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幸運とスキルで転生先でも生き残る  作者: なお
旅立ち

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拠点暮らし19

「あぶ!あっぶねー‼︎先生、止めろ!止めてくれ‼︎」


はいすみません、少し、ほんの少し調子に乗りました。途中までは凄く絶好調だったんだよ?ほんとほんと、釘バットもビュンビュン回ってて、危ないっちゃ危ないけど、管理出来てた。

でもね、俺は研究者なんや…業が深い生きもんなんや…


『まだまだイケるんじゃね?』


真理の探求に抗う事が出来ずに、気付いたらギアを一段上げてた。

小作人の皆ははしゃいでた。「コイツはスゲェよ、先生」って。

ガイ君は「ヤバい!始まった!」と思ったらしい。彼は皆を止め、先生を止めろといち早く焦り出した。

俺は皆のはしゃぐ姿に満足して、一度止まったタイミングでもう一段ギアを上げてあげた。


この辺から釘バットの挙動が少しガタつき始めてきた。ふむ、やっぱりガッチリと固定してるわけではないからこの辺が限界か?

重しが外れて、噛み合っていたギアが弾かれて、釘バットの向きが明後日の方を向く!脱穀機改めて、殺人回転バットの完成や!近付いたら死ぬ‼︎凄いぞ‼︎


ふむ、コレは固定必須だな。出来れば安定した平な地面も望ましいと、項目に付け加えておくか。


いち早く俺のMADを察して、皆を避難させていたガイ君が叫んだってのがさっきのあらましだ。


「殺す気かよ!先生‼︎」

「いや、もう少しいけそうだったからついね」


皆も喜んでたじゃん?俺も皆をもっと喜ばそうかなーってね。どうだった?楽しんでくれたかな?


「つい、で俺たちを殺そうとすんな!」

「実験に失敗は付き物なんだよ?むしろ今回のコレは耐久実験も兼ねてたから、失敗ですらないんだよ?」

「1人の時にそれはしてくれ!俺たちを巻き込もうとすんなよ!危うく死ぬところだったわ!」


おう、ガイくん随分と炊いてるな。


「大丈夫だって。死ぬ直前でも死んでなきゃ治してあげるから。なんなら死んでても治してあげようか?ちょっとデカめの代償払うことになるかもしれないけど?」


「先生が言うと冗談に聞こえないのが洒落に何ねぇんだよ…一体あんた、何がしてぇんだよ…」


--------


「こっちは平和だな、先生」

「そりゃ、コッチは大元に近い軸に直接取り付けてるだけだからね。手元の機構みたいに弄ることはそんな無いし」


精麦現場でガイ君が胡散臭そうに見てくる。失敬な。

あっちが殺人回転釘バットなら、コッチはさしずめ、回転撲殺機かな?


4つばかり並んだ石臼に、ペッタンペッタンとそれぞれの杵が振り下ろされてる。軸に横木が取り付けれてて、それが杵の柄の先端を押し下げる。そうすると、梃子の原理でハンマーヘッドが持ち上がり、ペッタンと振り下ろされる。コレはウチの村方式だ。

今回は有り合わせで作ったから杵だったけど、ここは改良の余地がありそう。


それというのも、小作人さんの村だと、太い棒を垂直に上げていたらしい。その際、輪っかを中に入れると精製時に流れが出来て放置出来るって言われた。何それ?輪っか?


世の中知らないことばかりや…


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