第39層「迷宮"チュートリアル"ロールプレイ①」
今回、仕組みなどの説明回なので8000文字未満と長くなります。
迷宮前の森から入り口を見上げる。
入り口の左右には、風神雷神っぽい石像が"二匹"並べられている。
そして入り口の上には石版に彫られたこの世界の文字でこう書かれていた。
『命知らずの侵入者たちよ。迷宮"チュートリアル"へようこそ
魔法の力を持つ武具、防具、道具を求むるものは先へ、臆病者は去れ。』
それを見ておちょくってるなーと思いつつも、いよいよ攻略する初日を迎えたことに感慨深いものがあるが、そんなのは本番を迎えた時にでもと気持ちをグッと引き締める。
今日から行われる試験攻略は、実際に侵入者と同じ体験をと"ロールプレイ方式"でここからスタートする流れとなっている。
「よし、じゃあ俺たちはこれから冒険者......違うな、侵入者だ。早速冒険にでかけるぞ!」
「お前のテンションがよくわからんが――まぁ、付き合ってやらぁ」
「頑張るヨ?」
「............コクン」
三者三様の反応をしつつも、共に冒険をする仲間を改めてみる。
薄紫の毛皮を持つ西の大陸に住んでいた狼頭族――ジャックスは、動きやすい合皮のジャケットを着て身軽な格好をしていた。ズボンも元々履いていたものでチャイム製造の証であるベルっぽいマークがついている。ブランドという俺の言葉に何か琴線が触れた様子だったが、その影響を受けたものらしい。
短剣は普通のものに変わっている。なお、彼が独自で持っているあの牙が指の腹についているタイプのグローブも現在はとある理由からダイクとエロナの預かりとなっている。
その横にいる水色の綺麗な髪と褐色の肌を持つ超大柄なオーリエは、あの変衣リングをつけることなく、こちらも一般的なタイプの砂鉄製のそれぞれの部位に分かれた鈍い銀色の鉄鎧を装着している。そして背中には大剣を刺していて装着タイプの盾も左手につけられていた。全て彼女のサイズに合わせているので、その盾も一般的な盾よりも大きい。そのため、充分に「守る」という性能を発揮できるようになっている。
さらに隣には、薄い黄色と白交じりの髪で相変わらず眠そうな目付きながらぼーっと立っている糸使いのアラーネがいた。彼女は自身が生み出した糸で作った自前の服を着ていた。俺が参考になると思って渡したマンガなどから独自に作ったその服の上には合皮製の肩当、胸当て、小手、レッグガードなどと一般的な装備品で固められていた。彼女も動きやすいようにしていて武器となる自らの糸とは別に小剣を持っていた。
最後の俺であるが、俺も今回はいつものジャージではなく――いや、ジャージは着ているがその上からアラーネのように皮製の防具をつけている。手にも仕入れた盾分の補強で作った同程度の盾を持っている。戦闘に関しては支援役や後方からの攻撃タイプという位置になり、前衛組のジャックスとオーリエをサポートするためにも自身の身を守る術が必要だということから用意した。
あとは、荷物持ちとしての側面もある。
食料、水、原始的な野営道具類は迷宮では貴重品。
その準備にも余念はなく、何度も確認した。
なお、俺たちの装備には魔法付与付武具防具のものは一切持っていない。
この"縛りプレイ"といえるものも侵入者となるべく同条件という側面もあるが、冒険っていうのはこういうことだというジャックス先生のありがたい指摘があったからでもある。
現代社会で生きてきた人間にとって、ライターのような発火効果の魔道具などですら駄目なものらしいというのはまだ俺がそれだけあちらの習慣に染まっているのだろうと反省をした。
そんな俺たち4人は早速迷宮へと入ると、ラウンジを通り抜けた。
ちなみに、アベさんは俺たちとの実力差とある理由から今回は遠慮してもらっている。
