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鳥獣戯詩  作者: 妻戸裕次


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テミス番外編

「テミスはデザートじゃない。正義は揺れている。」


――「普通とはなんぞや」

――「正義とはなんぞや」


そうつぶやきながら、

松山ケンイチは貧乏ゆすりをする。


カタカタ、カタカタ。

法廷より先に、心が揺れている。


NHKドラマ10

「テミスの不確かな法廷」

その、ほんの一場面。


そもそも――

テミスって誰やねん?

ティラミスの親戚か?

何でやねん!!

裁判所でスイーツ出てきたら

どないやねん(笑)


いやいや、テミスとは

ギリシャ神話に登場する

「正義の女神」。

ゼウスの二番目の妻。

ややこしいな、神様の家系図。


しかも二人の間には、

エウノミアー(秩序)、

ディケー(正義)、

エイレーネー(平和)。


――三姉妹、全員概念。

完全なる女系家族。

強すぎるやろ、思想で殴ってくるやん。


まぁ、そんな神話の話は

どうでもエエ。

俺らが見たいのは、

ドラマや、ドラマ。俺らはドラマー、嵐を呼ぶんかい(笑)


この物語、

裁く側の人間が

いちばん不確か。


裁判官・松山ケンイチは、

発達障害を抱えながら、

それを隠しながら、

それでも真実に近づこうとする。


正義は一直線じゃない。

普通も一種類じゃない。

法廷は静かなのに、

心の中はいつも騒がしい。


貧乏ゆすりは、

嘘をつかない。

迷いも、不安も、

全部そこに出てしまう。


あぁ――

笑って、考えて、

ちょっと胸が締めつけられて。


面白かった!!

テミスは甘くない。

でも、このドラマは

クセになる。

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