少年期28
ローマン・コンクリートってなんだよ!チートだろ‼︎
いや、知識としてはザックリ知ってるんだよ。なんか火山が噴火して、街一つ呑み込む未曾有の大災害で絶望。でもこの火山灰、雨吸ったらなんかこびりついてコチコチに……コレは使える‼︎みたいな経緯だっけ?分からんが。
そこから、水道橋造ったり闘技場造ったり、転んでもタダじゃ起きないバイタリティを発揮。ローマとか人類史のバグだろ…
閑話休題
火山灰ってなんだよ…ここにそんなのねぇよ…見渡す限り平野だよ…有っても丘。山じゃなく丘。ちょっと地面高くなってるね、ぐらいの感覚。
噴火するような山なんか見渡す限りねぇよ。トゥールの街にも行ったけど、あそこだって平野だった。馬走らせて、自分で採取出来る代物とも思えん。なにしろ山が無いんだから。
もうそうなってくると、井戸はレンガをミチミチに組んで、輪っかを構成するしかないんじゃないか?アーチ橋を構成する要領で、円形を構成して、最後に要石みたくガっとラストピースを嵌める。
もうコレくらいしか思いつかん。よし、どうせ駄目でも困るのは俺だ。やるか!
そう思ってから、土から輪っかの模型を作ってレンガの形を決める。考えが定まったのが試作を繰り返してからだったので、レンガを貯めるのに手こずっていたのだ。
そしてこの春、いよいよ着工だ。
石爺に底盤を水平にしてもらう。井戸用に緩く扇形に造ったレンガを組んでいき、悪戦苦闘しながら積み上げて行く。途中で輪っかが動かない様に外側のデッドスペース部分も砂利と砂で埋める。組み上げて行く途中で、輪っか中段の位置が多少動いても気にしない事にする。俺が良ければええねん。細かい事気にしてたら進まんねん。
一部の血液型が発狂しそうだけど、味があると思ってもろて。
そうやって井戸を造ってれば、農地を任せてる皆んなもなんだかんだで手伝ってくれた。
ちかくの川に砂利とか砂を採りに行ってくれたり、代わりに積み上げてくれたり。
そうして夏前には遂に念願の井戸のガワが完成した。内径は⒈5メートルぐらい。作業スペースにコレくらい必要だった。もうちょいコンパクトならレンガの数も少なくて済んだのに…
上部も腰の高さくらいまでレンガを積み上げて、転落防止に。ズレの防止に周囲に岩を配置。ゴミや動物、昆虫なんかが入らない様に蓋も忘れずに。
最後に中心部を掘り砕く。あと一撃くらいまで掘っていたので、直ぐに水が出てくる。更に一撃すると、ジャバジャバと止めどなく溢れてくる水。垂らしていた籠に岩を入れて、引き上げてもらうを繰り返す。デカい塊を大体攫い終わった時には膝くらいまで水が溜まってきていた。
梯子を登って、わいわいしてる皆んなとハイタッチ!
できたぞーーーーー!




