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幸運とスキルで転生先でも生き残る  作者: なお
村興し

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少年期47

漬物が8個になる事は無かった。どうやらトゥールの街に拠点があるらしい。襲ってたのは行商人で、足が付きにくい相手を選んでいたが、組織が大きくなって村にも襲撃に出たらしい。冒険者崩れが一念発起して犯罪に手を染め出したと…最悪な一念発起や…


はぁー、ここまで来たけど引き返しますか…麦の収穫にギリギリくらいでは帰れるかな?帰れると良いな…


来た道を戻ろうとするけど、最後の盗賊をどうするか…ちょっと色々な部分が欠けてる。傷は塞がってるけど、まぁ歩けないかな…たぶん治そうと思えば、その欠けさえ治せそうだけど、うーん…


昨夜のBBQ後を埋めて、仕方ないから生き残ったか盗賊を荷車に括り付ける。

仕方ない、戻りますか。


泊めてもらった村でどうしたと、呼び止められ、事情を説明する。


「最悪ですよ。やっと半分進んだっていうのに、引き返す羽目になって。土産の塩も樽も首を漬けるのに使ってしまったし、踏んだり蹴ったりですよ」

「そりゃまた、なんとも…。しかし君は運がいいぞ。ちょっと前に討伐隊の方が家に来ている。この村を起点にしばらくは捜索する予定だったそうだ。それを持って早速報告に行こうじゃないか」

「そうですね。ここで引き渡しが済むなら、予定よりは遅れてしまいますが、刈り入れ前には確実に帰れそうです」


再び村長(仮)さんに案内されて、お宅に伺う。


「あれ?討伐隊って隊長の部隊でしたか。奇遇というか縁があるというか」

「なんだ、まだこんな所に居たのか?てっきりもっと前に帰ったと思っていたが、街で遊んでたのか?」


隊長に事の経緯を説明して、樽を引き渡す。隊長、またかよって顔しないでよ。俺だってウンザリなんだから。


「そんな顔しないでよ。俺は被害者よ?望んで首なんか突っ込んでないって」

「お前は前科があるから信用ならん」


そんな人聞きの悪い…心底ウンザリしてますわ。


「いや、隊長、考えても見てよ。俺は今回大荷物抱えて帰る途中だったのよ?それなのに何が悲しくて樽と塩を駄目にしてまで街に引き返そうと思うのよ?善意以外の何物でもないでしょ。このまま放っておいたら、皆さん、いもしない盗賊の捜索する羽目になったかもしれないんですよ?」


俺はそれでも良かったんじゃよ?後腐れなく全員スパっとでも。でもそうするとトゥールの街の拠点も残ったかもしれないんよ?


「それもそうか。今回は信じてやっても良さそうだな」

「いや、いつも信じてよ。基本、悪ふざけはしても悪事は働いてないでしょ?なんなら善行積みすぎて表彰されてもおかしくない筈なんだよな、おかしいなぁ…」

「お前の行動は評価が難しすぎるんだわ。人の目盗んで氾濫に参加してたり、討伐に貢献したかと思えば、アレらを捕まえたり。色々帳消しだわな」


散々な評価じゃね?めっちゃ頑張ったのに。もう次からお土産は無しだな。


「それはそうと、生残りの盗賊とやらはどうした?」

「ちょっとオハナシが長引いちゃって…荷馬車に括り付ける羽目になりましてね。持ってきましょうか?」

「待ってるのも面倒だ。俺も行こう」


行った先にはちょっと四肢が足りなくなってる、怯えて目でこっちを見る盗賊がいた。隊長は白い目で俺を見てた。


「尋問の結果、塒を吐きましたよ」

「尋問、ね?」

「えぇ、尋問です!」



犯罪者はそいつですよ!

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