ばあさんら?......つまりはあの遺体の子のように放置されるような......そういう身分ってことか?」


「身分も何も......もうすでに人族とすら認識されない――」


 疲れを感じさせるように笑みを浮かべた老婆は、続けて一言だけ言い放った。


「あたしらは、"畜生"さ」


「......畜生?」


「この町の宗教の言葉であたしらのことを畜生ブルットっていうんだけどねぇ。その畜生ブルットは家畜と同義なんだよ。人族が家畜のためにわざわざ墓を作ったりしないし、家畜のために身分があるわけもないってことと考えれば分かりやすいさね」


 つまり、人族における食用の鶏、豚、牛みたいなものか。

 

 老婆の話を聞き終えた俺は、正直唖然とした気持ちしかない。


 人族が人族として認められない国なんてというのは、常識的に考えてもありえないことであるからだ。カース制度の授業――テキストから学んだことでも感じたことだがつくづく人という種は都合の下に生きているのだなと思った。


「......ここにいる子もこの外側に生きるものみんながそうだよ。外から希望を求めてきた結果、この外側に映されて首輪付や紋付、主人の慰み者になって子を孕み、産み落とした生まれながらの家畜ってのもそうだよ。人の身なれど、人にあらずさね」


 家畜的な扱いをするくせにその家畜へ性行為をするってのは、さっきのいわゆる"都合的な解釈の下"なのだろう。勝手だなとは思うが、それが人間や人族なのかもしれないと解釈をした。


 俺は俺が考えているよりも、最悪な歴史を持つこの人たちのことに何も言うことができずにこのお茶はおいしいねぇという老婆の声を黙って聞きながら考えていた。


 どうすればこの人たちを救えるのかと。

 それは亜空間レイアウト『アレ』のコスト最大数増加という意味での貢献度のこととかも一考にあるわけだが......俺が進めるダンジョンライフ・ロンダリング概念の応用としても合理的であるかと思っているからである。


 それと同時に、その話を聞いてしまったがゆえにどうするかと悩んだ俺は、本来の目的をコロっと忘れてしまうという"悪癖"が発動していたことにまだ気付くはずもなかった。

タクトの悪癖:ゲーム大好きがゆえに生まれた悪癖。

       1つのことに集中すると他がぼやける――つまり忘れてしまいます

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