表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生スライムの勘違い努力無双~進化もレベルアップもしないけど、生命の常識くらいは軽く超越していきます~  作者: 瘴気領域


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/40

第17話 スライム、防衛準備を整える

(さすがにあの数は正面からじゃ防ぎきれそうにないなあ。あれこれ準備しなくっちゃ。タワーディフェンスみたいでわくわくしてきたぞ!)


 キッポンは目玉への変身を解くと、また細長い体になってずるりと木の根元まで降りた。

 そこには真っ青な顔でぶるぶると震えているエルフたちが立っている。


(みんなミノタウロスの群れに怯えているんだな。大丈夫、俺が守ってあげるから!)


 キッポンは人間の上半身を形作ると、爽やかな笑顔とともに親指を立てた。

 まだあまり難しいことは話せないから、「大丈夫、任せておけ」という気持ちをジェスチャーで示したのだ。

 エルフたちはなんかびくっとしていたが、たぶん武者震いだろう。


 それから即座に作戦準備に移る。

 目測では、明日の朝にもミノタウロスの群れが村を襲うだろう。

 それまでに迎撃の準備を済ませなければいけないのだ。

 時間に余裕がない。


 手始めに、村を囲んでいる塀を強化する。

 体内で合成した瞬間接着剤的な粘液を塀に吐きかけ、ガチガチに固めていく。

 ゴブリンから吸収した大量のカルシウムも活用し、コンクリートよりも頑強に仕上げることが出来た。

 作業中、エルフたちがキャーキャーと叫び声を上げていたが、「こんな程度で防ぎ切れるのか」と不安なためだろう。もっと頑強な防衛体制を整えなければ。


(全力で体当りされたらさすがに壊されちゃいそうだもんな。突進力を弱める工夫をしなくっちゃ)


 黒板の図解によれば、ミノタウロスの体重は半トン以上はあるらしい。まだ文字は読めなかったが、エルフ10人の絵と並べて書いてあったので理解しやすかった。


 キッポンは身体を枝分かれさせ、無数の触手を形成。先端をドリル状にして、金属成分を集めて硬化させる。その見た目は、まるで無数の頭を持つ異形の大蛇だった。


(よしっ、掘りまくるぞ!)


 そのドリルでミノタウロスの襲撃が予想される側の壁の外を一気に掘削。木々をなぎ倒しながら、ふかふかに耕していく。

 表面を一通り耕し終えたら、今度はドリルを一本にまとめ、地下深くの水脈まで一気に掘り抜く。身体をホース状に変形させ、地下水を組み上げて大量の水を撒き散らした。

 泥沼を作り、突進の足を止めるための罠にしたのだ。


(よーし、この調子でじゃんじゃんいくぞ。うふふ、サンドボックスゲームみたいで楽しいなあ)


 と、キッポンがうきうき気分で次々と防衛体勢を整えていく一方、


「も、森が一瞬で沼に変わっちゃった……」

「村を守る壁も白い粘液で覆われてしまったぞ……」

「あ、あの邪神はこの世を地獄に作り変えようとしておるのか……」


 リーフたちは、慣れ親しんだ景色が瞬く間に姿を変えていく様子を、ガタガタと震えながら見つめることしか出来なかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