青年期2
「水が足りない?」
最近人が増えてきて、新たな問題が出てきた。住居回りは広場の拡張と同時にアパート小山を作っていたからそこまで問題になってない。強いていえば、一戸建てがなかなか出来ないで、変な土の小山に住み着いてるのが問題くらい。長期滞在者はサッサと出て下さーい。家建てて場所空けろー。
畑も拡がりを見せてるけど、家畜の増産がやばい。開拓スピードに追いついてない。長期滞在者はサッサと家建てるか自分の家畜を持てー。
そんで馬も増えたな。今じゃゴルの3世代目が生まれようとしてる。血の濃さがやばい。
血を薄めるために普通のお馬さんが必要か?
何にも持たない子が身一つでうちにバイトでドンドン来るから、その子らに任せて食い扶持稼がせる場所増やして行ったら、農地というより領地だよ。ネロ兄も最近じゃ自分で農地弄れない様になってきた。人の遣り繰りとか忙しくなってきて、立場が上がってきちゃった。
人が増えてきたから、共有林とかも整備しないと薪が足りなくなりそうだな。食い物取れて、木材としても優秀な木ってなんじゃろ?栗とか?もしくは雑に成長が早いとかのが良いのか?
そんな事を見て回って思っていると、水がないと陳情が来た。
「水ってどっちの水?井戸?水場?」
「井戸だ。皆んなが集中して使う時間だと、最近じゃ空になっちまうみたいで」
若衆改めて親父衆が報告してきた。
「えー、井戸を深くしなきゃならんの?あのレンガ井戸壊れない?それはだるいんだが… そもそも、あんまり深くしたら大変じゃない?」
「水がない方が大変だよ。人がもっと増えれば、取り合いになっちまう」
「そりゃそうか。じゃぁ使えなくなる日を皆んなに周知しておいて。それと、砕いた岩を取り出したり、水を掻き出したりしなきゃいけないから。人も集めておいてね?」
「はいよ。でも、アルスならそれぐらい出来そうなもんだが?」
「やっても良いけど、俺がいない時に同じ問題起きたらどうするの?練習出来るならやっときなよ。他にも井戸欲しいとかなった時に、自分たちで出来る様になるかもしれないじゃん」
「なんだよ、その言い様は?まるでここから居なくなるみたいな言い様じゃないか」
「居なくなるって訳じゃないけどさ、一回迷宮に潜ってみたいんだよね。どれくらいの期間とかいつからとかは別にないんだけど、興味はあるんだ。偶に出るスゴイお宝とかも眠ってるらしいし、浪漫だよなぁ」
「おい、良い歳になったんだからそんな夢物語みたいな事にいつまでも現を抜かしてんなよ。そんなんだからいつまでも独り者なんだぞ」
すんません、ガキで。というか、あんまりそういう欲が湧かない質なんです、種族的に。工作してたりすると時間が飛んでたりは今もで、どうも村の皆んなと生きてる時間軸が違うんだわ。
とはいえ、しっかり者に育った妹が面倒見てくれて付け入る隙が無かっただけかもしれない。いや、きっとそうに違いない。
俺がモテない訳ないじゃん!




