コルデー回想22
砂利を踏む音がする。エンジン音はなく、足を踏み締める音がする。何台もの車が家の周りをを取り囲んでいる。
どうしよう。
白雪を追って来た?
白雪から後ろの組織をさがしている?立っていることが辛くなって柱に寄りかかる。
危ないのは白雪、それともわたし?
もう頭が回らない。
「兄さん、奥に入れ。」
おじいは座ることをすすめ、促すように近づくおばあ。その男、どう見ても普通の人ではないよ。
「おばあ、おばあ、動かないで。」
叫んだつもりが、掠れた小さな声ばかりだ。無我夢中でスコップに走り寄り、男目掛けて頭の上まで振り上げてと走ろうとする。スコップをぐいっと後ろに引かれた。尻餅をついて見上げると、白雪が「用件を確認しなさい。」と怒りを含んでわたしを諭す。
「兄さん、用がないなら帰ってくれ。」
「あるから来ている。お前のところの孫に用があってな。」
「あら?エスカレーターで転げ落ちた人の話かい?」
「運の悪い奴もいるもんだ。」
おじい、おばあ、白雪みんな口の端で笑っている。
「みずなにバックなどおらん。単独犯だ。」
「いないかどうか、こっちでやらしてもらうわ。」
「あんた、ひとりで、乗り込んでくるなんて、自信過剰のバカだね。」
混乱した。これは、どういうことなのか。
なぜ、みんなしっているの?
おばあが、男の正面に立つとパタリと倒れ込んだ。
もう、訳がわからない。
「焦れたのが入ってくるまで少し待ってみるかな。」




