少年期39
オッちゃんとはここでお別れして、隊長が来るのを待った。絶対来るでしょって、思ってる。あと伯父さんも来てくれるはず。信じてるで。
門番さんってアレから故郷帰ったの?へー、幼馴染と…あ、なんかもう展開が読めるんですが…えぇえぇ、まぁそうなりますよね。分かる、分かるよ…でも故郷飛び出したのはさ、門番さんだったわけでさ、いやでも今からまた迷宮に潜ればある日突然さ、何かに覚醒するかもじゃん。俺、良いマッサジー出来るからさ、ちょっとその膝やってあげるよ。まだまだコレからだって!あ、きたきた!
門番さんと駄弁ってると、隊長が来た。
ちぃーす、おひさしゃーす。
舐めた挨拶したら教育された。大人っていつもそう!
「改めて、お久しぶりです、隊長。いきなりで申し訳ないんですけど、コレどうすれば良いんです?さすがにいつまでも持ってたくはないんですけど」
わしは首狩族じゃないんだ。誉とかじゃ無いんだ。
「それはこちらで預かろう。城にも陳情が来ており、近々威力偵察に出る所だった。討伐されたとはいえ、残党の捜索もしないといけないからな。」
「塒もまだ見つかってないんでしたっけ?もし俺が残党見つけて討伐して、塒の物を頂いたらどうなるんですか?それ次第で、帰りの道中のヤル気が違うんですが?」
「それが確かに盗賊の物なら、お前の好きにしろ。ただ、間違えて猟師や善良な旅人を殺めたら、お前が犯罪者になると肝に銘じろ!甘く考え過ぎだ!」
はい、ごもっともです。
神妙にしたのが分かったのか、俺の前に袋が出された。
「確かに奴らは襲撃者だったと、先ほどの村人が証言した。コレは少ないが褒賞だ。あまりコレに味を占めるなよ。人を殺めた事に変わりは無いんだ」
え、アレは人型魔物でしたよ…いや、神妙に神妙に。
「分かりました隊長。浮かれず精進していきます。少しの間とはいえ隊長の従者でもあったんです。隊長の顔に泥を塗るような事は致しません」
神妙に、神妙に。
「お前、今絶対に取り繕ってやり過ごそうとしてるだろ!分かってんだぞ!」
「何でだよ、人が神妙にしてれば難癖つけて!コレが処世術ってやつだろ!」
「一言二言多いな!あとやっぱり思ってたじゃねぇか!」
久しぶりの隊長(笑)を堪能してたら、伯父さんが迎えに来てくれた。
もう行くからね!馬乗ってくからね!お咎めなし?まじ?よっしゃー、行くべ行くべ!
あ、隊長今どこ住み?後でお土産持ってくから。
それじゃ伯父さん商談しようぜ!取り敢えず欲しい物がいっぱいあるんだ。
あ、そうそう、ネロ兄が結婚するんだよ。儲かってる伯父としては若人になんかあるんじゃないかなーって思うんだけど、そこんとこどう思います?
臨時収入は…と。おっほ、まぁまぁ、まぁまぁまぁまぁ!
「あ、伯父さん、袋とか有る?入れ物が無くて、適当に有るものに商品を詰めてきたから、計量できてないんだわ。詰め替え手伝ってよ」
ため息を吐かれたけど、勘弁してよ。ウチの村の状況知ってるじゃん?
何も無いから何か有る村にしようと頑張ってるんだからさ!
よーし、久々に屋根の下で寝れるぞ!
ステラ伯母さんとクララちゃん、お久しぶりでーす