入り口を先へ進むと、すでに部屋を移し終えた後の旧・魔物部屋、旧・作業部屋だった辺りを通り抜けてやがてラウンジへと出た。先の二つの部屋は、酒場の左のスペースへ移している。そこには他に迷宮運営委員会用の仕事部屋や兵舎などが出来ている。
なおも拡大するラウンジは東部側は、酒場宿の建物とその前のスペースは商人用、店舗用とまさに商業区域とでもいうかのような空間があり現在は寂しい状況だが後々ここも、外部から許可を得た商人とこちら側の商い担当による取引などでにぎやかになるだろうと思う。
ま、これから必要なものなどがあれば、さらにラウンジ内の西部も追加で建物などができると思うので、まさに迷宮の町と化していくのだろうと思いいつつ、俺たちは本丸の横にある迷宮ギルドのカウンターの前までやってきた。
「ダディ、わくわくしてるわねぇ~」
「ギルド総長様自らご案内って。......ああ、まぁ~結構長い時間がかかって作った思い出深い迷宮だし、そりゃワクワクもするよ」
やってきて、もう半年以上が経過しているここは本当に1から始めたものだ。
最初にアベさんと出会ってから始まった迷宮作りもいよいよテストをするまでになったそれに何も思うところがないわけじゃない。
「それじゃ、テンプレート通りに対応させてもらうわねぇ?」
「頼むよ」
そんなやり取りをした後に、それではこほんっと迷宮に関する説明を聞く。
「改めて......迷宮"チュートリアル"へようこそ。当迷宮は侵入者であるあなた方を歓迎いたします」
侵入者を歓迎というのは、なんという皮肉だろうと思う。
直情的な奴は、おそらく舐めてんのかぁとか掴みかかった瞬間にここで目の前の娘に解かされる結果になるだろうなと想像は容易にできた。
「この迷宮は我々が運営する迷宮となっており、また管理をしております。その中でも私は、ギルド登録の手続きや迷宮に関する質問、進入された際に迷宮内で出会う魔物たちを倒して確率で取れる魔石の買取などを目的として設立された互助組織となる迷宮ギルドというものに属しております」
説明が続く中、ジャックスたちを見るとほうとかうんとか「......」とか反応が様々だった。
「当迷宮ギルドは登録制となっております。登録をされずとも、ご自由にご入場いただけますが、その場合、私どもからのサポートは受けられないことになります」
分かりやすく言えば、ここは国境の関所のような場所で国境に入るには、もちろん登録が必要になるが、それをしないのも自由だ。ただし、登録なしに入ればもちろん密入国扱いになるためこちらが提供するものは利用ができない。
「ギルド登録は無料にて行わせていただけますが......いかがなさいますか?」
侵入者向けにと決められた通りの一連の説明をホステスから聞いた俺はよしよしと頷いて登録する旨を伝えて、用紙に事前のテスト通りに記入していく。
やがて、テスト通りにきちんとカードへと変化するそれにそれが初めてであるジャックスとオーリエは驚いていた。アラーネは相変わらず分からん。
「ご登録ありがとうございます。こちらのカードが登録証となり、ギルド員の証となるものでこの迷宮内での施設を利用の際に必要となるギルド証です。そちらに書かれている項目の説明をさせていただきますが、よろしいでしょうか?」
同様の決められたセリフで説明を受けた俺たちは、これまたテスト通りにそれらの説明を受ける。おおよそは先日俺が調整した時に俺がアラーネに説明した内容と同様である。
「紛失しても当迷宮ギルドへお越しいただければ、"引き寄せる"ことは可能ですのでお気軽にお申し付けください。分析、解析等を行う行為をした場合は、自動的に消失しますし、二度と当迷宮の敷居を跨ぐことはできなくなります。強引に進入しようとすればどうなるか......それは言わないでおきますが、ご注意を」
