青年期8
「この中で以前の氾濫に参加した者、弓や魔法などの遠距離攻撃に自信の有る者、神の奇跡を行使できる者は居るか?居たら前に出よ!」
隊長(真)が俺から目線を外す事なく全体連絡してる。隊長(真)は部将にまで出世なさっていた。もう隊長なんて呼べない高みへ行ってしまっていた…ここも時間の流れが…
「おい、前に出ろ、と言ってる!少なくともこの中に1人はいる事を私は知っている。サッサと出ろ!」
ガン見されてますわ。えー、この空気でかよ。隊長(将)、マジかよ…
おい、村の衆よ、お前らもコッチ見るな。偉そうな人にお前バレてるじゃん見たいな目で見るな!
しかたないにゃー、でますかー。
そう思って前に出ようとしたら、女性2人が前に出てきた。え、女性ですか?こんな鉄火場になる所に?なんとまぁ、物好きな…血の気の多い子で…将来の旦那は大変そうね…
その女性達を引き止める様に、少年が声を荒げてる。どしたんだアレは…
良い目眩しが出来たなと思って隊長を見たら、アッチに眼中なんか無いと言わんばかりにまだガン見されてた。
何人かの城兵も隊長のその様子に怪訝な表情を浮かべてる。
俺も隊長との睨めっこが楽しくなってきてしまい、つい笑ってしまったら、雷が落ちた。
「おい、アルス‼︎何笑ってんだ‼︎お前に言ってんだからサッサと出てこい‼︎」
ご指名入りましたー。
「はい!今すぐ行きます‼︎ちょっと隊長の出世された姿に感動して、浸っており動けませんでした!」
ゴマすっときゃ何とかなんじゃろ。
隊長の周囲から、笹耳だの悪ガキだの魔法使いだのと聞こえてくる。前回の氾濫に参加してた兵士は覚えてる人も居たのかな?評判は半々で、やや悪ガキが勝ってるのかな?まぁ見てろって、俺の強さに驚くから!
「くだらんゴマスリはいらん。そこのお前達2人は何が出来る?1人は弓か?もう1人は格好からして治療か?」
隊長、俺にも聞いてよ。ハブられてるみたいで寂しいじゃん。ほら、女性陣が俺に何も触れないから、チラチラ気になってチラ見してるよ、隊長。勇気出して前に出たら、自分ら眼中になかったみたいな?コッチを意識しながらも、彼女達は「そうです」と答えていた。
「ならば、それに見合う現場へ配置しよう。お前達の活躍に期待する!アルス、お前は私付きだ。前回と同じく焼くなり、強駒が出て来た時の遊撃だ。何するか分からん悪ガキは俺の目の届く所に置いておく」
「隊長!自分はもうガキではありません‼︎」
「バレてるのに、サッサと前に出てこない悪ガキがなにを言っても信用ならん。適当に被害が出ない程度に遊んでろ。ただし、初陣隊の邪魔をしない程度にな」
とりあえず隊長に砦内で個室を貰える位は優遇してもらえた。今や隊長(将)は従者も普通に居るので、従者にするって事にはならなかったみたい。
魔物が溢れてくるまでの時間は自由にして良いとの事で、久々に伯父さんと話したり、商談したり。教会で奉仕をしたりして過ごした。
そして魔物が溢れた




