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鳥獣戯詩  作者: 妻戸裕次


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第28話「歳をとると、人は“保守”を守りだす」**

気づけば最近、

なんや知らんけど保守的。


少年野球やったら

捕手より投手が人気やのに、

人生では――

保守が人気。


……うまいこと言うた気するわ。


なんでやろ?


まずな、

新しい価値観についていかれへん。

横文字増えすぎやし、

説明聞く前にもう疲れてる。


それに、

「転倒したらどないすんねん」

「こけたら危ないやろ」

……言うてるうちに、


転倒やのうて

伝統を守る方向に体が倒れる。


理由は簡単。

そっちの方が居心地ええから。


若い頃は守るもん少なかった。

今はちゃう。


家族があって、

健康があって、

仕事があって、

立場もあって、

ついでに腰も重い。


過去の経験がささやく。

「新しいやり方=危険やで」

「慣れたやり方=安全やで」

……って。


脳みそも正直や。

いつの間にか、

冒険より安定、

革命より現状維持を

選びよる。


ああ、ホンマやな。

歳とともに人は

変化を嫌い、

安心を愛し、

保守を抱きしめる。


そして最後に気づく。


守ってるつもりやったけど――

一番大事に保守してるん、

自分の“今の自分”やったわ。


……まぁ、それも

悪ないか(笑)

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