本番ではこの件は、もっと威圧感を持っていうことだろうそれは俺には棒読みも同然で話すのでちょっと緊張感にかけるものだった。
カード機能は、携帯で位置情報を探る時に携帯の会社が行っているサービスから着想を得て付随しておいたものだ。中にはこのカードを調べようとする輩は必ず現れるはずなのでそのためにも自爆機能もつけられている。
自爆といってもドカン!じゃなく、サラサラと砂に変わって消えるタイプの自爆であるので、誰かが傍にいても安心である。
「以上でギルドの説明を終えます。なお、一点だけ申し渡しておきますと、当迷宮は主に迷宮への挑戦をというのをコンセプトに持っておりますので登録だけしてこのラウンジ内に入り浸る行為というのは禁止させていただいております。当然罰則もございますので、そこもご注意ください」
話しは罰則まで進み、やがて全ての説明が終えるとカードとは別にあるものが配られた。
罰則も先ほどの通りで簡単である。
迷宮内で暴れたり、従業員となるホムンクルスに絡んだり襲い掛かったりは無論重罰となるので即刻別室の監獄行きとなるし、カードの賞罰欄にそのことが書かれて記録が残る。すぐに釈放はされるが、カード情報に書かれた情報からこちらが定めるブラックリストにでも載れば、その後の侵入者には、悲惨な末路が待っているだろうが、それは自業自得である。
ここを住処とするのも当然排除される。迷宮に3氏族以外とか俺たちが許可を出した連中以外の"そういう"のはいらない。
また、当事者同士の争いには感知しないが、迷宮に関連するものであるならば、絡めたほうは排除されるというのが一応決められているが、臨機応変に対応というところがレティを通じて決められるものとなっている。
婦女暴行なども同様で、俺の過去から考えれば当然許せるはずがないので、内容は割愛させてもらうが、つまりは絶対に許さないということとなる。
冒険で気持ちが盛り上がり、盛るならば合意の上で、宿にて行えが基本だ。
なおここは歓楽街なんかじゃないので、こちらでそういったサービスは行う施設も人員も用意はしない。するならば自分たちで用意するかでしてくれということとなる。
一連の説明を終えたホステスがそっと何かの紙片を渡してくる。
「こちらは、帰還陣とする円形の模様が描かれた場所で使用することでいつでもこのラウンジへと戻ってこられるキップとなっております。入手に関しては、迷宮内の宝箱などでも手に入るものですが、ギルド登録をされた初回特典として配布しておりますので、どうぞお持ちください」
そうして切符サイズの紙片を渡された。
これもいわば、侵入者への救済処置みたいなものである。
これが手に入れると、例えば3階層からここへ戻ることをすることなくそれぞれの階層に設置された帰還陣さえ発見できればいつでも一瞬で戻れるのだ。
まぁ、その帰還陣もどこにあるのか分からないだろうから、侵入者が最初に行うのはその探索だろうと思う。
やがて全てを終えた瞬間にふぅ~とため息をついて、ホステスがどうだったかしら?と聞くと今回のセリフを考えた自らの台本の評価を聞いてきた。
「いいんじゃないか?」
俺がそういうと、あらうれしいとカウンター越しに抱きついてこようとするのを避けた時突然俺の胸に衝撃が襲ってきた。若干痛い。
「......レティ、いきなり現れるなよ。びっくりするじゃないか」
「えへへ!パパ、登録終わったんでしょ?じゃあそろそろ"処置"しないといけないかなって思ったら待ちきれなくて!」
そう言ってニコニコとするレティの頭を撫でた俺に、レティはコホンと言ってあることを確認するかのように聞いてきた。もちろん、実際に侵入者がやってきた時に登録終了後このように毎回抱きついてサービスなんてことはさせるわけがない。
どこの馬とも分からぬ奴にレティを触らせるかと考える俺は立派な親バカなのだろうか?
