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鳥獣戯詩  作者: 妻戸裕次


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30/44

第29話;雨二日、晴三日、そしてカタツムリは踊る;

雨二日。容赦なく、待ちぶせ、待ちぶせられていた。


晴三日。つぐなうような、やけに青すぎる空。


また二日、容赦ない雨。

三日、申し訳なさそうな晴れ。


まるで昭和キネマ。

町は白黒からパートカラーへ、

そして、気づけばオールカラー。その先はグレイ、やがてナチュラルカラー。


試練と希望、交互に再生。

ハードとソフト、リピート再生。

まるでオセロゲーム、ひっくり返っては、またひっくり返る。


三日目の晴。子供たちの声。


鉄棒、二回前回り、三回逆上がり。

シーソー、右に年長二人、左に年少三人。


バランス、バランスの、秩序のシート。


二日目の雨。

僕は怠け者のカタツムリ。

試練の先から希望を求め、ハードな殻、ソフトな身体。


グニャ、グニャ。


人生は、雨二日、晴三日、

グニャ、グニャ。


ぶん、ちゃっ、ちゃ、

ぶん、ちゃっ、ちゃ。


……で、結局わかったこと。


天気も人生も、予定表どおりには動かない。


でもカタツムリは、それでも今日も、ちゃんと前にいる。


しかも、

わりとノリノリで。

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