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幸運とスキルで転生先でも生き残る  作者: なお
村興し

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青年期20

氾濫は終始余裕を持って討伐されていた。睨んだ通り、後半戦は大剣さんが無双して暴れていた。知ってた。

大楯を使う人は居なくなっていたけど、代わりに門番さんが守りの層を厚くしている。全然問題ないな。勇者君もちょこちょこ働いてるけど、大剣さんに完全に負けてる。年季が違いますわな。だいぶ仕上がっていて、冒険の終わりが本当に近い事を周囲も感じ取っている。含まれる視線には、憧れだったり、憐憫だったりと様々な感情はあれど、彼が次に行く事は皆が感じ取れる程には隔絶していた。


俺も程々には手伝ったけど、それが霞むくらいには大剣さんが狂戦士(バーサーカー)して、下手な手出しが出来なかった。って事でどうですか?


「おい笹耳、サボってないでお前も働け。日中は俺が見てやるから、夜はお前が担当しろ。夜はお前の方がよく見えてるは分かってる」

「夜番ですか?やってできない事は無いですけど、対処出来ないのが出て来たら、叩き起きてもらいますよ?」

「逆に望むところだな」


日中に全力投入する様になってからは、災害じみた破壊力を発揮して、本気で手に負えなかった。

おう、勇者君、コレがお前の目指す先や。よく見て勉強しとけよ。


勇者君パーティの弓ちゃんはいつの間にか強弓を構える様になっており、神官も城壁の上から攻撃的な魔法を放っていた。それぞれ成長していて良き良き。


勇者君が煽るだけ煽って、さぞかし大変な事になるだろうと思わされた氾濫は、呆気なく終息した。

俺の白い目が勇者君を突き刺す。どこの誰がいないと大変な惨事に見舞われるんでしょうかね?まぁ良いや、その件は。


「ところケイン君は俺の笹耳に由来する種族を知っていたみたいだけど、それに関してはまだ聞いていなかったね。俺は別に気にして無かったけど、知れるのなら知ってみたいですね」


最近はシナシナな事の多い勇者君に尋ねて見る。俺の長い人生、一度は祖先の地を訪れてみたくはある。世界樹みたいなスンゴイのがあると面白そうだな!

ねぇ、どこにあるのさ⁉︎教えてよ!


「この国を出て、開拓領域の奥地にあったはずです。この国は内陸国なので、国を幾つか跨いだ先だったかな?デカい木が目印であるんですけど、近づけない迷いの森が周囲を囲んでいた気がしますね」


やっぱ世界樹はありそう!テンション上がって来ますわ!

ただ距離が遠そうなのが、何だかなぁって感じ。

開拓領域って、大剣さんがちょっと劣化した様な奴が切り開くところでしょ?そんで、拠点作って足場を広げていかないと、逆に飲み込まれる様な危険地帯。

たぶん今の門番さんクラスが徒党を組んで開拓していく様な所。


俺もいつかはエルフの里を訪れてみよう。でもその前に、まずは迷宮を心いくまで堪能しようと思います!待ってろよ、迷宮!

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