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彼女はファザコンをこじらせている  作者: 花摘
王妃編
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露天風呂

 

「はふ〜」

 あー、極楽極楽。


 私は…今、さんさんと木漏れ日が降りしきる森の中で…


「い〜い湯だ〜な♪フフフン」

 風呂に入っている…。


 あれから7日後、ラグは石鹸を届けてくれた。ただの石鹸ではない。色んな香りのする、色とりどりの石鹸に、髪用石鹸、更には垢すりからフワフワタオルまで!

 要は、入浴セットをごっそりくれちゃったのだ!嬉しすぎて叫んじゃったよ。乾燥ハンカチが、家の人に大喜びされたらしいく、そのお礼として豪華になったらしい。追加でまたほしいと言われて、大きなタオルをそれ用に渡された。

 喜んで作らさせていただきます!!


 あれを喜ぶとしたら、家事をやるような、多分奥さんか誰かかな?。この可愛い石鹸女性のセンスだし。…ラグはなんて説明したのだろう。それだけは不安だ。

 森であった子供と引き換えに石鹸をあげるんだ。とか言ってないだろうな…怪しすぎるもんね。


 これでテンションが上がった私は、勢いのままに、森のマイホームに風呂を作ったのだ。

 離宮の浴室は、大きすぎて水を溜めて沸かすだけで、魔力が大量消費されていたし、あんまり無防備な姿でいたくない場所でもあった。

 そこで!この屋外風呂である!

 上達した土魔法で形を作り、火で焼き上げた素焼きのお風呂である!


 私が体育座りで入れるくらいの、小さな四角い浴槽に、下に焚口を付け、急な雨でも大丈夫なように、覆い屋根もつけてみました!

 使う魔力の大幅減により、これからは頻繁に入れるだろう。


 すっぽんぽんで入っても、鳥くらいしか見ないしね…。ふふ、離宮の淀んだ空気からの開放感半端ないわ。


 垢がヤバかった…。ラグ、あんな状態で抱っこさせてごめんなさい。髪の毛も近頃は、薄汚れた茶色がかっていたが、ようやく本来の、わずかに水色がかった白い髪色を取り戻した。


 全身ピカピカにこすりあげた私は、今、最高の気分でお湯に使っているというわけだ。


 茹だる限界まで浸かり、外に出てフカフカタオルで体を拭く。

 …こうなると服もきれいにしたい。


 と言うことで!タオルを巻き付けた状態で、服に石鹸をこすりつけて洗い出した。

 ああ、お祖父様が怒りを通り越してがっくり項垂れているわね。


「垢まみれより良いじゃない!」

 そう開き直って、ドレスが乾くまで仁王立ちしていたミアであった。


 太陽に肌を晒しまくった私が激しく後悔するのは、またあとの話である。



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