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幸運とスキルで転生先でも生き残る  作者: なお
旅立ち

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旅空7

ハ‼︎俺は何を⁉︎

気付いたら仮拠点に居た。


気づいた時にはクロちゃんと争う様に仔犬を奪いあっていた。

耳に鼻突っ込んで犬吸いしてた時、正気を取り戻した様だ。うん、この匂いは真っ黒仔犬のノアちゃんの匂いだ。どうやらこの子の匂いには鎮静効果が有るようじゃ!最強じゃないか‼︎


あの光景を見て、どうやら俺は現実逃避したらしい。


ダメだ、アレを思い出しちゃいけない!

心の防衛反応が働き、ノアちゃんの反対の耳に鼻を突っ込む。ふすー。


キュンキュン鳴きよってからに、可愛過ぎるんじゃ!

はいまた、ふすー。


クロちゃんに怒られた。すまんやで、ママ。



さて、冗談はさておきアレを見ちゃうと文明力の格差が酷過ぎて何も言えなくなる。

文明というより、資本力の格差かも。人的、資金的な面で圧倒的に違いがある。

数は力だをまざまざと見せつける様な差だった。


例えば俺が得意分野において、百人力の力を発揮しようとも、本流域の社会じゃ「百人の人を集めれば良いんじゃね?」ってなる。勿論、こんな温度感では無いけど、最終的にそれが通用してしまう資本力の差があるのだ。


更に問題は、この規模の街が下流域には普通にありそうな事。帆櫂船のデカいのすらいたんだ。下流域はもっと繁栄してそう。もう終わりだよ。いや始まったわ。どっちだ?


もれはいまぜっさんこんらんしてる!ふすーふすー。

コレはワイルド味強め!クロちゃんやな、ふすー。


何やねん、俺が文明崩壊した社会からの復興みたいな事してたのに、10日程旅した先には高度文明社会が生き残ってたって?

いや、流石にそれは言い過ぎか。トゥールも十分発展してたし、何度もお世話になった。文明社会は生きてたか。ふすー。


茶黒のチョコちゃんは若干甘めな匂いで、コレもコレでなかなか癖に…


混乱しそうになる度、犬の耳に鼻を突っ込み、精神を落ち着かせる事に成功した。

スマンな、ワンコたちよ。飼主ガチャに失敗したと諦めてくれ…


あ、ショックがデカ過ぎて木材の出所とか全然聞いてこなかったわ。まぁええか。



-------

「治療師さん、ありがとうございました!」


「次に急患が出たら馬に括り付けて、支流の廃村に再建した教会に連れてきな。死んでなければ治してやるからな!」


文明が発展しているメリットは、金銭授受で物を仲介出来る点だ。俺は俺の技能を売り、それを買う相手がいれば金銭が発生して物が手に入る。鉄も水車もここでは金で購える。最高かよ!

木材伐採エリアはやっぱり迷宮を新たに発見して、森を切り開いているらしい。

拠点造りにも必要だけど、それ以上に場所を取るので、加工が間に合わない分はドンドン売りに出しているらしい。

やっぱり最前線でしたか。

逆に鉄は下流の断層地帯に良い鉱脈があり、そこで採掘しているとか。

俺の計画性の無さよ…


「塩とか鉄とかの払いでも良いからな!食いもんはもう1人じゃ食いきれんくらいだから、腐らない物が良いわ。ウチの番犬合わせても食いきれないよ!」


「違いねぇ!街の連中も治療師さんが来るの、手ぐすねひいて待ってるからな!」


仮拠点を修繕する傍ら、情報収集と勉強を重ねた。ただ街に行くのも勿体無いので、治療師として活動をはじめたのだ。

とりあえず辻ヒールで名前を売ったり、冒険者をアガった開拓者の不具合を治療したりして、駄賃を貰っていた。


今じゃ少しは顔も覚えられる様になったし、仔犬も人に慣れてきた。

そう、仔犬の人馴れチャレンジも同時にやってるのだ!

こんな立派な名目もあるので、クロちゃんには申し訳ないが誘拐してます。だいぶ乳離れしてきたので、連れ出す事に成功した。



これからはパパと一緒にお出掛けしようね!

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