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幸運とスキルで転生先でも生き残る  作者: なお


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少年期38

トゥールの街まであと僅かってとこ迄来てる。

出掛けにあんな事があったから忘れてた。ウチの村じゃすっかり馴染んでたけど、馬がコイツらなのマズイか?また入場拒否されんじゃね?途中立ち寄った村で怯えられて思い出した。また襲撃だ!って。

また?

違う違う!待って待って!


「その襲撃犯ってコイツらですか?」


村長からパクった樽に詰めた首を見せる。首実見が終わり、犯人と判明。誤解も解けたところで、討伐依頼を先日トゥールの街に出しに行ったとの事。じゃぁ乗ってきなってことで、旅の同行者がいる。ちなみに、うちの子らは賢いから御者なしでも付いてくるし、多少の悪路はパワーで解決する。馬つおい。唯一のバカを先頭にして、そこに乗り込んでるから問題ない。このバカは村で働かない駄馬なので、手元で使います。性能は良いのに性格が……


「それにしても大人しくて、力も強い良い馬ですね!さぞかし働くでしょう?」

「ええ、こいつらが来てから色々とできる事が増えましたよ。ただ、コイツだけは反抗的ですが」

そう言って目の前のデカいケツを叩く。


うわ!尻尾やめろ!

「言ってる事が分かってるようなやり取りですな!」

ワハハされたけど、分かってんだよな、コイツ。絶対理解してる。よく完全なタイミングで煽り顔してきやがるし。何なら嫁に無理さすなって俺に文句すら言ってきやがった。アイツ絶対悪賢い。従順さがカケラもないから評価しづらいけど、賢いは賢いんだよなぁ。


「それはそうと、トゥールの街まで、結局以来に出た人とすれ違いませんでしたね。どこかですれ違うような道順でもないですし」

もう街門が見えてる。門番が馬の巨体に驚いてる。あれ。あの膝が悪そうな門番、どこかで?



もしもし、門番さん、昔ホセって商人と行商に村とか回ってませんでした?あぁ、やっぱり!俺、そのホセ伯父さんの甥っ子のアルスです!懐かしいですね!あ、今日はホセ伯父さんの所に売り物がですね。ホセ伯父さん、今この街で商売してるんですよ。知ってます?あぁ、伯父さんの口利きで念願の門番に!え?念願じゃない?子供の頃の話過ぎて間違えて覚えてるかも。ははは。あ、通って良いですか?あと、ちなみに何ですけど…盗賊をブッ殺して首持ってきてるんですけど、どこに提出すれば?あ、後ろの方は被害を受けた村の方で。えぇ、えぇ、なんかコッチに討伐依頼を出したとかで…詳しくはあっちのオッちゃんに…おーいオッちゃん、門番さんが……


じゃぁ俺は伯父さんの商店にいきますんで、あのオッちゃんから詳細を…あ、俺も残れ?あとその馬なんだ?あぁ、コイツは新種の農耕馬ですよ。パワーが凄い、でも優しい。ね、オッちゃん、コイツら良い馬だったよね?

あ、あと隊長(真)って方居ます?以前お世話になって、挨拶したいと。えぇえぇ、デカい馬に乗ったガキが来たって言えば笑顔で会いに来てくれるくらいの間柄ですよ。マジマジ。へー、出世したんですね、隊長様って呼んだ方が良いのかな?



ところで長くなるようなら飯は出してくれます?腹減ったんで。

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