「うれしいな♪......じゃあ、ここから先は迷宮に関する記憶を封印させるけど準備はいい?」
そう。創造主の俺は、迷宮に関することは当然のように知ってしまっている。だが攻略するにはそれが邪魔だと考えているので、もはや迷宮に関することならば自由自在にとさえ言えるレティの力で記憶を一旦封印することになっている。
「ああ。早速頼むよ」
「わかったー!」
そう言って手を翳すと、その光が俺やジャックスたちを包み俺は先ほどまで鮮明になっていたものがまるで真っ白に上書きされるかのように思い出せなくなったことに気づいた。もちろん、ロールプレイで受けた先ほどのギルドに関することなどは覚えている。
「どう?」
「......すごいな。お前らは分かるんだけど"中"のことや、使えてたはずの迷宮魔法のフレーズまで何が何やら全然わからなくなった」
「俺らは元々、そっち側はノータッチだったが......なんかスっとするぜ」
念のためという意味もあって、ジャックスたちにも封印を施したようだ。
まぁ、一応念のためだとジャックスたちに伝えた俺に、レティはワクワクといった感じで門へと指を差して、案内するかのように自ら向かっていった。
娘長だからか、『D.C』の運営総長だからか、レティの前では借りてきた猫のように大人しくなっていたホステスにこれからよろしくと声をかけて別れた俺たちはレティに続くように門へと向かう。
その門の両サイドには、まるで警察官かとでもいいそうな格好の姿をしたヤンキーとレディースが長を務める『D.C』と書かれた腕章をつけた自警団員の2人の魔獣が立っていた。
容姿は2人よりも背は低くそういう魔獣特性なのか、アホ毛っぽいのが生えているが彼ら同様で茶髪だったり、赤毛だったりの地毛と個性的な髪型で下っ端然とした印象である。記憶を封印しているせいかそこまでしかわからない俺たちへ挨拶がされた。
「あ、大頭チッス!」
「チーッス!」
見た目は完全にそれ系な2人はそう言うと、門の扉を両方から奥へと押し込んで開いた。しかし、大頭ってなんだ大頭って。
ため息をつきながらも2人からレティへと視線を移して、早速声をかける。
「じゃあ行ってくる。何かあるか?」
「......もう、これ忘れてるよ!」
そう言って渡してきたのは、馴染み深いノートとシャーペンだった。
先にも述べたように今回は魔道具なども持っているわけじゃないので、背負うタイプの土嚢に使う袋へとそれらを入れながらそういえばテストだし、矛盾点を洗い出す作業もあったなと考えた。
「サンキュ。じゃあ気を取り直して......行ってくるぞ」
「頑張ってね!」
そう言って小さい手をヒラヒラと振りながら見送るレティへ手を振り替えしながら俺たちはようやく迷宮の本丸へと足を踏み入れた。
中は、松明もないのに不思議と明るくなっている。
記憶がないせいか、違和感があるが"想像"の上では何か仕掛けがあるのだろうと気にせずに前へと進むことにした。基本的に、前衛2と後衛2なので先をジャックスとオーリエが進み、俺とアラーネは後ろから続く形になっている。
通路は3人ほどが横に並んで歩けるくらいだが、魔物との遭遇を考えれば今くらいにはちょうどいいかもしれない幅だった。
特に何事も起こらずだが、罠を考えた俺によって慎重に先へと向かうことにした。だが何事にも突然はやってくるようだった。
カチっという音に嫌な予感を覚えた俺は、罠かもしれないという言葉の前に発動したそれになすすべもなかった。
――ゴオオオオオオオオオ!
