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幸運とスキルで転生先でも生き残る  作者: なお
旅立ち

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旅空6

仮とは言え神の家、毎日コツコツと修繕です。

風ちゃんが半日ほど行ったところに人里を発見した。街になり掛けの村って感じ。城壁でも備えれば、街って呼んでも良いかも。それとも、河を堀に見立てて拡張性を確保してるのかな?

とにかく人が沢山居る。此処なら商売もしてるし、飯が足りんくなったら十分買えるやろ。

馬を毛繕ったり、兎を毛繕ったり、犬を吸ったりマーキングしたり。のんびり動物と寛ぐ。狩った獲物も増えてきて、修復もだいぶ進んだ。


さて、それじゃあ行こうかと仔犬を抱き上げて、ふと、此処のお留守番部隊長の顔と仔犬を見比べる。


「パパが面倒を見る!」


クロちゃんが迷惑そうに仔犬達を咥えて、巣に戻していく。俺は悲しいよ‼︎



首輪代わりの布を巻き付けて飼犬アピールを施したら、お留守番お願いします!

皆んなには、昨夜狩った鹿っぽいのを残していく。それで少し食い繋いでおいてくれ。パパは獲物を見つけてくる!


馬を馬車に繋いで、お出掛けしますよ。

道中は特に何も無く、街に着いても何も無かった。

平和過ぎじゃね?そんで発展し過ぎじゃね?

大河とかさぁ、ダメだよ…チート・オブ・チートだわぁ…


物流が違い過ぎる…河に並ぶ帆船の数も多く、大河ゆえに河を帆船が遡上していく。こちら側も対岸もそこそこ民家があり、格差社会を見せつけられた。


支流側はって?支流はそんな流量無いから…遡上するとかさ、そういうさ、夢はさ、見れなかったんだよ……ファッ○‼︎


街は洪水対策なのか、やや小高い場所に作られている。おかげで見晴らしがよく、明らかに大河に沿った方向へ文明が伸びていってる。


むしろ、俺が良くお世話になったトゥールの街がイレギュラーだったのかも。

氾濫源を特定したから都市が作られて、その都市を支えるための食糧生産をする衛星集落が俺の生まれ故郷なのでは?

今俺が整備してる廃村も、文明の偏りで自然淘汰されただけなのでは…


気付いてはいけない転生の闇に気付いてしまいそうになり、心に蓋をする。

きっと退屈しない様にとか、神様に碌でも無い頼み事をした結果、ハードモードスタートしたんじゃ…

これ以上は考えるのをやめよう。後悔で今夜の枕が迷惑する…アキ、俺が咽び泣いても許してくれ…


各種商店を覗いてみたり、ついでに木材の出所を尋ねてみる事にする。


商品ラインナップはトゥールと然程変わらない

強いて言うなら、水産品が多い。まさか海産物とか無いよな?

海産物が有れば、激アツじゃね?

あのデカイ蟹とかそうだろ!海産物なんて、何もしなくても焼いただけで美味い最強食材ぞ⁉︎それに海が有れば、ちょっと手を加えれば塩も手に入るんやで⁉︎


海と大河のコンボとかさぁ、なんで俺はこんなハードモードを…


今夜の(うま)を確実に濡らし、迷惑を掛けることが確定して、しばらくの間呆然と立ち尽くした。



俺の20年近い苦労は一体…おい、あれって水車なんじゃ…

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