青年期23
「あの仔馬について、何か言う事は?」
可愛い仔馬とか言ったら殺されない?コレ大丈夫?額に青筋とか浮かんでない?
まぁ言うんですけどね。
「可愛い双子の仔馬ですよ、隊長。それ以上でもそれ以下でも無いですよ。隊長が確認した時も、落ち着いた物だったでしょう?ウチの村の新しい家族がうまれただけですよ」
公式見解はコレですよ。何と言われようと、この公式見解は変わりません。アレはゴルとハルの仔です。何か問題が有りますか?
アルカイックスマイルで平然と嘘を貫きますよ!
「コレのどこが大人になったって言うんだ?昔と何も変わらんじゃ無いか…娘から話を聞いた時は感慨深いものがあったってのに。俺の感動を返せ」
項垂れた隊長の頭髪に白い物が増えてた。もしかして、心労が溜まってたりします?お年の割に白髪が多い様な…
「隊長が何の話をしているか、俺にはサッパリなんですけど?迷宮内で産まれた仔馬を助けただけの話ですよね?過去の事は、野生馬を捕まえた話ですし、ちょっと良くわからないです」
おい、どんなに話を蒸し返そうとしても公式見解が揺らぐ事は無いぞ。それと娘さんの前で過去の所業を暴露するのはやめろ。尊敬の目で見られてたのに、俺の評価がドンドン下がるじゃ無いか。
「こんな無茶な事が起きるのは今回限りじゃないですか?まさか迷宮内で出産するなんて、予想も出来ませんでしたよ」
次からは牝馬だけで来るからね。血を薄めるには必要な措置なんや。
「前の時も、こんな事が起きるとは?と思ったんだけどな。お前が街に来るたびに、何がしかの問題を持ってくる様に感じるのは気のせいか?」
「それは隊長、さすがに気のせいですよ。半々くらいで持って来てるかもしれないですけど、俺が発端ってのはそんなに無いんじゃないですか?」
なかなか突拍子もない事してるんだろうか?別にそんな事ないと思うんだけど。印象に残る出来事では有るんだろうけどさ。
「ところで隊長、セシルちゃんの件は落ち着いたんですか?俺もなんだかんだ迷宮探索に行き詰まってしまって、これ以上は街で遊ぶ事もなくなって来たので、一度村に戻ろうかと思うんです。結果がどうなったか少し気になっていたんですけど、話してもらえる様な進展はあります?」
「まだ、もう少し問題がある。先方にも都合が有るから詳しくは言えん。ただ、粗方の問題は解決したとだけは言えるぞ」
「それは良かったですね。結果を知るのがずっと先になりそうですが、それまで楽しみにとっておきます。近々お暇すると思うので、先にご挨拶しておきますね」
セシルちゃん関連もある程度は解決の目処が付いてるなら、大丈夫かな?乗りかかった船だから、手伝える事が有れば手伝おうかと思ったけど、その必要も無さそうなのでええか。
「次に来る時は何も変な事をしないで、穏便に来てくれ。次、お前の相手をするには俺もいい歳になってるだろうから、あまり俺に心労が溜まる様な事はしてくれるなよ」
オカシイな、俺が隊長の心労の原因だと?勇者君関係の厄介毎は俺が引き受けてあげたってのに、そこは評価してくれても良いんじゃない?
え、ケイン君関連も、率先して俺が問題を起こしてた?
見解の相違ってヤツですかね?




