青年期6
VCR RUSTが楽しすぎて…
「迷宮に行く」
カミラの子供達をあやしながら、妹にそう告げる。
「ちょうど良い機会だから、暫くアッチに逗留しようと思う。だから、家の管理を任せたいんだ。ネロ兄にも俺の資産は運用して村を回してとは言ってある」
23歳の夏、村に迷宮の氾濫を告げる使者が来た。この村も大分手を離れてきたので、良い機会だろう。是非ともこの機会に迷宮へ遊びに行きたい。
「氾濫なら1ヶ月くらいじゃないの?」
「いや、暫く潜ってみたいんだ。ずっと前から興味はあったんだけど、村でやる事があったからさ。最近はだいぶ俺の手を離れて、皆んなで回してるでしょ?」
「そうだけど、アル兄さん居なくなったら結構荒れると思うわよ?ネロ兄さんも頑張ってるけど、なんだかんだアル兄さんを皆んなが頼ってるもの。アル兄さんが居るから大丈夫って」
そうだよね…でもそれも程度が有ると思うんだよ…
「それはありがたいんだけどさ…俺がちょっかい出し過ぎるのもどうかと思うんだよ。カミラに言うのもアレだけど、結局皆んなさ、俺が強制しなきゃあの穴蔵で満足してたじゃん?そんなつもりでアレを作った訳じゃないのに」
カミラも若干気不味げ。悪いけど、そう感じてくれ。
「俺としては家を建てるまでの繋ぎの、取り敢えずで作ったモノだったんだよ。何もない、家からも遠い。俺がやらなきゃ誰もやる奴がいないんだから、コッチでやる事ばっかりだった。だから取り敢えずってね」
「そういえば兄さん、小さい時からあんまり家に帰ってこなかったもんね…」
「何もないから何でも造らなきゃだったし。家なんか最たる物だよ。でも皆んなはある程度生活できる様になっても、あそで止まってるじゃん?俺の存在が皆んなの歩みを止めてるんじゃないかって、最近思うんだよ」
「そんな事は無いと思うんだけど…」
お兄ちゃん、そんな事あると思うんだよ妹よ。
「まぁ、そこは良いんだ別に。お兄ちゃんは迷宮に行ってみたいっていう欲望を抑えられなくて行くんだ。あの奥地に何が有るのか?どんなお宝が眠ってるのか?ここを開拓し始めた時と同じくらい、ワクワクしてるんだ!」
カミラが仕方のない子供を見る目で見てくる。悪いね、お兄ちゃんガキなんだ!
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使者が集めた人員の中に、ゴルとハルに荷車を引かせて、向こうでの当座の費用を満載した俺が居た。他にも村の若いのも居て、引率の先生みたいに皆んなを引き連れて出発だ。皆んなはアイツがいればみたいな顔してるけど、俺は魔法兵だから別口だって。
おい、ネロ兄は知ってるだろ⁉︎ちゃんと説明したれや。
俺は皆んなと別行動になるんだって!
そんなやりとりをしつつも、すんなりとトゥールに到着。久々のハントじゃー!