通路の両方が音を立てながらもまるで潰すかのように迫ってきたのだ。
ジャックスが潰されない位置へとやっていき、オーリエが盾を構えてそれをバカ力で抑えている間に俺とアラーネはジャックスからの手をとって脱出し、オーリエもやがて彼女の体躯に見合わない速度で転がるようにそこから脱出を果たした。
ガガーンという音とともに通路が閉じると、冷や汗が背中を流れる感覚がした俺はぽそっと呟いた。
「典型だとは思うが、実際に経験してみるとアレだな」
ゆっくりじゃなく、すぐに迫ってくる壁は予想以上の精神的な圧迫感を感じた。
誰が作ったかは思い出せないが、助けとなったけど元々は罠のスイッチを踏んだ張本人のジャックスにチョップの制裁をしつつも、心の中で罠を作ったものへグッジョブと内心で思うことにした。
そのあとも気を緩めることなく、歩き探索をしているとやがて魔物と遭遇することとなった。......俺が別の意味で脅威を覚える魔物と、だ。
「ム、ムカデ......」
足が何本あるか分からないその気持ち悪い容姿がゆうに2mは超えるほどのそれは俺たちへと何かの液を放ちながらも突進を始めてきた。苦手意識によって青い顔で先ほどとは違う汗を掻きつつも逃れるように転がった。
全員が液体発布攻撃をかわすと、当たった地面はジュウっという音とともに白い煙が立ち上った。
「毒か?」
ムカデは確か毒が下あごにあるって聞いたことがあるしと、ジャックスの言葉に同意した。
そんな俺たちは武器を構えて事前に打ち合わせたようにジャックスが短剣で牽制してターゲットを前衛2人に移させる"ヘイト管理役"で隙を伺って攻撃のチャンスを図る動きへと変えていく。
ジャックスは素早さを、そしてオーリエは盾を使って長い胴体をしならせるような攻撃や突進、丸まって突撃してくる攻撃をかわしたり盾で防ぐことで時間を稼いでいた。
そんな前衛のおかげで折り紙を折る時間ができたこともあり、俺はそれを後方から飛ばした。
「折疾風車!」
風車はまるで意思を持っているかのように飛んでいくと、斜めにムカデの魔物を切り裂いていった。
「......綾鳥"蜘蛛糸網"《スパイダーネット》」
毒々しい体液を撒き散らせながらもそれらで暴れる体を俺のさらに後方にいたアラーネがまるであやとりのように手で組み合わせた網状の糸が鳥のように飛んでいって、その糸によって分断されながらももがく魔物を縛った。
「中々よさそうだな。アラーネちゃんよぉ?」
「......あやとり、楽しい」
そんな言葉を交わしつつも、ジャックスが先へ向かうかのように短剣を構えて切り刻みをする中でオーリエも盾を両方で構えて跳躍すると――
「盾"重撃"《シールドプレス》!」
自らの体躯を利用した、その"のしかかり"ともいうべき攻撃をムカデの魔物へと天井を蹴ってから突撃をかましてそのまま盾を下にして潰した。残ったのは、見るのもおこがましいほどのグチャグチャな跡とその体液を受けてもケロっとしているオーリエのみであった。
「大丈夫かー!?」
苦手な虫だったが、それどころじゃなく先ほどの毒のようなものを吐き出すということもあって怪我とかを考えたがどうやらそういったものもないようだ。
「どうしてそんなに離れているノ?」
心配だったが、大分距離を取っていたのを突っ込まれたために苦手なんだと伝えると、ニヤニヤとしたジャックスが納得したかのような口調で言った。
「おめぇが、いの一番に向かいそうな魔物の捕縛に行かなかった理由がわかったぜ」
まるで愉快そうなそれにイラっとするが、そんなことを気にする前に俺は水はいるかとドサ袋に入った飲み水を取り出そうとした。
「大丈夫。それよりも、飲み水は大事だからとっておいたほうがいいヨ?」
という言葉を聞いてそういえばそうだと思いなおして俺はせめてこれをとタオルを手渡した。
冒険者ってのはつくづく後処理にも気を使うんだなと改めて思った。
まぁ、俺たちの場合は折り紙やアラーネの糸というイレギュラーはあるけれど。
初の魔物を倒し終えてあらゆる処理を終えた後、探索を再開した。
説明で聞いた魔石は出なかったが、まぁそんなに甘いことはないなと思いなおして始まった迷宮攻略への不安や期待に胸が熱くなるのを感じるのだった。




