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鳥獣戯詩  作者: 妻戸裕次


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第37話氷上のリクとリュウ 〜理屈じゃない、感性やねん〜

「リク、リクツじゃないよ、感性だ。」


「リュウ、リユウじゃないのね、感性ね。」


フリーの前、

確かめ合うように、

笑い合い、うなずき合う、

リクリュウペア。


理屈はいらない。

理論もいらない。

あるのは――鼓動と感性。


ショートではリフトで失敗、

他のペアにリフトならぬギフト(贈り物)を。


誰に?

どいつに?


……ドイツに!(笑)


さぁ、始まったフリー。


田中さんも、佐藤さんも、

その他、その他、日本中の鼓動を背負ってリンクへ。


熊野さんの鼓動も?


もちろん!


熊野古道やないかい!!


氷のリクを、

リュウが龍のごとく舞わせ、回し、投げる――


投げた!

投げたで!

スロージャンプ!


空を裂いて、

時間を止めて、

そして――呼び戻す快感!


グッ……!


「セクシーやね」


どこぞの防衛大臣が言ったとか言わんとか……(笑)


会場は興奮のるつぼ。

誰もが確信した、あの瞬間。


金メダルやろ、これ。


氷上に降りた確信。


これから二人の行き着くところは?


さらなる高み?

世界制覇?

伝説?


いやいや――


結婚やね!!


……そっちかい!(笑)

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