青年期4
四季折々の果樹が成る様になった家で、今日の旬を木ちゃんに選んでもらっていただく。木ちゃん、ここまで育ててくれてありがとうね!
降ってきた果実をパクつきながら、早朝の御勤めを教会でする。教会の最深部、隠された場所に保管された天秤を磨き上げる。うん、曇り一つない良い仕上がり!
お祈りとお勤めをこなして、朝食にする。ここ最近は自炊を再びしてる。カミラちゃんが妊娠して、悪阻が酷くて用意出来ないみたい。なんで、お見舞いに採れたて酸っぱい果実をお届けしてから今日のお仕事へ行く。
甥っ子楽しみ!
「共有森の木を選びたいんだけど、何が良いかな?食い物が取れるのが良いのか、成長が早いのが良いのか。今は開墾で出てきたので間に合わせてるけど、そのうち絶対に足りなくなるじゃん?」
「それなら薪を安定して取れる方が良いじゃないか?」
ネロ兄とあーでもない、こーでもないとと相談したり、ネロ兄の子にじゃれつかれたりして頭を悩ました。今パパとお話してるから、後でねー。
最終的には、この辺に良く生えてる木を採用した。成長が早くて種は綿みたいのが出てくる木。ただ残念ながら、この綿っぽいの、繊維が細かすぎて、系には紡げない残念な代物。焚き付けとかには使えそう。
それでもこの辺ではよく見る品種なんで、土壌にも合ってるのは保証されてる。
とりあえずコレでええやろって決めて、工業地区の丘の方に植林。木ちゃん、よろしくぅ!登窯の近くは危ないから避けてね!
植林は成功するだろけど、そんな一晩で成長し切るなんて事はない。成長にブーストはかけられるけど、何年か越しの話になる。今からじゃちょっと遅いかもだから、買付した方がええんか?そこは行商さんにお任せしてみますか…
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以前は麦が基準で季節の移り変わりを感じてたけど、最近はほとんど農業にタッチしなくなってきてしまった。工場に篭って、色々な真理の探求をしてる。
工場に籠る理由はそれだけじゃない。
アレが足りないコレをして欲しいの陳情が度を超えてきて、さすがに臍を曲げた。家が無い苦情とか知らんのよ。仕舞いには子供が大きくなってきて手狭とか、知らんわ。
君らそれだけマンパワー有れば色々出来るでしょ?
家は欲しいけどその分の木材が無い?人が増えて薪でだいぶ消費される?
「ネロ兄、今の俺の資産ってどれくらいよ?換金可能だったり現金だったり」
「こんなもんだ。どうしたいきなり?」
「文句ばっかり言うから金で現実を見せる。借金させてでも」
街で木材の大量発注をかけて、大工も呼んで家を造らせる。今村は建設ラッシュだ。
母屋は呼んだ大工に開放して、俺は教会で寝泊まりしてる。
おら、お望みの家だぞ。原価で良いから移住しろや!お前ら古参はコッチに強制移住と強制借金じゃ。払える分ずつで良いからこれは強制じゃ!
お前らがグズらなきゃこんな事になってないねん!コレで俺も素寒貧じゃい!
最終的に10軒程の家を建てた。村人も手伝ったから思いの外早く完成して、強制移住は完了した。アパートから10家族40人程を移し終えて、住居問題は解決した。
その間に、何人かの住民を専門職に斡旋して、村の内部を整える。アレもコレも俺に集中してる状況を村人で回せる様に整備しないと、この状況は改善されないし、俺に依存しすぎたインフラになってる。そこは絶対に改善しないとマズイと思った。
馬の飼育や石工や木工なんかの専門職をどんどん育てないと。




